服と暮らし表紙

ドレスシャツの生地で品良くルーズなオープンカラーシャツを、人気ショップの周年記念アイテム、ディアレザーのポーチ、世界的ロックバンドとのコラボT、古い米蔵につどった写真家と音楽家の星と光のアルバム...(04) 2018.9.11

 

   

ファッション業界には「立ち上がり」という言葉がある。

春夏と秋冬の半年に一度、そのふたつのシーズンが切り替わる日のことだ。

洋服を扱うほとんどのお店は、その日を目指して半年間準備を進めていく。

どんな商品を用意して、どんなふうに並べて、どんな提案をするのか。

流行やお店のコンセプト、お客さんの顔を思い浮かべながら、最高の状態で立ち上がりを迎えられるように。

つまり、お店にとって立ち上がりの日というのは、これまでの半年間のゴールであり、次の半年間へのスタートでもある。


でも、「立ち上がりの日にわざわざお店を訪れる」という人はほとんどいないと思う。

季節の変わって新しい服を買いたい気分になったとき、あとはたまたま時間が空いたときだったり、休日のデートコースだったり。

洋服屋というのはそういうものだ。


はじめて「立ち上がりの日」にお店に足を運んだのは19歳の頃だった。

そこで気づいたのは、お店のイチオシや人気のある商品は立ち上がりから数日でほとんどがなくなってしまうということ。

そして、1週間もたてばお店の姿はまったく変わってしまう。

僕は自分が本当に欲しいと思えたものがあったことすら知らないまま、残りものの中から欲しいものを探していただけだったのかもしれない、と

すごくショックだったことを今でも覚えている。


ファッションのサイクルはあまりに早くて、毎週さまざまな商品が生まれては人気のある商品から瞬く間に売り切れていってしまう。

『服と暮らし』はそんな流れを追いかけて、読んでくださる方たちにこんなに素敵な商品が生まれ続けていることを知ってほしい。

「欲しかった」を「欲しい」にできるようなマガジンにしていければと思います。


有料マガジンの審査を通過し、本日の更新より『服と暮らし』は月額課金制としてスタートします。

週に一度の更新の『服と暮らし』であっても、タイミングによってはすでに売り切れてしまっているものがこれまでにも出てきてしまっていたので、どれくらいの頻度で、何曜日の更新が望ましいのかを、これから続けながら修正していきたいと考えています。

また、この記事の最後に「このマガジンをこれからどうしていきたいのか」という、僕のほうの思いを書いています。

よろしければ、ぜひお読みいただき意見をうかがえると嬉しいです。


それでは、ここからが今週の『服と暮らし』です。

この記事が皆さんのよりよい暮らしの参考になれば幸いです。

 

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