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手動運転!

九條です。

私がまだ30代だった頃、ですからいまから20年以上も前の話しなのですが、当時私は8人乗りの4WD(ラ○ドクルーザー/5速MT)に乗っていました。

休みの日には友達を乗せて、山へ、川へ、海へ、そして未舗装の林道などへも行きました。

ある連休には、友達2人を乗せて早朝に大阪市内を出発。運転を交替しながら紀伊半島をぐるりと周って白浜、新宮、那智勝浦を経て三重県の紀宝町の温泉まで行ったこともあります。

よく行ったのは、和歌山の紀の川きのかわ、同じく和歌山の白崎海岸、白浜、奈良の十津川村、そのほか和歌山県北部の温泉にもよく行きました。

若き日の楽しい想い出。あの頃は(ハッ!)みんな30代で若かった。いまはもう、みな50代のオッチャンです。

さて、ある土砂降りの雨の休日。私は買い物へ行くために住宅街の片側1車線の比較的広い道路を、1人で運転していました。道路の両側にはコンクリートの電柱と銀杏並木があります。

「雨で鬱陶しいなぁ」

と思いながら運転していると、視界の右端に黄色い傘がチラリ。幼稚園児か小学校低学年くらいの女の子。

次の瞬間、その黄色い傘が私の視界の左側へと走りだしました。

「アカン!」
「間に合わん」
「急ブレーキ踏んだらスリップする」

そう思った瞬間、といいますか思わないうちに私は条件反射的にクラッチを切ってハンドルを左側へ。

私の車は女の子に接触することなく、その長くて頑丈なボンネットの先端が電柱に衝突して止まりました。

女の子は無事。あとからお母さんが出ていらして私に平謝り。私は、

「これから110番しますので、お家に帰ってください」

と言いました。その親子が帰ってから、私は110番。現場に到着したおまわりさんに、

「よそ見をして電柱にぶつけてしまいました。すみません」

と報告。自損事故となりました。

いま流行りの自動運転や無人運転。感情のない機械のAIに、このような咄嗟の判断ができるのかと、ふと疑問に思ったりする今日この頃です。

いま私は車を持っていませんが、運転することは、いまでも好きです。^_^


©2022-2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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