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おふでさき 11号


おふでさき11号は、こかん様の身上を台に、身上を通しての思案の仕方や仕込みについて書かれています。また元のいんねんについても書かれており、立教の由来も改めて考えさせて頂くことができます。
また、こふきを語ることによって、私たち人間、一人一人、個々の問題としてだけではなく子どもや孫、末代まで語り伝える話としても書かれています。

そういう視点で、おふでさき11号を拝読させて頂くと、自分の身の回り、身近におきてくる身上や事情について思案させて頂くヒントが多く見つかるのではないかと思わせて頂きます。

一人の人の身上を通して、本人も周りの人も、その身上から神様からの神意、メッセージを悟らせて頂くことが大切です。
そして、こかん様の魂のいんねん、お立場を明かして親神様の思惑を述べてくださっていますので、それを台として親神様に、もたれさせて頂くようにと仰っています。
身上をお見せ頂いた時には親神様におもたれさせて頂き、思い悩むかとは思いますが身上を糧に一歩成人させて頂きたいものと思います。
いつも親神様の思いは、私たち一れつ子どもかわいいので陽気ぐらしに導いてくださろうという親心で溢れていることを忘れないようにしたいと思います。

11号 3 どのようなさハりついてもあんぢなよ 月日の心ゑらいをもわく

この年祭の旬に私たち一人一人は、それぞれいろいろな身上、事情をみせられていると思います。
このお歌では、どのような障りを見せられても決して心配はするな、そこには月日親神様の大きな思惑が込められていると言われています。
とても心強くて温かい、おふでさきだと感じました。
決して親神様は悪いようにはなさらない。ひたすら一れつ子どもを助けてやりたい親心の上からお見せくださっています。

11号24 月日よりあらハれでるとゆうたとて たんゝなにもことわりたゆえへ

私たちは身上や事情を見せられた時に、突然見せられたと大変だ!! なぜ? どうしてこんなことがと思い、うろたえがちですが、よく自分の胸に手を当てて思案してみると、その前兆というべき、お知らせがあったはずです。決して不意打ちはないので常にアンテナをはって、親神様からのお知らせを受け取らせて頂くことが大切です。親神様の思いを知り仰せになっておられることをなるほどと思って実行する心になっていないと身上という障りとして現れてきます。

11号27 なにもかもとのよな事もしらするハ さきのをもわくあるからの事

何もかもどのようなことも知らせるのは、「さきのをもわく」、将来に関する親神様の深い思惑、心づもりがあるから、このままいくとダメだと教えてくださいます。

11号28 どのよふな事をするにも月日にて もたれていればあふなけハない

何をするにつけても月日親神様に、もたれていれば決して危ないことはないと仰ってくださっています。

11号46 どのような事でもさきへしらしおく あとでこふくハいなきよふにせよ

あらかじめ見せられているお知らせをしっかりと受け止めて親神様の思召に沿うように、心の向きを変えることを求めてくださっています。後で後悔なきように、そのお知らせを受け止めることが大切で、子ども可愛いゆえに助けてやりたいとの親心を知り、安心のできる道を通らせて頂くことが大切です。

11号54 この心どふしてなるとをもふかな月日たいない入りこんだなら

どうしたら陽気づくめの心になるのか?
胸の掃除につとめて親神様が入り込んでくだされば、そのお働きを十分に頂き、陽気づくめになると仰っています。
胸の掃除とは、おつとめ、ひのきしん、たんのう、徳積みによってできると思います。

11号55 にちゝにひとり心がいさむなり よふきづくめの心なるよう

親神様が体内に入り込んでくださったならば、日々、自ずと心が勇みたってきます。陽気づくめの心になる。

11号65 いまなるのなやみているわつらけれど これからさきハ心たのしみ

今、悩んでいる、その身上は実に辛いことであるが「これからさき」先を楽しみに通らせて頂くようにと励ましてくださっているお歌です。
今の身上の患いも将来の楽しみのための台であるということ、たすけ一条の台になるということ。

今、実際に自分の目の前におきてくることに対して勇めと言われても勇めない、喜べと言われても喜べない時もあります。ですが、そういう中にあってこそ親神様は先のことまで引き受けてくださると仰ってくださっています。将来の楽しみを与えてくださるのだと、もたれていくことが大切だと言われています。

私たち一人一人を、たすけ一条の大切なつとめ人衆として心を澄みきらせるために仕込んでくださっていると思って、今、見せられている個々の身上や事情、世の中で見せられている地震や戦争を不安に思わず案じることなく先を楽しみに親神様にもたれて通らせて頂きたいと思います。



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