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「生産性」について雑感

我々SaaSプロバイダーが変えたい世界の果には日本産業の「生産性の向上」があると思う。それに向かって明日からできることは何か?という問いかけ。オチなし。

「新・所得倍増論」を読了して生産性について考えた

超絶雑に要約すると「日本が人口ボーナスにかまけて伸ばしたGDPはここ20年くらいで化けの皮が剥がれてきており絶賛伸び悩み&他国に追い抜かれ中。その原因は【生産性(一人あたりGDP)】向上のために経営者がやることやってないし、政府も手抜きすぎるだろう」ということ。生産性というワードがとても印象的で、その没落具合が各種データを参照しながら突きつけられる。筆者は、これに対しての政府のアクションを提案している。

普段会社でも「生産性をあげよう」とか言われる機会も多いけど、それとは比較にならないくらい読んでいてインパクトがあった(リアルで言われることより本で読んだことの方がリアルに迫るなんて。小説は事実より真なり(?))

一方、最近とある機会があり安宅さんの講演に触れる機会があった。

(資料はおおよそ以下のような感じ)
https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2017/inv2017_04_02.pdf
https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/00report/inv2017/inv2017_report10.pdf
http://www.soumu.go.jp/main_content/000529912.pdf

安宅さんもデビット・アトキンソンと同じく生産性改善の必要性を訴えている。が、その主体は「国は遅くてアテにならないから民間企業(我々)がやらねばならぬ」という主張である(と自分は捉えている)

SaaSプロバイダーが目指している世界

自分もそうなのだがSaaSプロバイダー関係者は、この生産性の課題を見据えて起業されたものが多いのではないだろうか(生産性は特にサービス産業においてパフォーマンスが悪いことで知られている)。

シフトが未だに紙で収集・配布されていたり、バックオフィス系が紙書類・様々なフォーマットで回されていたり、学校教員が複雑かつ膨大な事務処理に追われて生徒に向き合うリソースを奪われていたり。

我々が「救いたい・変えたい」と思うものは、今まで長い間「手抜き」にされ続けていた課題であり、その向こう側には生産性の課題も解決されて国力V字回復を果たした日本の姿なのではないだろうか?と思った。

自分は #Edtech 領域にいるので今の日本の教育を変えたい。圧縮して言ってしまうと、教育のROIを改善したいと思っている。現在子供たちの学び方や社会が求める人材要件が変わって来ているためか、新しい学びを用いた新しい価値、つまり「ROI」の「Return」に着目してしまいがちだが、「Investment」つまりコスト面(教員の事務に使っているタイムシェア・多様な生徒に対応するためのマインドシェア・保護者や地域のための説明コスト、など)にも着目して課題解決を行わなければな、と決意を新たにした。

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