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保護猫フク・闘病最後の三日間【2】

(約7,900文字・画像13枚)
 ※動画を1本追加し、価格を改定しました。(2018年10月15日)
 ※動画がうまく見られないという報告がありましたので、視聴方法にvimeoを追加しました。(2018年10月15日)


⇒ 保護猫フク・闘病最後の三日間【1】はこちらからどうぞ。


ご注意ください

この記事の有料エリア内には、猫が息を引き取ったあとの描写や写真が含まれています。
ご理解のうえご購入・閲覧いただければと思います。


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もくじ

1.9/3(月) 曇一時雨【26℃/22℃】
 0:00 トイレ
 5:30 凶暴化
 7:00 メール
 8:00 電話
 9:00 酸素ハウス依頼
 9:30 病院
 10:00 酸素ハウス到着
 14:00 病院で鎮静処置
=======【以下有料】=============
 14:30 帰宅
 15:00 注入、皮下点滴
 15:30 病院へ
 16:00 帰宅
 17:00 注入、パーツのヒビ確認
 17:30 病院で補修指導
 18:00 さらにチューブの破損確認
 19:00 チューブ入れ替え処置
 20:00 帰宅
 22:00 注入

2.9/4(火)雨【28℃/23℃】
 ※破壊的な強風と集中豪雨を伴うハリケーンの状態
 0:55 息を引き取る
 1:30 メール
 2:30 病院から電話
 3:30 眠る
 5:30 目がさめる
 8:00 埋葬準備
 9:00 片付け
 13:00 酸素ハウス引取依頼
 13:30 埋葬

さいごに

おまけ(2018年10月15日追加)
動画の見方

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1. 9月3日(月)曇一時雨【26°C/22°C】

(所要のため仕事で休みをもらっていたが、フクの急変にともない予定をキャンセルし、フクにつきそう。)

0:00 トイレでへたりこむ


 

 トイレに入ったまま倒れこみ、動けなくなる。

 呼吸が速く、顔をあげるのもしんどそうだ。
 看護師さんから、「呼吸が苦しいときはなるべく触らずそっとしておいて下さい」と言われていたので、そのまま見守っていた。

 それでもなかなか動けないようで、だんだん紙砂のホコリを吸い込まないかが心配に。
 とりあえずペットシーツを顔の下に差し込んでおいた。

  私も睡眠不足が続いていたため、フクの心配をしつつもいつの間にかうたた寝してしまう。

 夜中に目を覚ますと、フクは自力でトイレから這い出たようで、床でへたっていた。

 一度寝床に戻してやったものの、落ち着かず、部屋の隅を転々とする。


5:30 フクの凶暴化に気付く

 明け方に目を覚ましたとき、フクの異変に気付く。



 フクは部屋の隅の、暗く冷たい場所にいた。

 口呼吸とよだれがさらにひどくなっており、床はベトベト。

 人格も変わり、いまだかつてないほどに荒れ狂っている。
 まるでハンターに追い詰められたライオンか、狂犬病の犬のようだ。


 しかしこのままでは体が冷えてしまう。
 なだめながらそっと手を伸ばしたところ………



 爪で指先を一部ざっくりやられ、結構な流血になった。 
(写真はフクが亡くなってから撮ったもの)



7:00 病院へメール

 かかりつけ病院の看護師さんに、フクの様子がおかしい旨をメールする。

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【看護師さんへ送信】 9月3日(月) 7:18
おはようございます。
昨日からフクが体調悪化しています。
昨夜からは口呼吸が始まり、今朝になってもおさまりません。
ヨダレもたくさんでていて、暗く冷たいところに行こうとします。
気がたっていて近づくだけで威嚇され、指を少し怪我しました。
触れないので、今朝はまだ薬もご飯も入れられません。
(点滴だけはなんとか深夜に250入れました)
呼吸が苦しいせいか、気持ち悪さからなのかが判別できず、対応に困っています。
このあと連れて行こうと思うのですが、診ていただけますか?

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【看護師さんより返信】 9月3日(月) 7:33
台風の影響あるのでしょうか…
分かりました。雨ふってますか?迎えにいきますか?

