文言噺『とんがりコーン』

とんがりコーン…
自分の中では「自分が食べる為に買いへは行かないが菓子盆に載っていたら食べる」、いわゆるあれば食う菓子の一つである。
嫌いだから買わないという訳ではない。あの香ばしさにサクサク感、遊び心満点の三角形…日本で一番指が突っ込まれたお菓子といっても過言ではないだろう。

しかしとんがりコーン…一袋がデカい。美味いんだけどデカい。
若いころなら「ポテトチップスなんざ何袋でもいけるわ!」と豪語していたが今や最初は食えても半分越えてからがつらいのなんの…輪ゴムで袋を留めている自分を思い返すだけでなんだか泣けてくる。
そんな私がとんがりコーンに易々と手を伸ばせるか…といえば答えはNo、まず一人で食べる為に買おうとは思わない。

では複数人でなら買うのか?と聞かれるとこれまた悩む。
先ほども言った通り私の中でとんがりコーンは「あれば食う菓子」。
そんな順位に置かれているものを果たして友人と一緒に食うとしても自分から買うだろうか。答えは言わずもがなである。

私がこうもとんがりコーンにたいしてぞんざいな扱いをしてしまっているのは「このお菓子はずっと置いてあるものだ」という根拠のない安心感が故である。
が、すこし前のカールの一件を考えるととんがりコーンもフラッとこの世から消えてしまう可能性はないわけではない。もしかしたら明日には消えている可能性だってある。そう思うと、今の内から売り上げに貢献しなければという気がしてならない。

今日はとんがりコーンを買って帰ろうかな…