4/17「若い役ができないという人へ」
やあ、プレイヤー諸君。
今日も元気に任務に当たっているかい?
今日は「若い役を演じるのが苦手」「老けて聞こえると言われる」という相談を受けたので、それについて考えてみたぞ。
現状の分析結果なので、他にも原因があるかもしれないが、これを見て改善されるようだったら嬉しいな。
発声や重心から見る若さ
この話は若さより、幼さを表現するためのテクニックかもしれないね。
若い役を苦手とする役者たちの声を聞いていると、呼吸が深く、ゆっくりしていて、重心がお臍より下でやや後ろ気味、なのだよね。
そのため、出力結果として、腰が重いというか…重ための音に聞こえるわけなのだ。
一方で、若い…いや、幼い子供の声を聞いていると、呼吸は浅く、早く、重心は上の方なのだよね。
特に小さい子供は頭が重たく、それを支える必要がある。その辺の違いは調べて貰えば出ると思うよ。
大人と子供では体格が違う、それ故に発声や重心も異なる…と考えれば、演じるキャラクターの体格や重心を考えて、発声をコントロールできるようになると、この辺りの問題は解決できそうだ。
だが、そもそも過度にコントロールする必要はあるのか?
コントロールせずとも"そう聞こえる"という領域も存在する。自分の声が幼く聞こえる、老けて聞こえるという意見をもらったら、それはチャンスだ。その領域こそが、君の本来の武器なんじゃないのか?
無理に真逆にトライする必要はないが、楽器のコントロール力に長け、色んな役を演じられる役者もいるので、自分の武器を増やしたかったらトライしてみるといい。
言動や行動から見る若さ
これはもしかすると、若さより「素直さ」や「純粋さ」といった方がいいかもしれない。
小さい子向けの作品…ニチアサだとかの子供向けの番組に出てくるようなキャラクターは、キャラクターの造形が記号的だ。
記号的なキャラクターは、言っていること、やっていること、考えていることの3つが一致していることが多い。
心の動きが非常にシンプルで、外から見ていて嘘がない。面裏のなさ、素直さと言うのも、一種の若さかもしれないなと思った。
遊びたい時に「遊びたい!!」
ご飯を食べたいときに「お腹すいた!!」
をするのは子供なので、幼さに分類してもいいだろう。自分勝手、わがままなキャラクターとして描写されることもあるね。
逆を言うと、本音と建前のギャップを作れば作るほど、複雑な人間性だったり、ドラマだったりを生み出せる。
大人っぽい作品が得意な人は、心と思考と言動の不一致や、ギャップ、駆け引きというのを演じるのが得意なんだと思う。
それはそれで、武器になると思うので、無理に素直なキャラクターをやる必要はないんじゃないか。
メンタルから見る若さや幼さ
さて、色んな話をしたが、恐らく若い役が苦手な人間が悩んでいるのは、そこじゃないんだよな。
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