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蒲原 夜之雪、そして誰もいなくなった

なんだか色んなことにモヤモヤしてしまう今夜。
一旦、気持ちを無にしようと、筆で遊んでみました。

前々から描いてみたかった歌川広重の「東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪」。

東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪
(ちなみにこちらは静岡市東海道広重美術館の版画刷り体験で作ったものです)


実は私、浮世絵が大好きで、中でもこの一枚が一番。
何度見てもその静かな美しさに震えます。

浮世絵は同じ作品でも刷り方が違うんですよね。
ぜひ画像検索してみてください。背景の黒い部分が違うんです。
私は、作品の中央が暗くなっている版が好きです。

水彩画の腕が上がってから描こうととっておいたモチーフだったけれど、
もういいや!今夜、描いちゃえ。

過去の作品の裏紙に、とりあえず人間を描いてみる。

制作時間10秒。足から針が出ているみたい。



そして適当に色をつけてみる。ついでに背景も後から描いてみた。
順番めちゃくちゃだけど、今日は遊びだからオッケーとする。

裏紙作品No.1



なんだか作品全体を描きたくなったので、別の裏紙にざっくり描いてみた。

裏紙作品No.2

中央の家だけやたら暗くなっちゃった。
相変わらず明暗のコントロールができない自分に呆れつつも、
左手前の木の滲みが綺麗だから、よしとしよう。

もうちょっと滲みで遊んでみたくなって、さらに裏紙を引っ張り出した。

裏紙作品No.3 「そして誰もいなくなった」

好きな順番で描いた結果、人間が入れられなくなってしまいました。
人間が通り過ぎた後の様子ということで、タイトルは「そして誰もいなくなった」。

ふう。スッキリはしていないけど、
気づけば長い間やってみたかった模写ができた。

こんな夜もありとしよう。

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