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📻DIVE TO THE NEW WORLD (2022-07-23 O.A.)文字起こし

Navigator:SKY-HI (S)
Guest:Dean Fujioka (D)

※お話の雰囲気を殺さない程度に相槌その他、割愛しています。


Opening Talk

S:TOKYO J-wave、大阪FM802をお聴きのみなさん、こんばんは、SKY-HIです。今夜もスタートしました「DIVE TO THE NEW WORLD」。
いや~「DIVE TO THE NEW WORLD」やっぱ放送してからね、なんかこう…知ってるかたとお話しするだけでね、え~結構なボリュームになってますけども、「DIVE TO THE NEW WORLD」ね、国内外の様々なフィールドで活躍するアーティスト、クリエイターを毎週お迎えしてまして、まぁ、そのゲストの考えかたやクリエイトに関する本音を引き出し、ここ六本木から世界へ発信していきます。これなんかでも、マジであの…なんでしょう、言ってるだけじゃなくそうできてる感じが、この番組いまおもしろいとこですよね。けっこうだってプロモーショントークとかより、なんか…ほんとなんかもうちょっと「せっかくなので」みたいな深い濃い話みたいなの聞かせてもらってますし、これがね意外と、プライベートで仲いいだけだと話さないんだよ普段ね。なんで自分もめちゃくちゃ楽しいんですけれども。
今週はすごいですよ、そこにきてのDEAN FUJIOKAさんですから。DEANさんはね、すーごい好きなんですけど、ほぼ会ってる場所がラジオ局。なので(笑)今日もだから多分その、ラジオゆえのなかなか普段聞けない深いところ濃いところをあの…お渡しいただけると思いますし、だからなんか距離感はすごい縮まるんですよ、会ってる回数少ないので。そういうところ話してるから先に。楽しみですねー。
さあ放送中はですね、Twitter #dive813 をつけてぜひ番組を盛り上げてください。では始めていきましょう「DIVE TO THE NEW WORLD」、今夜も最後までのお付き合い、よろしくお願いします。

Guest登場

S:それでは今夜のゲストをお迎えしましょう。DEAN FUJIOKAさんです。
D:よろしくお願いしまーす。
S:よろしくお願いします。いやーお久しぶりです。
D:お久しぶりでーす。
S:あのー、ラジオに来ていただいたり、えーラジオに呼んでいただいたり、そしてラジオに来ていただいたりと(笑)
D:はい。3回目ですね。
S:3回目なんですよね、すごいですね、いやなんかほんと、恐縮です。
D:いやいや、こちらこそ。
S:ありがとうございます。
D:いやーもう、ほんとに。SKYくんに会うの楽しみにしてました今日。
S:いやいや、もうこちらこそ。あの~DEANさんとお話をすると、あの~俺の、その実家での株が上がるという…
D:ははっ(笑)ほんとに?
S:一家を挙げてのDEANさんファンなので(笑)
D:いやーうれしいなー、ほんとにうれしいそれは。
S: さあ、そんなねDEANさんの、そうですよ、ROPPONGI PASSION PITをやられてたので、ちょうどこうDEANさんからバトンを、たすきを引き継ぐ形でこの番組始まってますから。
D:いや~すばらしい。
S:ははは(笑)
D:母校に帰ってきたみたいな。
S:そうですよね、ええ。もう…とりわけ今日は学校っぽい、母校っぽい場所をスタジオに選んだので。
D:なんかあの、ここでよく収録してたなーっていう…
S:ははははは(笑)
D:この顔ぶれで(笑)
S:そうですよね。
D:うん、はい。懐かしいです。
S:いやいや~でもほんと、あの~なんか…最初にお会いした時からすると、もう3年ちょいくらいなんですかね。
D:もしかしたらもうちょっと経ってるかもしれない…
S:もうちょっと経ってるか。18年かあれ…懐かしい。18年のMTVアワードの時は僕忘れもしないですね、あのDEANさん、登場するやいなや、「ちょっとさあ…」…なんだっけな、なんか"入りの時間がちょっと遅れる"みたいなので、なんか交通機関の乱れかなーと思ったら「いや交通機関がさ、ジャカルタの飛行機が…」つって(笑)ベーシックの交通が飛行機だから(笑)
D:そっか、そうでしたね確かあの時。
S︰そうですそうです、大変でしたよね、きっと。
D:ええ。確かあの頃しょっちゅうほかの国の仕事と並行しながら日本の仕事もやってたんで、コロナ前で。ええ…そうだった気がします。

