僕が柔道耳になったエピソード(左耳ver)


僕は、小学校~高校まで柔道部として学生時代を過ごした。そのため、両耳は柔道家や格闘家、レスラー、力士、ラグビー選手などに見られる餃子耳の形をしている。これは正式名称で、"耳介血腫"という状態である。

僕が普通耳から餃子耳に変化した当時のエピソードを思い出していこうと思う。

中学3年生の夏頃(6~7月)。夏の最後の県大会を7月下旬に控えているため練習はハードモードに突入。

ある日、左耳に違和感を感じた。練習後にトイレへ行き、鏡で自分の姿を確認すると、

「え!?耳腫れてる!!!!( ; ロ)゚ ゚」

今まで普通耳だったので、耳の腫れた人のことは他人事のように過ごしていたが、ここでついに自分事に。

柔道部内の話では、よく耳が腫れるか腫れないかは心配事の1つに挙げられるが、井上康生さんなどの強い人のイメージもあるため、「少しくらい耳が腫れた方が格好いいよね。」という風潮もある。

なので柔道部は耳が腫れることくらいはある程度は覚悟している。しかしあまり腫れ過ぎるのは、やっぱりどうしても避けたいと、考えるもの。

僕がこの時、腫れたサイズはゴルフボールくらいだった。

練習後に監督と相談したり、家に帰って両親と相談してるうちに出た答えは、"病院に行って治療すること"だった。


夏の最後の大会に向けたハードモードの練習期間中だったが、僕は学校が終わるとすぐに病院へ行くようになる。

医者が注射器のようなスポイトで耳を刺し、血を抜く。その間は耳が痛いが、何とか我慢して、堪えた。

医者いわく、「少しでも当たったりするとまた腫れちゃうよ。」と言われたので結局のところ血抜きには、あまり効果はないことを告げられた。

練習以外はなるべく耳を冷やしとくといい。と言われたので、練習以外の家の中、学校で過ごしている間は、常にアイシング用の氷を持参して耳を冷やしていた。保健室に頻繁に行っては、先生から氷を貰っていた。

その後の練習では、なるべく耳を当てられないように柔道帯をぐるぐるに巻いて耳にはめて、その上に頑丈にテーピングを巻くという作業を監督にやってもらって、毎回参加していた。

3年生という最高学年だったので、「俺の耳に当てんなよ?」というオーラで構えて練習する。耳を当てた後輩には、容赦なく襲いかかり、投げ振り回した。

一応、最善の注意を払って練習したつもりだったが、耳の腫れはヒートアップしていた。

今度は前回よりもパンパンだったのでもう1度病院で、血を抜く。

この2回目の血抜きは、涙が出そうなくらい激痛だった記憶がある。もう血は抜きたくないなと思った。

実際に血抜きは効果がない。どうしても今後耳を腫らさずにいたいなら、血抜きをしたらその後、ずっと休む。一切練習をしない。という流れになる。

だが、僕はこの時は最後の夏の県大会に向けたシーズン。

自分の進路に関わってくる大事な大会だったため、練習を休む、一切柔道をしない。といった感覚と概念は生じなかった。

血抜きを諦め、練習以外は常にアイシングと練習中は、ガチガチに帯とテーピングを巻くという対策をすることにした。ラグビーや空手で使うヘッドギアは、生地が薄いので付けてもあまり意味がない。

なので現在耳が腫れてる状態の人は、耳にぐるぐる巻いた帯を付けてその上にテーピングするというやり方が、1番ベストだ。

どうしても耳が腫れたくない人は、練習は、休もう。自主トレーニングで体を鍛えたりして部活には参加しないことをお薦めする。

僕の場合は、大事な試合が近いこともあったため、練習は強行参加していた。そうでもない限りは練習しなかっただろう。

柔道耳になった人は、経験上分かると思うが、練習で腫れたばっかりの耳は、自分で触るだけでも痛いが、さらに乱取りや打ち込みなどで相手の襟を掴んでる手がこの腫れた耳に当てられてしまうというのは、とんでもなく激痛が走る。

やがて血が固まってしまえば、耳は痛くないが、腫れたばかりの頃は血が柔らかいため、人の手などが当たるとめちゃくちゃ痛い。

まとめると、

①大事な試合が近くて練習を休めない状況にある人は、ぐるぐるに巻いた帯を耳に装着し、その上からテーピングを巻く

②そうでない人は、血抜きしたら、練習しない。

ご愛読ありがとうございました。

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