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2018年 映画ランキング

はじめまして、神谷と申します。
noteを使うのは初めてなので、見苦しい点がありましたらすみません。
テーマは2018年に日本で公開された映画ランキングです。
どうせ初めて書くのであれば、私の趣味である映画にしようと思い、このテーマを選ばせていただきました。
なお、個人的な好み、独断と偏見にまみれたランキングとなっていることは予めご承知おきくださいませ。
まぁでも、見て損はない映画ばかりであることは間違いないと思います。※10位を除く

では、1位から、

①ウインド・リバー
ウインド・リバー先住民居留地で起こったある殺人事件を皮切りに、アメリカの抱える闇を浮き彫りにした作品。
あからさまではなく、ボンヤリとゆっくりと露わになってくる登場人物の心の葛藤。
この映画をミステリーとして見るとあっけなく思ってしまう人もいるかもしれませんが、セリフの裏に潜む感情、ウインドリバーという土地の抱える闇を想像しながら見ると、そこに深いメッセージ性を感じるはず。
ラストシーンを見終わる頃には、深く静かな感動を味わえると思う。
ジェレミー・レナーの演技も大変素晴らしい。
何度も見たい映画。

②カメラを止めるな!
決して好みではないが、やはりこれは外せなかった。
計算し尽くされた構図はもちろんだが、有名俳優も一切使わなかったことも、映画の質を上げている。
何より監督の「映画愛」を感じることができるところが素晴らしい。

③君の名前で僕を呼んで
17歳の少年と24歳の青年の、一夏の出来事。
恋の歓びと痛みを描いた作品。
LGBTがテーマにあるのでもしかしたら人によって評価が分かれるかもしれませんが、私は深く感動した。
細かな演出。題名の意味。ラストシーン。完璧。
アカデミー賞脚色賞受賞 。

④スリービルボード
去年の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」もそうだが、やはり私はベタながらアカデミー賞が好きなのだと再認識させられた映画。
人間とは不完全な生き物であることを感じさせながら、そこに暖かさを見出せる映画。
フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェルの演技力が光る。

⑤ボヘミアンラプソディ
Queenファンバイアスはややあるものの、内容は絶賛されるだけはある。
ジェンダーが題材の一つだが、ひとりの人間の生き様を描いていると見た方が正確かも。
ライブシーンもあるので、映画館で見るべき映画。

⑥判決、ふたつの希望
キリスト教徒のレバノン人とレバノンで働くパレスチナ難民の些細な争いが思わぬ裁判沙汰へ発展する様を描いた作品。
非常に良くできた法廷劇で、最後まで釘付けとなる傑作。
アリエル・シャロンさんや、パレスチナ問題についてある程度調べて見てから見ることをお勧めする。

⑦ダンガル
1人の父親と2人の娘のレスリングを通じた家族の物語。
レスリングのシーンは迫力満点、圧巻の演出。
そして、父の子を思う愛情に涙。傑作。
何より主演、アーミル・カーンの役者魂は凄い。

⑧バーフバリ 王の凱旋
一言で言うと、突き抜けている映画。
圧倒的な楽しさ。あまりに明確な勧善懲悪具合は、ツッコミどころを指摘することすら忘れさせる。そんな映画。
ただし、見るなら前作の「バーフバリ 伝説誕生」を見てからをお勧めする。

⑨LBJ ケネディの意思を継いだ男
ケネディ暗殺によって大統領の座についた第36代米大統領リンドン・ジョンソンの生き様を描いた映画。
ベトナム戦争を泥沼化させた大統領として語られることが多いジョンソン大統領の「公民権法制定」という功績にスポットが当てられている。
基本は会話劇だが、ウディハレルソンの重厚な演技が魅せてくれるし、それなりにコンパクトにまとまっており、意外と見やすい作品。

⑩ルイ14世の死
タイトル通り、「太陽王」とまで呼ばれたルイ14世の死を描いた映画。
とにかく、人が死んでいく様を淡々描いているのだが、その様子は主役の力量もあり、非常にリアル。
一瞬「何を見させられているのだ?」と思いながら、最後まで見た時、死というものの虚しさや平等さを、これ以上ないくらいに感じさせてくれる作品で、個人的にはじめての映画体験。
ただごめんなさい。これは人を選ぶ作品かもしれない。