これまでの道のりと現在

S︰なんかでもほんとにあの~香港でのモデル活動から台湾から、えー、で日本、ジャカルタ、ほんとにアジアの国々出してったらキリがないくらいですけど、すごい感覚的にはやっぱだからあれなんですかね、あの~地元から出ない人からするとほら東京全土とか、日本中、大阪とか福岡とか飛び回るのがすごいなんかあの「日本中飛び回ってるんですね」って感じがするのと同じように、DEANさんからするとけっこうアジアじゅう回るのはけっこう…なんかナチュラルな感じなんですかね?
D:そうですね…あの~気づいたらこういう縦軸の生活様式になってて、まあ香港からこのキャリアを始めたから、当時からもう飛行機に乗って、それこそ2週間に1回ぐらいかな最低、アベレージそれぐらいの頻度で、中国大陸行ったり東南アジア行ったり、たまにヨーロッパのほうとか、あの…なんかそういう、"移動を常にする"っていうのがディフォルトでスタートしてて。
S︰はい、そうですよね。でも実際にやられてることも、そのなんでしょう役者だったり映像作品だったりに、その出演する、作る。で音楽に関しても、出演する、作るっていうのを両方やられてると思うんですけど、その感じっていうのはやっぱりその…けっこう昔から描いていたDEANさんのこう…なんか、わかんないですけど、20年前のDEANさんが思う20年後のDEANさんと、今のDEANさんっていうのはなんか、あの~ズレがないんじゃないかなぁというふうに思うんですけど、それはどうなんでしょうね?
D:ま、えーと、いま41で、20年前だとまぁ21でアメリカにいた頃なんですけど、あの~当時は今こういう仕事してるビジョンもなかったので…
S︰あっ、そうなんですね。あれ、いくつくらいでしたっけ?
D:えー24でエンタメというかアートというか、初めてファッションのモデルの仕事を始めて…
S︰でフリースタイルして、みたいな…
D:あそうそうそう…(笑)なんか今思えばほんとにもう冷やかしみたいなもんですけど、でもまあそれであの~その後、縁があって、プロというかその…大きな規模でやらせてもらえるようになって。なんかほんとに無計画だったっていうのもあるんですよ正直。あの、無鉄砲だったというか…定職についてたまるかみたいな(笑)
S︰(大爆笑←手をたたいてるの聴こえるw)
D:起業するか、あのーなんか…なんていうんだろ、とにかくサバイブしてやるみたいな、勢いだけはあるけどどうしたらいいかわかんないみたいな(笑)
S︰はいはい、はい(笑)この感じですよね。すごいこうクレバーで冷静に見えるのに、その、なんかこう、なんでしょう、こう…あのオムレツとかで…
D:(ひくひく笑ってるw)
S︰すごいきれーいにできたオムレツだなーと思って中開いたらすっごいこうドロドロの…
D:(静かに爆笑)
S︰熱くなった卵がぐわ~っと出てくるみたいな、感じがDEANさんって感じがします。
D:(笑)いや、でもSKYくんの言葉ですごーく今も強く残ってる自分の中に、印象的だったのが、
S︰なんだろ(笑)
D:その「何をやらないかってのがすごく大事だ」と。
S︰あ、はいはいはい。
D:前回、たぶんあの~それこそPASSION PITでですかね。
S︰そんな気がします。
D:ねぇ、SKYくんの言葉があって、これってやっぱりすごく大事なことだなーって自分もあらためて考えさせられてその時。ま、人間て有限であって、時間も体力も。そうなったときに、やっぱり「やらない」「選ばない」、「NOだ」と「だめだ」と言えるっていうことはやっぱりすごく大切なことだなーって。
S︰そうですよね。自分もたぶん自戒の念も込めての気がしますしね。ほんとにやっちゃうからなんでも。
D:そうなんですよね、そうそうそうそう。
S︰やりたくなっちゃうしなんか…絶対必要がないって思ってても、なんかやってみたくなっちゃう、なんなんでしょうね。
D:ね。
S︰好奇心と言えば簡単なんですけど、
D:うんうんうんうん、
S︰その先になんか見たことない未来が見えるような気が勝手にしちゃって…
D:いや~これはもう破滅衝動かなんかかもしれない(笑)
S︰(笑)そんな気もしますね。
D:でもほんとにあれがやっぱり、すごく真理をついてるなーって、今も思ってて。
S︰うーん…
D:だから、ゆえにその何か新しいことをやるときに、まあ願わくばその…結果、このアクションによってポジティブなスパイラルが生まれることに対して全力でコミットするみたいなことを、ちゃんとしなきゃいけないなーって、まぁまさに自戒の念も込めて。自分だけが楽しくなってどうすんだみたいな(笑)…
S︰はははは(笑)
D:…のもありますし。今までのいろいろやってきたことで、すごくこう舵の切りかた失敗してるなーって思うこともあるんですけど。
S︰はいはいはい
D:あの…次自分がどういうアクションをするかによって、それが「あ、あの経験があったから(笑)ポジティブな今がある」っていうふうに…
S︰そうですよね。
D:…できるようにがんばんなきゃなーと思って。
S︰いや、でもなんか…多分なんですけど、最近確かに人生の楽しみかたみたいなのを考えたときに、わっやっべ、これ失敗したなって思うことの数が多ければ多いほど人生楽しんでるような気もちょっとしてまして(笑)…なんで、なんかすごいそのトライ&エラー but moreトライみたいな感じの、あのー、ほんと…精神はやっぱ、すごい…あの見てても楽しいですし、尊敬しますね。
D:うん、いやもう…
S︰いや、もうほんとに。
D:SKYくん…いや~今日は会えてうれしいなーほんとに。(←しみじみ)
S︰いやいやこちらこそです(笑)そんな急に改まってどうしたんですか(笑)
D:すいませんなんか話もうこれ、台本全然無視しちゃって(笑)
S︰いやいやこれはもう基本的に、あの…台本はあってないようなもの、なのに毎回タキザワさん台本作ってもらってほんとにすいませんという感じなんですけど。
D:いや~その節はお世話になりました(笑)