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【看護師さんへ送信】 9月3日(月) 7:46
小雨なので自転車で大丈夫だと思います。 9時になったら連れていきます。

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【看護師さんより返信】 9月3日(月) 7:53
体温下がっている可能性があります。 暖かく包んでいらして下さい

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【看護師さんより返信】 9月3日(月) 7:53
雨すごくなったら迎えにいきますから行って下さい

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【看護師さんより返信】 2018/09/03 7:56 
雨激しそうなら、セブンイレブンまでお迎え行きますから 連絡ください

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【看護師さんより返信】 2018/09/03 8:00
多分酸素テントで、点滴が入れることが出来れば入院になるかと思います。
後は気持ち悪さは、痛いですがセレニアの注射か、

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8:00 病院から確認の電話

 こちらから返信がなかったため、看護師さんより状態確認等の電話。 

 今の状態だとセレニア(吐き気止め)の注射くらいしかできないかもしれない、と言われるが、それでいいのでとにかく診察してほしいと伝える。

 看護師さんからは、来院前に酸素ハウスの手配をしておくよう指示された。
 酸素ハウス代理店の電話受付は9時からだったため、じりじりしながら待つ。




9:00 酸素ハウスのレンタルを依頼

 受付開始と同時に電話すると、10時半~11時には配達可能との回答。

 少し時間がありそうなので、ハウスの到着前に、とにかく病院でセレニアを打ってもらうことにした。


9:30 病院でセレニアを注射



 フクは依然興奮が激しく、全く触ることはできない。

 しかし、キャリーバッグの蓋を開けてそばに置いておいたら、運よく自分から入ってくれた。
 とにかく狭くて暗いところで落ち着きたいようだ。

 ふだんは念のため洗濯ネットに入れるのだが、今回は断念し、そのまま蓋を閉めて病院へ運ぶ。



 病院でも対応に苦慮し、結局バッグから少し出たお尻にそのまま注射。

 この状態のままだと薬も注入も使えないので、ごく軽い沈静剤を使うことを提案される。

 リスク覚悟で、この状態のフクに鎮静剤を使うかどうか。
 また使うなら量はどのていどにするか。
 私が一人でそれを決める必要があったが、なかなか結論がだせない。

 迷うのであれば、まず先に酸素ハウスの準備を整えて、次に迎えに来たときに決めましょうとアドバイスを受ける。
 それに従い、いったんそのまま預かってもらって私だけ帰宅。

 迎えにいくまでに、沈静の程度を考えておくことになった。


10:00 酸素ハウスが到着

 予定より早く、代理店の社長さん自らが届けに来てくれた。
 玄関で契約と初期費用の支払い、組み立ての説明を受ける。



 この手の組み立てはわりと得意なので、全て一人で作業。

 病院へ設置完了の電話をすると、午前の診療があと数件入っているので、終わりそうなときに連絡します、とのこと。



---------【酸素ハウスについて】---------

 ハウスの構造自体はシンプルで、組み立て所要時間はせいぜい10~15分ほど。
 それでもチューブの接続や設置場所の決定などにすこし手間取り、作業時間はトータルで40分くらいかかりました。

 酸素発生装置は25kgもあり、これをひとりで2階へ運搬する作業がいちばんきつかったです。
 ハウスのパーツは全て厚手のアクリル板なため、こちらも一度に運ぶのは難しく、1枚ずつ運びました。

 装置はそれなりに音が大きく、けっこう熱も出ます。
 寝室内に設置するのは無理だと判断し、うちでは隣室のなるべく離れた場所に設置しました。
 音は主に、低く響くモーター音と、心臓の拍動のような独特の作動音。
 特に拍動音はかなり好みが分かれるというか……苦手な人も多そうです。

※うちで利用した酸素ハウスはこちらの製品。
 酸素ハウス terucom(テルコム)⇒ https://www.terucom.co.jp/

※使用状態や作動音などはyoutubeで見ることができます。
 https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%A0+%E9%85%B8%E7%B4%A0%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9

---------【酸素ハウスについて(ここまで)】---------



14:00 病院で沈静処置

 連絡があったので病院へ向かい、フクの沈静処置について改めて相談。


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