服と暮らし表紙

「初め」の高揚感を味わう、暮らしをととのえる七草がゆ、セールでかしこく買い物する、2018年にご紹介した回数の多かったブランド10選+今年の飛躍が楽しみなブランド3選...2019.1.4(19)


正月の空気、「初め」の高揚感

正月の空気が少しずつ薄らいでいって、日常に戻りつつある。

僕は三が日を家でゆっくりと休み、友人からの誘いで渋谷の「山家」で煙にまかれながらビールを飲み、たまに思いついたように近所を散歩したりして過ごしていた。

僕はこの正月の、特に元旦の空気が大好きなのだ。

晴れる日が多く、寒いけれど肌を刺すほどじゃない、やわらかい寒さ。街に人は少なく、外にいる人たちは皆ゆっくりと、何からも追われることなく歩いている。


あまり詳しくはないけれど、僕は美術館に行くのが趣味で、特に美術作家の「内藤礼」さんの作品が好きだ。

今年思ったのが、彼女の作品と「正月の空気」はとても似ていると思う。

「何かが終わり、新しくはじまっていくような感じ」、といえばいいのか、静かで厳かで、そして祝福的なムード。

そうだ、きっと「はじめる」という意思が美しいのだ。


今日がお仕事始めの方が多いらしい、大なり小なり、今年はこうしたい、ああしたいと意気込んでいる人がほとんどだと思う。

そして、何かを始める、初める、その前向きな決意で街が満たされているからこの時期の空気が好きなのかもしれない。


今年は何を始めるのか、もしくは続けていくのか、あなたはもう決まりましたか?


『服と暮らし』を読んでくださっている皆さんがよりよい一年を過ごせるよう、今年もなるべく正直に、ていねいに、自分自身の服と暮らしを楽しみながら発信ができればと思います。


「新年第一回の更新」ということではりきっていたけれど、この時期はどのお店もお正月休み。

なので、いつもとは少し趣向を変えて、文章を中心にお届けてきればと思います。どうぞ、ご覧ください。

それでは、ここからは今週の『服と暮らし』です。

この記事が皆さんのよりよい暮らしの参考になれば幸いです。


目次

暮らしをととのえる七草がゆ

毎年食べに行く、シンガポール料理屋さんの七草がゆ


セールでかしこく買い物する

「もともと欲しかったもの」以外は買わない

ファストファッションはセールの時にまとめて買う


2018年にご紹介した回数の多かったブランド10選


今年の飛躍が楽しみなブランド3選




暮らしをととのえる七草がゆ

毎年食べに行く、シンガポール料理屋さんの七草がゆ

七草がゆといえば、僕がそれを好んで食べるようになったのは20歳も過ぎたあたり。つまりお酒を飲むようになってからだ。

正月は全てが自分に甘くなる。家族も、恋人も、友人も、自分自身も。

「正月だからね」という理由だけでご馳走を食べ、いい酒を飲み、寝たい時に寝て、深夜までやっている特別番組を意味もなく見続ける。

そうしてだいたい1月4日、5日あたりに体調を崩すのが毎年のことで、つまり今日のことだ。

胃が弱っているのが医者に診てもらわなくてもわかる。

でも、一年に数日くらい、羽目をはずしてお酒を飲むのもいい。できるだけストレスなく生きるために、自分らしいバランスが大切なんだと思う。


たしか3、4年前からだったと思う。西荻窪の『夢飯』に、年明けの営業から1月末まで食べさせてくれる七草がゆを食べに行くようになった。

『夢飯』は、チキンライスの美味しいシンガポール料理屋さんだ。

西荻窪に住むようになってから通っていたこのお店でたまたま見かけた七草がゆは、弱った身体の芯を撫でてくれるようなやさしい味だった。

そしてそれ以上にうれしかったのが、やさしいだけではないこと。

自慢の鶏ガラで少しだけ味のつけられた七草がゆは食事としても十分満足できるし、「シンガポール料理屋さんの七草がゆ」というのが、ちょっと変わっていておもしろい。

僕の中で「身体に良いもの」であり「味気ないもの」というイメージだった七草がゆが、「毎年のたのしみ」になった。

今年は9日から営業だそう。繰り返したくなることが増えるのは、暮らしを楽しむコツだと思う。



セールでかしこく買い物する

「もともと欲しかったもの」以外は買わない

”「もともと欲しかったもの」以外は買わない”

これは、セールに行くときに必ず守らないといけない約束ごとである。

それは自分の経験からしても、「安くなっているから」という理由で買った洋服は結局ほとんど着ないまま、1年後の大掃除で処分してしまうことがほとんどだからだ。

それでも、セールというのは人を惹きつける不思議な魔力がある。

普段ほとんど行くことのないショップにも人がいつもより集まっていて、なんとなく見に入ってしまう。

でも、長く販売にも携わっていた僕としては、セールは始まって3日以内に行かないと、めぼしいものはなくなってしまっていることがほとんど。

3日目でもぎりぎりで、やっぱりできれば初日に行って欲しい。

「初日を狙って行く」というのは、あらかじめ調べていないといけないし、自分の予定も調整しないといけない。

だからこそ、「もともと欲しかったもの」があるお店に初日に行くのがいちばんいい。

その他のお店は、「ちょっと見に行くけど、絶対に買わないぞ」という意思を持って入ること。

それでも、それでも欲しいものがあれば、それは仕方ないと思う。


ファストファッションはセールの時にまとめて買う

ファストファッションは季節セールの時にまとめて買うことにしている。

ツイートにある『エクストラファインメリノクルーネックセーター』

やヒートテックなどの機能性衣料を季節の節目に買い足して、シーズンの終わりまで着て、来年にそなえる。

僕が買うのはそれくらいなのだけど、無印良品の『洗いざらしシリーズ』や

『首のチクチクをおさえたタートルネック』シリーズも

品質の確かな素晴らしいアイテムなので、ぜひ一度セールの時期に購入してみて欲しい。


ある意見が表立った時に、僕たちは真ん中ではなく逆の意見で言い返しがちだけど、高い服の方が良い訳でも、安い服の方が良い訳でもない。

自分の価値観に沿って、どちらもバランスよくたのしむことができるのが一番いい。

そう思いませんか?




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