「Apple」♪、主題歌、NHK…

S︰さて、えーDEANさんはですね、7月13日にまだリリースしたばっかりのNewシングルがあるんで、ちょっと「Apple」から1曲…
D:やっと1曲目(笑)
S︰…曲紹介をお願いしてよろしいでしょうか。実はそうなんです、やっと1曲目です。
D:はい。えーDEAN FUJIOKAで「Apple」

♪Apple♪

S︰お送りしたのはDEAN FUJIOKAさんのNewシングル「Apple」から、タイトルトラックの「Apple」でした。SKI-HIがナビゲート「DIVE TO THE NEW WORLD」、今夜はDEAN FUJIOKAさんをお迎えしています。
D:よろしくお願いしまっす。
S︰よろしくお願いします。「Apple」、またあのUTAくんとのタッグで。
D:はい。
S︰UTAくんとのタッグほんとに多いですもんね。
D:そうですね、今まで何曲やってきたんだろう一緒に…けっこうな数をやらせてもらってますね、うん。
S︰でも、ほんと毎作毎作、挑戦的でおもしろいですよね。
D:(笑)もう一応なんか、テレビドラマの作品の主題歌という枠組みもあったんですけど、まあ驚かせるような曲にしたいので、もう寄せる気はまったくないのでっていう(笑)
S︰はいはいはい。なんかでも、あれですよね、日本の映像関係に関しても、なんかそこら辺のキャパって広がったのかなぁっていうふうに感じることは、ここ数年少なくないかもしれないです。主題歌だからこういうふうにしてないと困る、みたいなのを、なんか…あまり言われなくなったような気がちょっとしてますね。
D:いい傾向ですね…
S︰いい傾向ですよね(笑)
D:ほんっとに。昔だったらなんかパワープレイしないと成立しなかったような流れですね。
S︰うん…なんか、けっこう何回か言われたことある気がするなー、「どこサビなの?」みたいな…
S、D︰(そろって爆笑)
D:「これだと、あの~本編の中でかけられないですね」とか…
S︰とか。今言われるのはほんとなんか言葉遣いくらいですね(笑)まぁ確かに、みたいな(笑)
D:あーこの曲言われたなー、「ラップだと困ります」って言われて…
S︰あ、やっぱあるんすね。「ラップだと困ります」ありますよね。
D:いまだにありますねー。
S︰ありますよね。
D:「ラップだと本編の中で映像にかけらんない」みたいな、言われちゃって…
S︰なんでだろ?
D:えーっとどういう……え?みたいな(笑)
S︰DEANさんなんて、ねえ、フリースタイルからスタートしたわけですから、キャリアは(笑)
D:いやいやいやもう、全然、冷やかしみたいなもんですけど(笑)
S︰ははは(笑)
D:まあでもやっぱりこう、ラップは1リスナーとしても聴くのが好きだから、なんかそのラップが映像の上にかかるのがかけにくいっていう意味がちょっとわかんなくて…
S︰まあそうですよねー、それこそUSの映像作品観てたらラップがかかってないやつ探すほうが難しかったりして(笑)
D︰難しい、うんうん。
S︰いや~でもなんか、ラップ自体もフローがまたアップグレードされて…
