その船を漕いでゆけ　おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に　おまえのオールをまかせるな
（TOKIO『宙船』）

かっこいいと思いつつ、「そうは言われても...」という気持ちになってしまう。

誰かに自分の人生を委ねることはできない。

だけど、自ら選ぶというのは、自由に思えて、むしろ苦しいことの方が多いですよね。

1096日チャレンジ終了間近のお知らせ

私は、2019年9月から宮崎県日南市で地域おこし協力隊という制度を利用して働いています。同県出身ですが、知り合いも少なく身近ではない土地で、周りに支えられながら今を過ごしています。

協力隊として働ける期限は、最大3年。
長いと思っていたけれど、あっという間に約770日が過ぎてしまって焦っています。

今思えば、新卒で5年半勤めていた前職を辞めると決心したことは、結構大胆だったなあと思うのです。そのまま勤めていたら、きっといい具合に先輩も後輩もいて、それなりにできることも増えていたし、終身雇用で、安定した未来だったはず。

だけど、安定している状態が続いていると逆に「このままでいいのだろうか」と思うことが増え、自分の気持ちに正直に生きたいという想いが強くなっていたときに、今の仕事を見つけました。

転職した頃は覚えることも多く、新鮮で毎日が忙しく充実している気持ちになっていましたが、半年も経てばなくなってしまいました。そして、その頃同時に、目に見えない悪魔がやってきて、安易に外の世界に行くこともできなくなり、新しい刺激が少なくなりました。

転職したら、「会いたい人に自分から会いに行く」ことがしたかったのに。ようやく、仕事にも慣れてきて今から外に出ていきたかったのに。

悔しい気持ちのまま、2020年の春を迎えました。

チャンスが目の前にやってきた

オンライン○○が普及し始めて、窮屈さが少し和らいだ頃、嬉しいニュースが。

尊敬するコピーライターの阿部広太郎さんが「言葉の企画2020」という連続講座を、オンラインで開催するという情報がSNSで流れてきたのです。

しかも、先着100名！これは、チャンス！！！

阿部さんが毎年開催していた講座があることは知っていたし、参加者が楽しそうでその世界に憧れていました。前職の時は週末に休暇をとることが難しく諦めていたため、転職したら挑戦してみたいと思っていたことの一つでした。

それが今回は宮崎に居ながらでも受けられると知り心が躍ったけれど、

「私、なんにも得意なことないけど、挑戦してもいいのかな？」

ふと我に返り悩んだ結果、一晩寝かせることにしました。

次の日「やっぱり諦められない。今挑戦しなかったら、絶対に後悔する。受講するぞ！」と決意し、申込みの状況を見てみるとすでに過半数以上の申し込みが！

「おねがいおねがいおねがいおねがい間に合ってええええ」と唱え半泣きになりながら、急いで応募フォームに入力。

申し込めただけで、大仕事を乗り越えた気持ちに。

そうして、阿部さんと100名の同期の人との、半年間のつながりがスタートしたのでした。

後悔してからが勝負

憧れの世界に飛び込めた感動は、講座が進むにつれて後悔にも似たような気持ちになっていきました。

「やっぱり私には向いていなかったのかもしれない…」

周りの人の企画力や技術に圧倒されっぱなしで、落ち込むことも多く自信をなくしていました。

そんな中で、私と話せて元気が出たと声をかけてくれる方が居たり、noteにコメントをくれる方が居たり、会ったことがないのに本当に不思議なつながりが生まれている感覚があり、沢山の方に励ましてもらい背中を押してもらいました。

「落ち込んでいる場合じゃない！この道に進んでみると決めたのは他でもない私なんだから、納得できるところまでやり切らなきゃ！うりゃーーー！」と決意表明をしたnoteです。

お時間があるときに是非覗いていただければ嬉しいです。

始める前に考え込んでしまうことが多く、スロースターターな私。後悔をすることも多いのですが、その分、最後の最後の底力みたいなものを発揮するのは得意になっているようです。（いいんだか悪いんだか。笑）

後悔が、私の原動力なのかもしれません。

きっとこれからも

目的地があったとしても、方法はきっと沢山あって、後ろだって、横だって、下だって、どんな方法でどんな方向に行っても、いいはずなんだ。

自由って、迷うことなんじゃないだろうか。

先の見えない不安はあるけれども、私はこれからも色んな方法で旅に出ます。ときには後悔しながら。ときには仲間と一緒に。

さあ、あなたはどこへ行きますか？

いつかどこかでお会いできるといいですね！

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