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ミツバチの世界へ。

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念願かなって、銀座ミツバチプロジェクトにお伺いしてきました。

世界の食料供給の3分の1は昆虫による受粉に依存し、その主役はミツバチが担っていますが、ネオニコチノイド系農薬などが原因となって、ミツバチが姿を消しつつあります。
世界ではネオニコチノイド系農薬不使用に向けた取組が進んでいますが、日本では逆に規制緩和が進んでいるそうです…
例えば、お米にカメムシが付いて黒い点ができるのを防ぐために、ネオニコチノイド系農薬が撒布されています(以前、アイガモ農法のお米を取り寄せていたとき、たまに黒い噛み痕のついたお米が混じっていましたが、なにも問題はありませんでした。むしろ、「カメムシも食べたがる美味しく安心なお米なのね」と、ありがたくいただいていました)。

農薬については、こちらの種子法の資料も、ぜひどうぞ。

銀座の建物の屋上でミツバチを飼うことで、ツバメなども増え、生態系も少しずつ戻ってきているようです。

ところで、ミツバチのお世話をするときは、防護服を着て、しっかり革手袋をつけるのが普通で、こんな姿でやっているのは、銀座ミツバチプロジェクトぐらいだそうです。
それは、ここのミツバチが、とても穏やかでおとなしいから、とのこと。

手袋を使うと、どうしても力を繊細に加減しづらくなり、誤ってミツバチを潰してしまうことがあるので、こちらでは素手でやることを決めているそうです。
ゆっくり、やさしく、ていねいに、ミツバチと接すると、攻撃されていると思われることがないのでしょうね。
ミツバチが、ここには敵がいないと感じていること、そして、ミツバチの食糧がたっぷりあることで、穏やかでおとなしい性格になっているそうです。

こんなお話も教えていただきました。
ミツバチは、どこの花に蜜を取りに行くか、新たな女王蜂とともにどこに巣をつくるかを、みんなで話し合って決めているそうです。
女王蜂がトップダウンで決めているわけではないのですね。
一匹が「あそこにしよう!」と意見を述べ、それに賛成する蜂、別の意見を言う蜂がいて、時間をかけて、最後はひとつの意見に集約されるそうです。

奥深いミツバチの世界。
たくさん、たくさん、学ぶことがありそうです。

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