服と暮らし表紙

キーワードはクリーン、コンテンポラリー、リバブル。「 #softminimalism 」というタグが気になっています 今週のリコメンド...2019.3.1(27)


#softminimalism 」というタグが気になっています。

インスタグラムでたまたま見つけたのですが、どうやら今年注目されているインテリアトレンドのひとつだそうです。

キーワードは「クリーン(清潔感)」「コンテンポラリー(現代的)」「リバブル(暮らしやすさ)」。


ここ数年のあいだで「ミニマリズム」という価値観が広まり、ミニマリストという言葉も生まれました。

そんな中で取り上げられるのは、がらんとしたせまい部屋の床に一枚布団が敷かれただけ、なんていういきすぎた最小限主義者。

僕もミニマリズムという価値観はある程度持ち合わせている自負があるし、これは多くの日本人が元来持ち合わせている「禅」や「わびさび」とも近い感性だと思う。

だからこそ特に最近の過熱気味な様子というか、「より物が少ないほうが偉い」という空気には違和感を抱いていたのですが、その違和感を解決するために生まれた言葉が「ソフトミニマリズム」なんだと、すごく腑に落ちました。

海外のページにはいくつか「 #softminimalism 」を取り上げた記事がすでに出ています。たとえばこのページ。

Avoid fast trends in favour of timeless style, and choose quality, so it lasts. This is conscious consumerism for the stylish.
めまぐるしく移り変わる流行を避けて普遍的なスタイルを支持し、また確かな品質のものを選ぶことで、ソフトミニマリズムを持続することができます。それはスタイリッシュな意識的消費主義です。

”ミニマリストが「必要なものしか持たない」のであれば、僕は「好きなものしか持たない」”と以前noteで書いたことがあります。

(こういう雑記noteもたまには書いた方が頭の整理になるのですが、この分野は僕よりもずっと多くの物事を深く考えている人たちがたくさんいるので、なかなか書けずにいる...。)

ソフトミニマリズムの具体的な傾向としては、部屋をホワイト、明るいグレー、うすいベージュなどのやわらかくニュートラルな色で統一して視覚的なストレスのない空間をつくり、モダンでシンプルな装飾を置いて部屋を整えていく。

ずっと眺めていたくなるタグなのですが、現実の部屋を少しでも近づけられるように精進していきたいものです。

ところで、ソフトミニマリズムについて調べていると、〈ソニー〉のテレビ「ブラビア」の2018年のテーマが「ソフトミニマリズム」だったそう。

導き出したデザインテーマが「Soft Minimalism」。最小限の構成のなかに、人が親しみを感じる柔らかなディテール、触りたくなる素材や質感、温かみある色味を同居させるという発想です。

大きな企業って、特に今の時代は揶揄の対象にされてしまうことが多いと思うのですが、やっぱり大企業でクリエイティブを担っている人の感度というのは大変なものなんですね。

英語のページばかりが並ぶなかで、ソニーのページがあったのは日本人としてなんだか嬉しかったです。もしテレビを買うのならソニーにしようとはその時思ったのですが、やっぱり持ち運べて簡単にしまいこめる〈プライベート ビエラ〉が欲しい。

#softminimalism 」、しばらく追いかけてみたいと思います。




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