D:ありがとうございます!
S︰いやいやいや、なんてことを。
D:ラップの先生…
S︰やめてください(笑)
D:いやいやもう、あの…
S︰なんかそれあったなその話(笑)
D:NHKで…
S︰そうなんですよ(笑)
D︰ね。SKYくんにラップ講座を…
S︰ラップ講座っていうか、韻踏んで遊ぶゲームを…
D︰あ、そうだ。そうそうそうだ
S︰韻踏んで遊ぶゲームを発案して。僕、今年もう1回NHK行ったら、「あれやってください」って言われましたからね。
D:えー!あ、当たり企画に認定されましたね。
S︰だから僕言いましたよ、「でもあの企画、僕もおもしろいと思ってんですけどDEANさんがいるからおもしろかったんだ」って。
D:あははは(笑)いやー、もうそう言っていただけるとうれしいですね。
S︰神がかってましたもんね。まああの少しだけ解説すると、韻踏んでるワードがいっぱいボードに並べてあって、その振られたことに対して合ってるワードをそのボードの中から選んでく、みたいな。「お前これやっとけよ」って振られたら「命令」って答えるみたいな、まあアメリカのドレイクとかみたいなスーパードゥーパーフロー的なバイブスで。
D:うんうん。
S︰振られたことを1拍開けてその踏んでるワード、みたいな。まあラップとしてもベーシックなスタイルだし、
D:うーん…(←なんか感心してる)
S︰韻踏んでるワードを即座に目視的に探すっていうのでもトレーニングになるんじゃないか、っていうのやって、そこそこ盛り上がってたんですよね。
D:いやーおもしろかったですあれは。
S︰で「おまえこれやっとけよ」って振りに対してDEANさんが、その"命令"って札があるのにその隣の"整形"っての選んで(笑)で、アイドルの子とかもいるから(笑)
D︰あははは←爆笑
S︰すっごいあの、すっごいこう、どひゃーみたいな、どんでんどんでんみたいなの、あの盛り上がりはね~すごかったですよ。
D:(笑)1回次のかたに行ってそれで戻ったっていう…
S︰そう戻っ…「おまえこれ…いや、ちょっと待ってください、いや合ってる、合ってるは合ってるなー」みたいな(笑)
D:(ずっと笑ってる)
S︰合ってるは合ってるけどなんかどこかの悪徳プロデューサーすぎるっていう(笑)
D:(爆笑)YouTubeの番組だったらちょうどいいぐらいの…
S︰そうですね(笑)
D:テンションでね、やってましたねあの時は…
S︰でもちゃんとNHKさんそのシーン放送されてましたからね。
D:はい、すばらしい。
S︰それがあったからおもしろかったんであって、って言ったんですけど2回目もあの、しかも今回生放送でやってくれって。
D:えー!
S︰けっこうドキドキしましたけど。まあでもわりと、やっぱあの、芸人さんもいらっしゃるんで、きれいに…
D:すばらしい。
S︰ちょっと…良くも悪くもきれいにまとまった形ではあるんですけど。
D︰あー(笑)まあ表現の自由って大切ですねほんとに、うん。
S︰(笑)はみだしたところに一番おもしろいとこありますもんね。
D:ね、うん…

