<視点・視野・視座を変える・・・外国人の目から見た日本>

(はじめに)
朝のウォーキングをしていて気づいたことがあります。
以前は、居酒屋をはじめとした飲食店のあるあたりは、カラスがごみを漁って道中に生ごみが散らかっていました。汚いし臭いし。
それが、コロナ自粛で生ごみと共にカラスが消えたかと思ったら、今度は朝早くから生ごみを出している住宅街にカラスの群れが・・・・

全ての動物が生きるために自分たちの行動を変えているんだと思いました。
でも、人間はカラスじゃありません。カラス以上に賢く変わらなきゃいけないんだと強く感じながら歩いていました。(生ごみはコンポスト使って循環生活とか・・・・)
*今日も新しい記事が掲載されています(Trinita for Social)

(京都精華大学学長のインタビュー記事を読んで)
コロナが全世界同時に発生していることもあり、全世界のリーダーの発言・意思決定が連日報道されます。
私は、毎朝NHK・BSワールドニュースを見ていますが、各国の政治と国民の関係などがよくわかります。非常に興味深いです。

政治家のメッセージ、それに対する有識者や国民のインタビューのポジティブ/ネガティブ反応の取り上げ方、報道のトーンなど各国様々です。

そんな中、先日「京都精華大学学長のインタビュー記事」を読みました。
タイトルは「コロナ問題で分かった 日本人の本音」です。

ここには、これまで日本の一般のニュースで報道されている・コメントされているのとは全く違う見方・意見・感想が書かれていました。
良い、悪いの問題ではないですし、正しい、間違っていると言うことでもありません。
視点・視野・視座の違いが本当によくわかります。(以下抜粋)

●私たちがしっかりできあがっていると思っていたグローバル経済の基盤は、実はそうでもないということがわかりました。
各国の本音、国と国の関係性、コストを重視したグローバル経済のもろさが表面化したことを興味深く見ています。
●(感染対策の成功している国について問われ)成功するためには、死者の数だけでなく、国としての未来への希望が失われていないことが重要です。
希望のある国と地域は総じて統治能力が高い。

そして極めつけは、

●日本は政府の決断が脆弱で、どこまで責任を持つのかはっきりしないため、国民が迷っています。
何かあったときに「お前のせい」と言われることを恐れ、動けない。この不安定な状況は、政府の決断能力と意思決定プロセスに関係しています。
(中略)
興味深いのは、日本人は政治にそれほど関心がないのに政府に依存し、国からの発言を待っていることです。(抜粋終わり)

政治や権力者のチェックをするのがマスコミの役割だと言って、マスコミはあらゆるメディアで政治決定を非難し続けます。
世論代表のような形でタレント・コメンテーターもさらに過激な調子で批判を並べます。連日、あらゆるチャネルでそういう情報・報道が流され、それに慣れて、知らないうちに日本人は「依存・批判・待ち」の国民になってしまったような気がしました。

(「政府」を「経営・リーダー」に置き換えてみると)
そして、もう一つ私の琴線に触れたのが、「これ、会社と同じだ」と言うことでした。
「政治・政府」という言葉を「経営者・リーダー」に置き換えてみても、そのまま文意が通じます。
成長活力を失った企業の空気がそのまま当てはまるような気がします。

もちろん、どちらが悪いと言うことではありません。
経営者が「期待される決断・自分が損をしない決断」をすることに躍起になっていること、「自分ではない誰かがしてくれる・自分で考えて動くのが苦手で他責傾向」な構成員(社員)によって、生じている現象なのだと思うのです。
これが、このままでいいはずはありませんし、もしこのままなのであれば、必ず衰退します。


(最後に)
氏のインタビューは、このあと子育て/家庭や教育の問題にも言及されています。詳細はぜひお読みください。
正直、私はドキッとしました。

自粛によって物理的に籠ってはいますが、視点・視野・視座を変えることは自宅でもできることだと思っています。

一度そのきっかけをつかんでしまえば、自分の中に持続的な変化・成長エンジンを作ることができる。そんな気がしています。

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