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オタワ・国会議事堂でカリヨン修行始めました(写真はカナダ国会図書館)

前回記事更新からだいぶ間が空いてしまいました。

様々なご縁があり、昨年9月より、カナダの首都オタワにありますカナダ連邦国会議事堂にて、連邦カリヨン奏者についてカリヨンの修行をしております。修行はカールトン大学音楽学部と連携のプログラムとなっており、大学生と混ざって音楽史や和声などの講義を受けながら、演奏技術の研鑽に勤しんでいます。

国会議事堂での演奏はもちろん外に丸聞こえです(意外にも議事堂内の議場や図書館には全く聞こえません)。建物内にある連邦カリヨン奏者のオフィスにある練習用楽器と、カールトン大学の練習用楽器で主に練習をしますが、塔そのものが楽器であり、「本物」での練習自体が技術向上には不可欠なので、週1回、塔そのものを使っての1時間のレッスンがあります。この時間は間違えたところも弾き直しも全部丸聞こえです。見学中に変な音がしたらそれは恐らくレッスンだと思われます。

カリヨン専修コースに現在在籍しているのは私の他にもう二人、それぞれオルガンとピアノの経験者です。カリヨンの楽譜は基本的にはピアノと同じ構造の、2段の楽譜です。私は中学高校でオルガン、大学のアマオケで打楽器をやっていました。オルガンで手足をバラバラに動かすトレーニングをしていたのと打楽器として「鐘を鳴らす」感覚がある程度訓練されているおかげで、今のところは両者のスキルを上手くカリヨンの演奏に応用している感じです。

カナダは上院Senateと下院House of Commonsの二院制ですが、連邦カリヨン奏者はHouse of Commonsの所属になります。カリヨン演奏は平日12時から約15分ほど毎日行われますが、曲目はHouse of Commonsのウェブサイトでも確認できますし(3月9日の例:https://www.ourcommons.ca/About/HistoryArtsArchitecture/carillon/programme-e.htm#2018-03-09)、House of Commonsのツイッターアカウントでもその日の演奏曲目のツイートを流していることがあります。

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