映画「Pure Japanese」

S︰いやーでもそういった中ではDEANさんその一大プロジェクト「Pure Japanese」制作ということで。
〈ここで、どぅん…と太鼓の音(PJの音楽)〉
D:そうなんです。
S︰でも7月17日だからもう放送されてるんですよ。
D:はい、あまぷらで、ついに…
S︰ね、
D:はい。
S︰どういうテンションなんですかね?今までも、制作したものを発表するっていうのはいろいろやられてきたと思うんですけど、やっぱまたちょっと違うじゃないですか、今作。
D:うーん、まったくアプローチが違うし初めてだったので、すごくこう…なんて言うんだろうな…まあさっきの話にもありましたけど、社会の輪郭が新たな視点で見えてくるような、そんな経験を絶賛させてもらってますね。
S︰ですよね。すごい、なんかこう、一大プロジェクトであって、それこそ何年もかけてつくられたものであるからこそ、それがこう出られた今の心境ってのはいろいろ気になるところもありますし、出られた直後にこう何を考えるのかっていうか次どこを見るのかみたいなのもすごい気になるんですけど。
D:2022年の1月に劇場公開して、まあ賛否両論だったんですね。人によってはすごく何度も観てしまう考えさせられる、すごくポジティブな受け止めかたをしてくださったかたと、逆サイはもう…なんか星ゼロみたいな。全然こう…芳しくない、というかむしろ敵意むき出しみたいな(笑)
S︰まあでもそれで言うと、ほんとにタイトルが「Pure Japanese」の時点で、その、投げかけるものがあるわけじゃないですか、時代的に。
D:そうなんです。
S︰しかもそれをDEANさんがやられるっていうのは、すごい意義深いし興味深いし、なんか…と言いつつやるならDEANさんしかいないような気もすることでもあると思うので。なんか前もそんな話になった気がするんですけど、あの~なんでしょう、日本に住んでる人の9割くらいは日本で人生のほぼすべてを全うするから、実はグローバリゼーションのほうにばっかみんな問題意識行くけど、実はどっちかっていうとナショナリズムみたいなの?どっちかっていうと。日本人っていうアイデンティティーに関して考えることが少なくて、むしろそのインターナショナルスクール…まあアメリカ住んでた、とか、そういう人のほうが、なんか日本人のアイデンティティーみたいなのをこう強くもってたり、その…すごくナチュラルな形でちゃんとした、ちゃんとしたって言うかどうかわかんないですけどナショナリズムを普通にもつことが多いのに対して、その日本は、その…日本で生まれて日本で育って日本で死んでくかたが多いから、意識が及ばないか、もしくはすごく歪んだナショナリズムが(笑)育っちゃったりとか…
D:うーん、うんうん
S:…することをすごく感じてたりしてたので、確かにDEANさんくらい、あの…なんかアジアが近所(笑)…
D:んふふふ笑
S:…のかたじゃないと(笑)コンビニ行く感覚で台湾行ってくるみたいなかたじゃないと、確かにこういうものはつくれないだろうなと思いますし、
D:うーん…
S:なんかこういうその着眼になってこういうつくりをしたってのはすごいなんか、あの…意義深いと同時にすごい腹落ちのするものだったので、あの、すごい、すごいなーと思っていたんですけど、ちょっとそこらへん詳しく聞かせていただいてもよろしいですか?そういう作品にしたという…
D:ぜひぜひ。そうですね、あの…リリースする時によく言ってた言葉は、まあ企画当初からですけどその…まあそもそもじゃあケーススタディとして、日本語を使う人たち、日本語人«にほんごびと»というものの定義を、けっこう理詰めにやってみない?っていう。
S:んーーーーー!!
D:あの…チェスの駒みたいに、記号のように登場人物一人一人に役割を与えていって、何かこう…社会実験的な構造にして、まず筋をつくってみようと。で、もし言語っていうものが、それを使ってるユーザー、日本語であれば日本語を使ってるユーザー"日本語人«にほんごびと»"の、思考とか言動とかをするときの道具なのだとしたら、逆に言うとその道具のほう、言語のほうが、え~我々のOSのほうが、一つの集合体のような、もし独自の意思をもって、使ってるユーザーたちを乗り物のように器のようにコントロールしているのだとしたら、日本語OSは我々を日本語ユーザーをどこに連れて行こうとしているんでしょうね?っていうことを、最初に企画意図として決めまして。で…文化の側面っていろんなその…面があると思うんですよ。あの、音楽から一つの文化人類学を語ることもできるし、
