「相手のよろこぶ言葉」ってなんだろう?


ふと口をついてでる言葉こそ、気をつけたい。急だったり・心の準備ができていないときに話しかけられると、自分でも思いもよらない言葉が口からとびだしてしまうことがある。

テンポのいい会話というか、いわゆる「はやいキャッチボール」というのが昔から苦手で、かつ相手の話すスピードと無意識に自分もあわせてしまう癖もあり、とくに早口な人と話したりしたあとは「あの言いかたはちょっと良くなかったよなぁ」「言い回しがへたくそだったなぁ」とひとしきり反省するのである。


そういうときに、気の利いた一言を何の気なしに差しだせる人がいる。そんな人は、きっと頭の回転が僕よりずっとはやいんだろうなぁくらいに思ってたけど、どうやらそれだけじゃないのかもしれない、と最近ようやく気付けてきたのである。

彼らや彼女らは、ふとした時だけでなくて、いつでも相手がよろこぶことしか言わないのだ。きっと、「相手がどういうことを・どういうふうに言われるとよろこんでくれるのか」っていうのを考えながら話すのが、当たり前になってるんだろう。

でも、「相手がよろこんでくれること」っていうのが、またむずかしい。それはもしかするとその場にいない誰かの悪口かもしれないし・話している相手その人をいじるようなことかもしれない。そのときの会話をたのしむために、取り扱いのむずかしい話にあえて触れてみる度胸も、「相手によろこんでもらう会話」をするには必要なのだ。



「相手がよろこんでくれること」が反射的に言えるようになるまで、何年かかるんだろうか。もしかすると気づくのが遅すぎたかもしれないけど、とりあえず、明日は周りの人をいいところを見つけて、ほめてみようと思う。


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