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【制作秘話】ファントムセンス歌ってみた&MV作ってみた

こんにちは!こんばんは!おはようございます!
本職ではデザイナーやっております、みけ です。そして2ヶ月前から「猫日和きゃりこ」でもあります。
呼び方はみけ猫でもきゃりこでも何でもいいです。

◆まえがき

実は3ヶ月ほど前の話、OculusQuest2で3Dアバターを動かして撮影できるアプリで遊んでみた所、そのアバターを動かすという楽しさに目覚めてしまいました(笑)

長らく歌うことを趣味としてきたのですが、アニメというか、絵を「動かして」ミュージックビデオを作ってみたいという希望がずっとありました。
しかし絵を何百枚と描く…というハードルを前にして、ずっとうっすら憧れながらもちょっと諦めていました。

しかし!
VRデバイスを使い、自分が3Dモデルの姿になって演技を行い撮影する事ができると知り衝撃を受けたのです。
※ 当時使用したのはAniCastMaker( https://anicast-maker.com/ )

演技=自分、撮影=自分、歌=自分、編集=自分…
…一人で、私にもできるかも…平和…
(コミュ障のため他人にお願いする事が極端に苦手)

初期衝動のまま、3Dモデルを作り、動かし、撮影し、文字を入れ…動画を作り、なんとYoutubeに投稿まで始めてしまいました(笑)
(結局上記アプリはオリジナルの3Dモデルを動かす事ができなかったため、古の時代からある素晴らしいアプリMikuMikuDanceを使用する事に)

◆ファントムセンスとの出会い

その矢先、以前からすごい方だなーと拝見していたVtuberの方の、歌ってみたコンテストが開催される事を知りました!
動きとかお喋りもほんとに美少女…
バーチャル美少女ねむさんのツイート

曲を聴いてみると…めちゃめちゃ好きな系統の曲!
オリジナル歌唱も360°MVもめちゃくちゃカワイイ…やっぱりすごい…

ええー歌ってみたい…!
VRHMDは持っていても、VRCなどで交流するでもなく、歌ってみたもまだ2動画公開のみの自分…
場違いかもしれないけど、やれるだけやってみよう!と心に決めたのが9/3(金)。
この際だから、イチからできる所まで自分だけでMV作ってみよう…

◆締め切りまでのスケジュールと予算

締切に間に合わなければ意味がない。

そう、納期は時に命より重い…(そんなことはない!)

まずはスケジューリング
思い立ったのが9/3、締切は9/18。
始めての作業も多いので、自分がどんなスピード感でできるのか不明です。
しかしだいたいこんな感じで進めていきました。

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予算については、うたみた活動はまだ自己満足で、自分がどこまでできるか分からないので、まだしばらくは手持ちの機材でいこう!と考えていました。
アプリケーションについては、有志の方が配布してくださっているものもお支払い(カンパ)できる分はしよう!というスタンスを今回も続けていきます。

◆早速歌います

次の日に空き時間ができたので、早速歌を練習して歌ってみました。
元の曲のメロディーが良くてバックトラックがほんとにカッコいいので、なんだかかっこよく聞こえるーーーー(^^)と上機嫌でハモリも録り終え、ざっくりミックスも完了。
難しいのですが、とっても楽しかったです!

アプリケーションは、うたみたの録音&ミックスではあまり使われないであろう、AdobeAuditionです。

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これは「クロマノイズ除去」があまりにも優秀で、私のような宅録の民にはオススメです。
歌声に被ってしまったノイズも、美肌アプリで顔写真のシミを消すように消すことができるんです!
(意味分からんと思うので詳しくはまた今度)

声コンプレックスが酷いので、たまにVSTプラグインでフォルマントをさわったりします。
今回は英語部分のみ、フォルマントをガチ上げしてフギャッ感のある(?)ボイスにしてみました☆

◆3Dモデルの衣装作らなきゃ

おなじみVRoid Studioで作成します!
今回の曲のイメージでオリジナル衣装を作りました

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テクスチャ描くのはAdobe Photoshopです。
そろそろお気づきでしょうか…
そうです。
Adobe信者です(笑)
仕事で使ってるからNEEEE

◆難関のモーション作成&撮影

MMDのモーションは今まで配布してくださっているものを使っていたので、1から自分で作った事がありませんでした…
初のチャレンジ。

膝の曲げ方すら分からず、うまくいかず焦って発狂してはお風呂に入って気持ちを持ち直す毎日…www
配布の汎用ポーズや汎用モーションを参考にしながら、なんとか作成しました。

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・立って歌っているもの
・座って歌っているもの
・歌わず壁によりかかったりの雰囲気を出すもの

この3種類でそれぞれ1曲分撮影しました
それを切り替えてまとめようという計画です。

ステージは光るパーツがたくさんあるものをお借りしました!
カッコいい!