S:そうですよね、
D:ね、いろんな側面、経済でも政治でもあると思うんですけど、暴力っていう側面から文化を、まあ輪郭をあぶり出していこうっていうことでアクション映画にしたんですね。
S︰そこってどっちが先だったんですかね、その…アクション映画ってすごくアジア的だし日本的でもある気がするんですけど、"アクション"っていうところに軸足を置くのは、それこそ、なんか"DEANさんぽい"気もするんですけど、
D:うーん…
S:ただDEANさんの人間性からするとね、アクション、暴力っていうのはなかなかこう遠そうな…
D:ははははは(笑)
S:…気持ちもありつつも、ただなんか諸々考えると、すごく、あの~わかる気もしながら。そのアクションっていうところから暴力っていう切り口になったのか、それともやっぱり暴力っていわゆる、なんて言うんですかね、衝動の中でも相当その原始的な衝動っていうか、まあすごい言いかたしちゃったら本性みたいなところが出てくる気がするんで、そこを描きたいから暴力になってったのか、で暴力やるからアクション映画にしようってなったのか。どっちがスタートなんですかね?
D:いやーSKYくんもうめっちゃ整理してくれて。
S:あはははは(笑)
D:…というのも、今言ったものすべてが、そこには理由としてあって。
S:はい。
D:まぁ簡単に言うと自分がずっと中華圏でアクションの練習をしたり、アクションの経験があって、なかなかそれが生かせるような機会が日本で仕事しててなかったっていうのももちろんあるんですよ。
S:そうですよね。
D:で、まあずーっと今までこういろんな国でいろんな武器をコレクトしたりとか(笑)いろんな格闘術に触れる機会に恵まれてやっててなんかこう…それをうまく仕事でも使えたらいいのになっていうのもありましたし。あと日本って実はアクション大国だったじゃないですか。
S:そうなんですよね。
D:あの~日本のコレオグラファーとか、やっぱすごいレベル高くて、海外でも大活躍されてるかた、けっこういるんですよ。
S:ですよね、殺陣とかの文化はもうすごいですもんね。
D:もうやっぱアジアだし、世界の中でもアジアが特化して強いし、日本は日本のスタイルのオリジナリティがあった、その伝統芸というかレガシーがあるわけです。ただやっぱりそのアクションを映像作品として撮るってすごいお金と時間がかかるから、まぁ時間イコールお金なんでお金がとにかくかかるから、そうなるとどうしても今のこう社会の状況だと手っ取り早く回収できる方向に行きがちなので…
S︰まあそうですよね。
D:ケガとかもするし…
S︰そうなんですよね(笑)
D:だからまあちょっとそういうリスクは取りたくないっていう気持ちもまあ理解できると。っていうのもまああるんですけど。もうちょっとその…根本的な話というか表現の話をすると、SKYくんがさっき話してた通り、暴力っていうのはいちばんその…人間の本質的な部分でもあって、チュウダツするとか…(※ここよく聞き取れず…誅伐«ちゅうばつ»かな??)
S:うんうんうん。
D:強引にその、相手を、存在を否定する形で何か自分の欲求を満たすっていう、でもそういうことをやっちゃうと万人が万人との戦争みたいなのになるから(笑)
S︰そうですよね(笑)
D︰こういう国家…社会体制にどんどん人類ががんばってアップデートを続けてきて今があると思うんですけど、結局その言論っていうものが果たしてどこまで状況を変えられるのか、よくない負のスパイラルみたいなものを言論っていうもので正のスパイラルに変えることができるのかどうかっていう。それが絶望を生んだ時に、必ず人は一番原始的なところに立ち返って暴力っていう手段を選ばざるを得なくなる…?
S:はい。
D:自分の意思とその表現方法ってものが、最終的には唯一の残された方法である自分の肉体を使った物理的な表現になってしまう、と。っていうことをやっぱ描くとしたらアクションっていうのが一番適してるなっていうのもあって。まあそういう複合的な理由があってアクション映画をつくりました。
S︰…なるほどですねー。……。わかりましたよ。
D:んふふふ笑

