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11月の弘前 2日目 ねぷた村とアップルパイ

映画『バカ塗りの娘』きっかけで訪れた弘前の旅の記録。
1日目はこちら。

弘前2日目はホテルの朝食ビュッフェから。
アンテナショップで買って気に入ったいがめんちもあった。あとでその存在を知ることになる、この時は知らずに食べた貝焼き味噌も。
デザートにりんごのシャーベットもあり、朝からご機嫌。
ホテルの上の階のレストランだったので、岩木山がきれいに見えた。

茶色い塊がいがめんちです。
りんごのコンポートとりんごのシャーベット。
見晴らしが良いレストランでした。

弘前城に行く予定だったのだけど、風がとても強くて母の足の調子もよくなくて、前日に運転手さんから聞いていたねぷた村に行ってみることに。
ホテルに荷物を預けて、タクシーを呼んでもらった。ねぷた村は弘前城の近く。入村料は600円。

入ってすぐに大きなねぷた!実際にねぷた祭に行きたくなります。

大迫力!

丁寧な解説があり、実演してくれます。その後、希望者を3人ほど募って太鼓を叩かせてくれるんだけど、そういうのについ手を上げてしまうので、やってみた笑 太鼓を叩くバチがとても細くて、平行にぶつける感じなのが新鮮でした。合わせて笛を吹いてもらうととても気持ちいい。

この太鼓の前で、時間になると津軽三味線の生演奏もありました。すごい迫力だった!

揚亀園というお庭も見学ルート。風が強いのであまり外にはいられなかったけど。

伝統工芸の実演コーナーも。津軽塗の職人さんもいました。
時間もありそうなので体験をお願いすることに。
津軽塗の研出し体験、今回はスプーンにしました。母とおそろいの柄。唐塗の黒。
柄は選べるのだけど、黒が一番やりやすいらしい。
最初は黒いスプーンを、やすりをかけて研いで水を含んだスポンジで拭く、というのを繰り返します。
削りすぎて下地が出すぎないように気をつけて、と言われてビビりすぎて何度も「ここが全然まだ」と先生に駄目出しを食らってしまった。やっとのことでなんとか完成。
作業してる間に色々な塗り方の工程や最近のデザインなどを見せていただいたりした。七々子塗とか、映画でやってたのはこの工程だったのかとかわかって面白かった。

最初はこんなスプーン。
職人さんが何度も塗り重ねてくれています。
紙やすりで研ぐと下の模様が出てきます。
先生が手伝ってくれてやっとここまでできました。

私たちがやった工程はほんの一部。研いだものを預けて、最後に艶出しをやっていただいて、1ヶ月ほどで届きました。
届いたスプーンはこちら。母のと私の、それぞれ全然違う模様が出ているのがおもしろい。

裏はこんな感じ。
こっちが私の。
裏。

ずっと欲しいなと思っていたお椀も母とお揃いで買いました。スプーンと一緒に日常的に使いたい。
上映期間の最初のほうに、銀座の映画館で津軽塗の販売がある日があって、その時買ったお箸と同じ工房のお椀でした。

ねぷた村にある津軽旨米家というごはん屋さんでお昼を食べました。津軽料理遺産御膳というセットにしました。
ここでまた貝焼き味噌。大きい貝殻の上で卵でとじます。食べながら、映画にも出てきたことに気づきました。落ち込んでる主人公に隣のおばあちゃんが作ってくれたご飯、何食べてるんだろうとぼんやり思ってたんだけど、これだった。
それから、けの汁。ずんだと味噌で煮込んだ根菜です。(これも後日東京のアンテナショップで買えました!)
鰊の切込み。いがめんち。赤かぶの千枚漬け。梅干し(紫蘇巻)、一升漬(清水森ナンバという唐辛子)。
いがめんちは本日の小鉢だったらしい。
いがめんちも映画に出てくるの、映画何回目かに気づいた。ラストのほうでみんながご飯食べるとこ。あのシーン大好きなんです。食べるのってやっぱり幸福なんだなと。

全部美味しかった!大満足の御膳でした。

ねぷた村からタクシーに乗り、ホテルで荷物を回収してから同じタクシーで駅へ。
最後にアートホテル弘前シティの中のオークレールというお店でアップルパイ。
弘前ではアップルパイが色んなところで食べられるのですが(アップルパイマップがあり、食べられるお店に連れて行ってくれるアップルパイタクシーなるものもあります)その中で駅の近くで食べたいと思ったものを選んでみた。
シナモンのアイスとりんごがのっているアップルパイ。とても美味しかった。

食べながら窓の外に虹が見えているのに気づき、眺めながら良い旅だったなぁとしみじみ思いました。

あっと言う間に帰る時間。駅にも映画の大きな看板が出ていました。

あと駅にあったりんごだらけの自販機!どのりんごにするか、甘さや酸味の分布図を見て選びました。飲み比べたけどなるほど全然違う!りんごジュースにハマりました。

色々な種類がありました!
つがるとふじにしました!新幹線のおとも。

新青森で乗り換え。ちょっと時間があったので、駅構内に並べられていたねぷたを見たりしてました。
弘前ねぷたは扇形。五所川原の立佞武多、青森のねぶたと地域によってそれぞれ違う特徴があって、名前も違っておもしろい。

こんな変わり種も。

新青森で駅弁やお土産を買いました。
家に着いたらもう20時台とかで、買ってきたほたてめしを食べました。優しい味で好き。ちょうどいい量でした。

あとはイギリストースト。青森のご当地パンです。
青森出身の同僚に聞いたら、実家帰ると絶対食べると言ってました。パン好きですがこれは初めて知りました。
飯田橋のアンテナショップや東京駅の紀ノ国屋に時々入荷されるみたいです。東京駅で一度買いました。ついいっぱい買いたくなるけど、400kcal超えるので気をつけて…!

あとコーヒークリームとかオーソドックスなシュガーのも。

お土産ー!
初めてのところなので知らないお菓子にいっぱい出会えた!
りんごのお菓子がいっぱい。
やっこいサブレはアンテナショップにも売っているのだけど、とても美味しいので買った。林檎煎餅は南部煎餅にドライアップルがたくさんのってる感じ。


一番賞味期限が短くて翌日くらいまでだったりんご大福。
りんご羊羹、ドライアップル。

太宰治の『津軽』の文庫本みたいな包装のクッキーも。ほんのりりんご。
藩士の珈琲は、幕末に蝦夷地に派遣された藩士たちに浮腫病の予防薬としてコーヒーが支給されたことにちなんだコーヒー。ドリップ式ではなくダンク式。

食べる文庫本。

これはよく売ってるりんごスティックだと思ったら、東北ミックスだった!青森県のりんごと福島県の白桃、宮城県のいちご、山形のさくらんぼ、スポンジには秋田県のあきたこまちの米粉、岩手県の練乳が使われているらしい。

普通のりんごスティックも好きです。

お美味しいものとたくさん出会えて、大好きな映画の世界をより知ることもできて、素敵な旅になりました。また行きたい場所のひとつです。


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