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オンラインでブレストをやってみよう

「やってみた」のではないので注意。リアル開催したあるブレストからの反省記事とそこからの思考実験。

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先日チームでアイデア出しのブレストをやった───付箋にペンで書いて模造紙に貼る、みなさん真っ先に思い浮かべるであろうあの感じのブレストを。参加者があれよあれよと増えて15人くらいになったが、それに対する準備があまりできておらず(想定の倍くらいになった)、終わってから振り返ってみると、以下のような反省点が続々出てきた。

・場所狭かった
・付箋貼る模造紙、狭かった
・ていうか壁自体狭かった
・おかげでみんなでワイワイ付箋に向かってやる感じにならなかった

これらのポイントと改善策を考えると、ブレストは環境や場(今回の場合は場所の狭さ)が制約になりうることと、さらに「これもうリアル開催じゃなくてもよいよね?」と感じた。

・付箋も模造紙もGoogleドライブやConfluenceの共同編集使えば代替できる
・壁の広さも付箋の数も気にする必要ない
・書いた内容の説明や解説はSlackでできる(もしくは他の人の意見を見て疑問点リストにするとかでもいい)
・意見の分類(KJ法)をみんなでするならTrelloのようなカンバンUIを持つツールを使ってはどうか

これらを考慮したブレストの仕立てはこんな感じ▼

1. 主旨説明(何かフレーム使うならその説明)
2. 上記に関するQ&A
3. アイデア出しの個人ワーク
4. 出したアイデアの共有
5. アイデアの分類
6. 結論の抽出・今後の流れ説明
7. クロージング

1. 主旨説明(何かフレーム使うならその説明)
何かドキュメントを用意して、それを参照してもらえば良い。参考リンクなども案内できるので、じっくり理解を深めてくれれば良いし、各自のペースで読めるので、オンライン開催のほうがメリットありそう。

2. 上記に関するQ&A
おそらく主催者の意図がすんなり100%腹落ちすることはない。これはリアル開催でも同じ。疑問点や不明点が出てくると思われるので、専用のSlackチャネルで会話するとか、もしくはQ&Aリストを作っておいてそこに質問をプール→解答のようなフェーズを挟むのも丁寧で良い。

3. アイデア出しの個人ワーク
リアル開催だと集まって付箋とペンでやるが、オンラインでは共同編集できるツールで行う。時間も場所も成約がない。自分の時間を取ってやってもらうのが良い。中には「他業務で忙しくて書かない」という人も出てくる懸念があるが、カレンダーで30分くらい時間押さえて「ここで書いてください」と半強制感を演出しても良いだろう。

4. 出したアイデアの共有
付箋に書くのもそうだけど、言語化は人によってバラつきがある。その人がどんなつもりでそのアイデアを書いたか?はある程度の深堀りが必要になる。ここではそのQ&Aを 2. と同じようにSlackもしくはQ&Aリストで行うことを検討する。

5. アイデアの分類
これがオンライン開催では一番やっかいに思える。Trelloのようなカンバン&カードUIなら手軽に書いてあることを移動させることができる。が、やみくもに動くカードを見てそれに反応(理解)ができるだろうか?順番を決めて一人づつ似ているカードを寄せてもらう、とかで解決できる問題かもしれないが。一番不安が残るフェーズ。

6. 結論の抽出・今後の流れ説明/7. クロージング
ドキュメントを作って共有すれば良い。

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リアル開催と違いインタラクティブ性は薄まるので、これでうまくいくかどうか?は分からない(ので今度試してみようと思う)。これまでも付箋とペンでのブレストは効率悪い(事後にデジタル化しないといけない、など)と思っていたけど、各種オンラインツールの発達でそのデメリット面が更に気になってきている。

リアル開催のブレストはその場でやりとりができるのが良い反面、その環境に制約を受ける。それをオンライン開催で解決しよう、というのが今回の目論見だ。働き方改革などが進みリモートワークが推奨されゆく中で、この方法が実現すれば我々のリモートワークのあり方がさらに進化するような気がする。

これを書いていて思ったのだけれど、上記のような準備はリアル開催においても重要である。これまでは仕切りの悪さを「みんなで集まってやる」ことで帳尻を合わせていたことが分かり、猛省である。

▼今回の元となったツイート


Photo by Jo Szczepanska on Unsplash

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