ファンクラブツアー、鍵垢、映像配信…

S︰ではちょっと、もう一曲ですね、DEANさんのNewシングルから聴かせていただけるということなので、曲紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
D:はい。えーDEAN FUJIOKAで「Be Alive」

♪Be Alive♪

S︰SKY-HIが六本木からお届けしています「DIVE TO THE NEW WORLD」、ゲストにDEAN FUJIOKAさんをお迎えしています。もうなんか、終わりに向かえという強い意志が…
D:ねー!なんかすーごいこれね、あの~自分もこのプレッシャーいつもかけられてたんで…
S︰そうですよね、自分はプレッシャーを与えられつつも、わりとおんぶにだっこスタイルでですね(笑)
D︰(無音で笑ってる)
S︰延びてしまったらなんか…すみませんという形でやってしまってるんです。
D︰はい、だいじょうぶです、はい。
S︰DEANさんファンクラブツアー「DEAN FUJIOKA FamBam Exclusive #Confidensial2022 」。ハッシュタグをつけましたね。
D:あーそうなんですー。どうでもいいことは流行りに乗れっていう(笑)
S︰ははは(笑)ってかいろいろ聞きたかったんだけどなんかそう、あれ僕マネしようとしてたんですよ。
D︰え?
S︰ハッシュタグで思い出したけど、Twitter鍵垢にしたいみたいな…
D︰あ~。
S︰ちょっと、あの、でなんかこう「リーチよりもエンゲージメントの深さなんだ」みたいなの、DEANさんが鍵垢でおっしゃってて。で僕フォローしてたのでそれずっと見てたんですけど。あれやりたいんですよねーって話したんですけど、なんかあの…まあうまく通んなかったですね(笑)
D:へー。必ずやっぱり物事いい面悪い面、両方ありますからね、うーん…
S︰いややりたかったんですよね~鍵垢。
D:ふ~ん…
S︰なんかでも、今見ててもなおさら思いますけど、有名無名問わず、個人アカウントは鍵垢がなんかデフォルトになってきそうな気もしますよね(笑)
D:確かに。うーん。
S︰ま、すでにでもTwitter自体のほうがどっちかっていうとこうコミットしてって、その、フォローしてない人からの返信を拒否したりとか、なんか、リツイートさせないようにしたりとかっていう機能がついてったりはしたけど、まあでも追いつかないだろうなという気もしつつ(笑)
D:ま~ちょっとここら辺もどんどん変化が激しい…
S︰そうですよね。
D︰ね~ITの業界はあれなんで…ちょっと、楽しみですね。その~まあWeb3然り、どういう変化を生み出すのか、はい。
S︰いやー、ほんとに、あの~いろんなチャレンジって意味ではね、昨年はミュージカル要素を取り入れてMCをほぼ無しにした、これはね~すごいシンパシーを感じるところもありますね。
D:いや~これはほんとにもうピンチ…ピンチはチャンスってまあコロナだったからもう…
S︰歓声がないですからねぇ。
D︰ん~だからやっぱ脚本書いてライブの演出つくってかないと、エンゲージさせ続けられないなと思って(笑)
S︰ははは(笑)コミュニケーションの一翼はまぁもぎ取られるわけですもんね。
