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テーデン 〜Blackout〜

九條です。

標題はオランダ語ではなく、日本語の「停電」です(笑)。

たまには社会的なお話もと思って…。
ただし、以下はあくまでも私個人の個人的な意見です。

さて、昨年の秋頃から、私が住んでいる地域では関○電力の「オール電化」のテレビCMが流れ出しました。

「オール電化」とは、住宅設備(照明・空調・給湯・調理など日常生活で使用するエネルギー)をすべて電力で賄うというコンセプトの住宅です。

この「オール電化」のCMは、西暦2000年頃から盛んに流れていたのですが東日本大震災(2011年)時の原発事故、そして北海道胆振東部地震(2018年)時の広域停電(ブラックアウト)以降は、全く流れなくなりました。

それが、ほとぼりが冷めたと思ったのでしょうか、昨年秋(私の認識では11月の終わり頃)から、再び流れ出したのです。

しかし、私は少々疑問に思います。

地震で停電
暴風で停電
豪雨で停電
台風で停電
大雪で停電

これらに加えて、真夏や真冬での電力需給の逼迫を受けて節電を呼びかけたり…。

などなど。

電力は国民生活の基盤となっている社会的・国家的インフラストラクチャとしては(他のガスや水道などと比較すると)代替性がなく、余りにも脆弱過ぎると思います。

このような現状で「オール電化」の住宅にすると、私は命取りだと思います。

「オール電化」を勧める企業は、契約者の生活や生命よりも己の利益を優先しているのではないでしょうか。その利益優先の企業姿勢(経営体質)と国家的なインフラストラクチャとしての自覚のなさに、私は少々の憤りすら感じます。

まず、電力会社は何をおいても真っ先に停電しないようなシステムを構築すべきであると思います。

いくら原子力発電所を稼働させてたくさん電気を作ったとしても、その電気を契約者であるお客様の元へ届けるルートが脆弱で杜撰ならば全く何らの意味もなさないと思います。

いまの電力会社は力を入れるべきところが間違っているのではないかと思います。国は大規模(または長時間)に渡って停電を起こした企業には厳しい制裁と再発防止の義務を課すべきではないだろうかとも思います。

そして電力会社は、契約者から高い電気代を徴収しているのですから、万が一の停電時に備えて契約者の各戸には「無料で」非常用のディーゼル発電機などを提供すべきだと思います。

顧客からお金を取るだけ取っておいてそういう「企業努力」が全く見えない現在の電力会社の不誠実な体質・対応に私は大きな疑問を抱いています。

また、私たちは「電気に頼りすぎない生活」を心がけなければならないのではないかとも思う今日この頃です。^_^


©2024 九條正博(Masahiro Kujoh)
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