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できるだけ身軽にいたい。

 

去年の夏から普段から持ち運ぶものをできるだけ減らすようにしている。

心配性な性格もあって、「もしかしたらこれも使うかもしれない」と、なんでもかんでも持ち歩いていた僕は、身軽になるためにポーター・ハイブリッドのサコッシュを買うことにした。

中身は小さい財布とスマートフォン、メモ帳とペン、最低限のケア用品だけ。

それから1年ほどが経ってはっきりと変わったのは、「ついでに、せっかくだし、あそこにも寄っていこう」と足を伸ばせる日が増えたこと。

例えば1日仕事をした帰り道に、気になっていた店や展示を見に行くようになった。

「今渋谷で友達と飲んでるけどこない?」という友人からの誘いに快くのれるようになった。

今までだときっと「荷物が多いことによるわずらわしさ」で逃してきたであろう、たくさんの経験や出会いの機会に、身軽になった僕は応えられるようになれたと思う。
 

これはかなりの自信を持って言えることだけど、「また今度」というのはほとんどの場合やってくることはない。そして、良い経験や出会いというものは突然やってくるものだ。その時に、ほんのささいなことが足かせになることがある。例えば、荷物の多さとか、ちょっとした疲れの蓄積だとか。

「チャンスを逃す」という言い方は下世話かもしれないけれど、貴重な経験を得ることができる機会を逃さないために、自分が「足かせ」だと思っているおもりはできるだけ外しておいた方がいいと思う。

  

そして荷物の他にもうひとつ身軽にしたいと思っていることが、心だ。

荷物を減らしたにもかかわらず、僕がいつもメモ帳を持ち歩いているのは、「考え事を持ち運ばない」ためである。

何か心にひっかかるような考え事があるときは、メモ帳に書き込んで頭の中からはきれいさっぱり消してしまう。

考え事は家や近所のカフェでゆっくりと考えたほうが良いアイデアが出るものだし、スマートフォンのアプリではなくメモ帳に手書きで残すのは、自由に書き込める余白がある紙の方が、僕にとっては考え事を整理しやすいからだ。

心も体も、できるだけ身軽にいたい。

突然やってくるチャンスを逃さないためにも、自由に書き込める余白をいつでも用意しておきたいと思う。

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