D:そうですよね、だからもうほんとにオペラつくろうと思ってやりましたこれは。
S︰いいですよねー。そうなんですよねー、MCほぼ無しみたいなの自分も好きで、定期的につくるんですけど。いやあ、自分の没入度も高くやれるんですごい好きなんですよね。なんか、その日の何かに左右されないっていうか、
D:うーんうん…
S:自分自身が試されるっていうのがすごい楽しいなーという気持ちでやっておりましたね。ちょっと、そんなDEANさんがね、とりあえすファンクラブツアーがあられるということ。でNewシングル「Apple」がもうリリースされたばっかりなので、でファンクラブツアーは、Confidential 2022はですね、大阪公演が9月19日NHK大阪ホール、東京公演が9月20日LINE CUBE渋谷。そして、何より今はほんと公開されたばっかりなので、DEANさん企画プロデュース主演の映画「Pure Japanese」がアマゾンプライムビデオでもう世界配信スタート。で今たぶん1週間経って、そろそろそのグローバルリアクションが生まれ始める頃がここら辺なんじゃないですかね。
D:そうですね、もう公開初日からいろんな言語のレビューとかが上がってて、すごいなと思いました。そのーまあ音楽は世界配信ってどっちかっていうとやりやすい業界だと思うんですけど、映像の世界って、自分も他にけっこう配信系の作品やってるんですけど、そのプラットフォームが制作に関わってたとしても全世界配信ってできない作品、普通にあるんですよ。
S︰いやーそうなんですよね。僕、えー!って思ったのが、グローバルプラットフォームなのに世界配信されてない…
D:そうなんですよ、お金出してるにもかかわらず…
S︰そう、あれなんなんですかね?
D:まあいろいろ理由はあるんですけど、それちょっと次回(笑)そこらへんもけっこうネタ仕入れてるんで
S︰あ、ほんとですか?いや~今ねえ映像作品の世界配信に関して自分も頭を悩ませているところだったりするんで。その話、ただちょっとその話、し出すと違う方向に飛び火したり、ひょっとしたら角が立つところも生まれてきちゃうかもしれない…(笑)
D:そうなんですよ。これは、みんながんばってるのはわかるんだけど、っていう話になってしまうから…あれなんですけど…
S︰そうそうそうそう、そうなんですよね。
D︰でもそんななか、まったくそのアマゾンプライム自体は関係してない制作の作品が、普通にこう世界配信で扱われるっていうのはありがたいことだなーと思って、すごく喜んでおります、関係者一同。例えば、つい最近自分が撮り終わった日テレとHuluの共同制作の「パンドラの果実」っていうドラマがあったんですけど、それはHuluでも日本のみに放送なんですよ。なので、やっぱり難しいですね、そこのリージョンを越えるのは。
S︰なんかこう、難しいですよね。まあちょっとここら辺にしときましょう(笑)
D︰はい、ここらへんで。
S︰ということで、えー、「DIVE TO THE NEW WORLD」、ゲストはDEAN FUJIOKAさんでした、ありがとうございました。
D:ありがとうございました。

〈了〉

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