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より良い音楽づくりのために

西洋の音楽を演奏する人間にとって、いわゆる「西洋音楽史」の知識は欠かせないものです。カリヨンも例外ではありません。演奏するだけでなく聴くことを趣味とする人にとっても、演奏される曲の背景を知っているとさらに楽しみ方が広がりますので、知っていて損になることは何一つありません。
そういったこともあり、よく「西洋音楽史を系統だって学ぶには大学の聴講生などになった方が良いのだろうか」「カルチャースクールなどで西洋音楽史を学びたいが、いわゆるサロン的なものでは物足りないのではないかと心配」という話を聞いたり、直接相談されたりもします。できるだけコストがかからず、しかも内容がしっかりしていて、系統だった学問の基礎として学べるものーその条件を満たす日本語の教材として私がどなたにもお勧めするのは「放送大学」の「西洋音楽史」の授業です。ラジオで全15回、書籍のみの情報とは違い放送ですので、時代ごとの音楽のサンプルも説明とともに音で聴くことができ、理解もより深まります。音声だけでも十分理解できますが、文字の情報も欲しい場合にはテキストもあり、一般の書店でもAmazonでも(https://amzn.to/2R0Xgpw)入手できます。

ところが、放送大学に限らず日本のラジオは、いわゆるインターネットラジオで聴けるものには限りがあります。残念ながら放送大学、あるいはNHKラジオは現在のところ日本国内での聴取に限られています。
そこで私が利用したのはVPNサービスです。
VPNについての詳細な技術的な説明は他に譲りますが、一部の国など、インターネットサービスへのアクセスが制限される地域からそのサービスを利用したい場合に使われる仕組みで、このサービスを経由することで一時的に他の国のサーバーを言わば「間借り」するような形で、例えば外国からでも日本からアクセスしている形をとることで、アクセス元の制限のあるサービスを利用できるようになります。
私はカナダにいながらこのサービスを経由し、放送大学あるいはNHKの放送を聴取しています。先日、米国在住で、地域の聖歌隊で活動している友人から、やはり西洋音楽史の授業の教材を探している旨の相談を受け、放送大学と、このVPNサービスの話をしたところです。友人に、私が使っているサービスを紹介してほしいと頼まれましたので、殆どその友人専用に等しい状況ですが、万が一他にもお知りになりたい方もあるかもしれませんので、こちらにリンクを記載します。

インターリンク社 セカイVPN
http://www.interlink.or.jp/biz/aff/vpn/sekai.html?vc

放送大学やNHKに限らず、Youtubeで視聴国の制限がある場合など、あるいはニコニコ動画なども、このサービスを経由してからのアクセスで、サービス利用が可能になります。もちろん、他にも探せばVPNサービスを提供する企業はありますし、日本以外の国のサーバーからのアクセスを可能にする企業もあります。例えば英国BBCのテレビ番組を見たい場合には英国のサーバーも利用できるVPNサービスを探さなくてはいけません。

放送大学だけでなく、NHKの「古楽の楽しみ」や「音楽の泉」など、第一人者による解説と楽曲の聞けるプログラムは、趣味として楽しむ以上の内容を日本語で提供している、大変貴重な機会です。海外で音楽を勉強していても、日本語と現地語の両面から知識を整理する機会があることは、得にこそなれ損は絶対にありません。
今回の記事は友人からの質問がきっかけでしたが、この記事が、国内外を問わず、音楽を愛する方のお役に立てますと幸いです。

*トップ写真は私がカールトン大学で「西洋音楽史概論」受講した際の指定教科書
Listening to Western Music (Craig Wright著)https://amzn.to/2R7lpuv です。


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カリヨン奏者は塔の中

Carillonという、教会の塔についていてメロディを奏でる鐘の演奏をしています。持ち運びの出来ない楽器なので、自分で塔に出向きます。
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