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上質な服を身につけることは、もっとも簡単で即効性のある自己投資。


「どうしてそんなに高い服ばかり着てるの?」

と、まだ知り合ってから間もない女性に言われたことがある。

たまたまその日に僕が着ていたシャツの話題になって、そこから普段どのくらいの値段の服を着ているのかと話していると、僕の服への金銭感覚が彼女にとってよほどおかしく思えたらしい。


「もちろん、それが妥当な値段だと思ってるからだよ」と、僕はその質問に答えた。

「そのシャツが無印良品とかユニクロとかとどう違うの?」

「むずかしい質問だけど、質の良い服を着てるとなんだか勇気づけられるような気がするんだよね。」

彼女は不服そうな顔をしながらうーんと唸っていた。



「自分のお金を何に対して支払うか」ということに対して、僕はおそらく大多数の人よりも厳しいほうだと思う。

その上で、服を買うことに関しては惜しみなくお金を支払うことにしている。

なぜなら、上質な服を身につけることはもっとも簡単で即効性のある自己投資だからだ。


きちんとした身なりをしているだけで、周囲から自分を見る目は変わるもの。無頓着な格好をしている時とは確実に違う、優しい目線を感じられるようになる。

これは実際のところ自分の勘違いかもしれないし、そうであってもかまわない。けれど、大切なのはそれによって「自分に対して自信が湧いてくる」ということ。

それが服の力であり、僕が上質な服にお金を支払うべきだと思う理由。

自分が時間をかけて選んだ、心から気に入った服を着ていると

いつもより背筋が伸びるような気がする。

落ち着いた話し方ができる気がする。

相手の目をよく見れるような気がする。

「虎の威を借る狐」のように見えるかもしれないけど、虎の威だって借りられるものなら借りた方がいいし、なにより、服はモノだからこそ、お金を払えば自分のものにすることができる。

上質な服は自分に勇気を与えてくれることがわかっていて、その効果は金額に見合っていると思えるから、僕は安くないお金を支払えるんだと思う。


「服を買うことで勇気を買ってる。」

一通り話を聞いた彼女は自分の中で確認するようにそう繰り返した。

「それって化粧品を買うのと近いかもしれないね。」

「うん、きっと近いと思う。」


服はすごく簡単で即効性のある自己投資である。そういう目線で服を選んでみるのもいいんじゃないだろうか。


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松尾翼 Matsuo Tsubasa

1989年京都生まれ。「#日常の制服 」を展開するファッションレーベル『Ithe(イザ)』セールス・PR。2019年からエッセイスト、ライターとしても活動を始めます。 ご依頼は m2.aowi[at]http://gmail.com までお願いします。

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