Jアラートとエリアメール/緊急速報メールについて

リュディアです。2022年10月の前半は北朝鮮からの弾道ミサイルらしきものが連続して発射されました。特に 10月4日午前7時付近のミサイル発射は日本上空を超えて4500kmもの飛距離が観測されたことです。高度が100km を超えているので領空ではなく上空であることは事実として知っておきましょう。

4500km の飛距離というのはグアムが射程圏内に入るそうです。それを理解した上で発射していることはわかるのですがなかなか技術力もあがっているのか、何もないところに落とす精度もあるようですね。

この際に日本の北海道や東北北部でJアラート(全国瞬時警報システム)が稼働したという報道がなされました。

うまく動作しなかったとか、関係ないエリアでも稼働したとか悲喜こもごもです。ただし私が思ったことはJアラートと、例えば大阪で9月に行われた大阪880万人防災訓練で個人の携帯電話で警報が鳴ったのは関係があるのかどうか ?でした。私は大阪に住んでいるので大阪の例をあげますがご容赦ください。

具体的には大阪880万人訓練でJアラートは使われているのかどうかということです。日本だけなのかもしれませんが、よく似た名前やよく似たサービスがたくさんあって違いがわからなくなります。

まず大阪880万人訓練で皆さんの携帯も警報が鳴ったのは、各携帯キャリアのエリアメール/緊急速報メールに分類されるサービスを利用しているだけとのことです。例えば代表的な携帯キャリアのエリアメール/緊急速報メールには次のような名称があります。

NTTドコモ:緊急速報「エリアメール」の『災害・避難情報』を利用
au/KDDI:緊急速報メールの『災害・避難情報』を利用
Softbank/Y!mobile:緊急速報メールの『災害・避難情報』を利用

大阪府の行政が携帯キャリアに対してこれらのサービスを使ってもらっているというのが答えのようです。もし実際に災害があった場合は、国、都道府県や市町村などの行政から携帯キャリアに対しサービスを使うよう指示があるようです。またエリアを限定する方法はどの基地局から届く範囲に携帯端末が存在するかに依存しているようです。

一方でJアラートは緊急地震速報、津波情報、国民保護情報(弾道ミサイルなど)等の対処に時間的余裕のない事態の情報を、国が送信し、地方公共団体が設置する登録制メールや上記でご紹介した緊急速報メールを自動起動することで、国から住民の方へ緊急情報を瞬時に伝達するシステムとのことです。

結局、Jアラートは国が送信しエリアメールや緊急速報メールは携帯キャリアのサービス名ということになります。Jアラートが送信され、国の指示でエリアメールや緊急速報メールを強制利用して個人に通知が入ることもあります。

結論としてはJアラートと大阪880万人訓練では最初の情報を送信する階層が異なるということのようですね。自分なりに整理できました。

では、ごきげんよう。

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