目標をつくって、そこに向かっていくこと。


達成したい目標をつくること。年末というのは、来年はこうしたい、こうなりたいという目標を立てるにはうってつけの時期です。

「目標を立てること」の大切さは誰もがすでに知っていることだと思うけれど、これは本当に大切なこと。人はめじるしがないと、そこがどういう場所なのか、そこにいくためにはどうすればいいのか、具体的なことを自分のなかで腑に落とすことができません。

逆に、目標を立てることでその場所に住所が生まれる。あとはグーグルマップのようにそこに向かうための最短距離をはじきだせばいい。

そして、目標を立てることのいちばんの効果は、すべての「言い訳」をまるっと包み込んでしまえること。日々の生活がいそがしい、もう少し眠りたい、気が向かない、今日はさぼってもいいか。そんな甘い誘惑を、「それで私は目標を達成できるのか」という一言ですべてをひっくり返すことができます。


正直なところ、万事を尽くして自分が納得のいく結果、つまり目標を叶えることができなかったとしても、それはしかたないこと。それでも、来年の今ごろにはまちがいなく今の自分よりも目指していた自分になれているはずですし、確かに歩みを進めた自分をちゃんと誇れるはずです。

というのも、私たちの行く末というのは、最後はほとんど運で決まってしまう。自分の行動目標であれば自分のがんばり次第で達成することはできますが、多くの人はどれだけお金を稼げるかとか、人に認められるかとか、他者からの承認が必要なことを目標にたてると思います。人が社会に生きる以上、それはなにもまちがったことではありません。

行動目標であっても、自分が怪我や病気にあったり、世の中は自分でどうすることもできないことが起こりうる可能性をつねに持ちあわせているもの。そういういろんな不幸を嘆いてストレスを溜めこむよりも、いい意味でのあきらめを同時にもつこと。

「こうなったらしかたない、とりあえずこの問題を解決することに専念しよう」と、すっきり切り替えられること。自分で決めたことで自分を追いこんでしまうことほど、意味のないことはありません。

目標は大事ですが、同時に「たかが目標」と言い切れる自分をもつことも、ストレスなく生きるためには必要なことだと思います。そして、運に左右されてしまう私たちでも、投げ出してしまうことさえしなければ、その「運を試す回数」は、自分の意思で決められる。

それが「努力は報われる」という言葉の真意なんだと思います。

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