その他にも、ブラウザとWebカメラでモーションキャプチャができるKalidofaceも使いました!
https://3d.kalidoface.com/
最後のサビで2人出てくるところは私の動きです(笑)

◆動画編集・モーショングラフィック(動く歌詞)

モーションが調整に次ぐ調整なので、動画編集も並行して進めます。
アプリケーションはPremire ProAfterEffects

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動画自体ができても、まだ歌詞の文字入れ文字を動かしたり(モーショングラフィック)、ロゴを動かしたりエフェクト入れたり…アギギギギギ…
作業は、進んだり戻ったり(修正)を繰り返して、アラを残しながらもなんとか完成形へ。

ロゴはオリジナルのオマージュで、猫型のものを作らせていただきました…エヘへ☆
紫の光が走って光るエフェクトを初めてAfterEffectsで作ったのですが、なんとか思う形には…なりました。

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と、ここでざっくりミックスだった歌を再度ミックスし直します。
が、ニコ動の方でコメントいただいたんですが、ちょっと最終の音量が小さかった気がします。
うううー。もうちょっと全体を潰して伸ばすべきでしたね…多分…(素人なのでダメです)

◆サムネ作らなきゃ…!!!!

いつも動画上げる時まで忘れているサムネ。
丁寧さはさておきの超特急5分モードで作成。

あ、Photoshopで作ります。

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なんとか…3日前に…間に合った…(ゼエゼエ)

◆それでできたのが、コレってわけ


ほんとにアラが多いです。
でも、私が今できる最大限で作った事は確かです。

コンテストのおかげでたくさんの方に見ていただき、褒めていただいたりなんかもして、本当に嬉しいです。
それこそ私1人ではできない事です。

しかも配信で流していただけて…
ほんとにすっごくすっごく貴重な体験をさせていただきました。


他の応募者さんの作品も色々な想いがこもっていて、どれも本当に素敵でした。
視聴&投票
https://note.com/nemchan_nel/n/n0ac7de3e62b0

圧巻!全動画が観られるファンサイト
http://nemunemu333.html.xdomain.jp/


コンテストを企画していただいて、いっぱい紹介してくださって、ねむさん、本当に本当にありがとうございます。

◆余談

物心がつく前からずっと歌が好きで、でも成長してからは、いつも歌う場所は辛い場所でした。
女なのに声が可愛くない、高い声が出ない、明るい声が出ない。

ボイトレを受けても「女性だから出るはずの音なのにおかしい」。
グループでも「声が汚くて邪魔」「キモい」「歌えないなら辞めて」と言われ、自分でもそりゃそうだなと納得していました。
いつの間にか喋るのも怖くなって、喉がこわばって声が出なくなりました。

でも、歌えなくて辛い時には、歌いたくなるんですよね。(わけがわからないw)

それで2年くらい前に、歌ってみたをアップするアプリをはじめました。
男性が女声を出すような方法で練習して、声を変えて歌いました。
そうしたら、そこに居るみなさんがとっても優しくて、今まで出会った誰よりも褒めてくれました。
顔も知らない私の下手な歌を、こんなに大切に扱ってくれる方々が居るのか…
積み重ねで、アップした曲は165にもなりました。

まだなんとなく、「邪魔」「キモい」と言った人たちの影がチラつきます。
でも、私だけど私じゃない猫日和として歌うなら、もしまた聞かれても気づかれないかも☆
と、少し心が楽になります。

アバターって、見た目の可愛さだけでなく、そういった自分の暗い部分も内包しつつ、外に向かう勇気の鎧なのではと感じています。

読んでいただき、ありがとうございました。

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