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ソーシャルメディアラボの裏側:インターン生には「教育」ではなく●●しよう

執筆や校正、取材先とのやり取り、アクセス解析、記事企画……メディア運営には泥臭くて、工数の掛かる仕事も多いですよね。

そこで、弊社サイト「ソーシャルメディアラボ」はアウトソースの活用だけでなく、インターン生の力も借りまくって、どうにか成りたっています。

そこで今回、私自身インターン生上がりの新卒正社員として、インターン生採用と彼らとの向き合い方について書いていければと思います。


弊社インターン生が取り組める業務(一部)

基本的にインターン生には「ソーシャルメディアラボ」業務を中心に動いてもらっています。具体的には下記。

・営業同行
・記事の企画~執筆~編集
・取材対応~企画~編集
・セミナー企画~集客~講演
・オウンドメディア(ラボ)、SNS運用
・コンサルタント案件の調査協力、レポート作成 
・インターン生の採用 など

上記のうち「作業」は極力やらないように伝えています。正社員同様、知的労働に時間を割くよう業務フローを整えています。

なぜなら資料作りや翻訳といった「作業」であれば、その分野に強いアウトソーシングの方々に任せるだけで、コスパ良く済んでしまうからです。

むしろインターン生はアウトソーシングを積極的に活用して「レポートや記事作りの仕組み」を創り出し、目標を達成することにリソースを割いてもらっています。


今までどんな学生を採用していたのか

どんなインターン生が弊社と適正なのか中々難しいですが、判断軸はある程度設けています。

リモートワークを行っているので、物理的に付きっきりでサポートができません(最初2~3ヶ月はメンターを設けて来社してもらいOJTしますが)。

そのため、自分で課題を見つけて行動できる自立的な人。また好奇心や向上心といった知識欲のある人を採るようにしていました。

もちろん最初の方は色々ミスマッチもあり、大変でしたが(苦笑)、、、

結果として過去3年間で、6人のインターン生がガイアックスで半年以上の業務経験を積み、卒業していきました。今ではリファラル採用の流れもできています。


「教育」よりも「キャリア支援」が超重要

ここから本題です。

学生にとってインターンシップを経験する価値は特定分野のスキルアップだけではありません。

今まで3年近くインターン生の採用や教育を担当した私だから自信をもって言えるのですが、キャリアの先を歩む先輩たちから、思考を盗めるのが大きな価値だと思っています。

・・・

学生インターンの最大の悩みは「就活」、もっと言うと「キャリア」設計自分のやりたいことの明確化とそれに対するアクションが大きな武器になります。

実は私もガイアックスでインターンを始める前は典型的な「大手思考」でした。私の通っていた大学ではベンチャーに進む人は少数だったし、兄弟が大企業と国家公務員だったのでそれが当たり前だとインストールされていたんです。

ただ、当時面倒を見てくれていた現在の副事業部長が【日本の終身雇用が崩壊する】【キャリアを変化させることがスタンダードになる】という話を懇切丁寧にしてくれて、ちゃんと将来を考えるようになりました。

・・・

たしかにガイアックスでは、学生のうちにメディア運営ノウハウ(コンテンツマーケ、SEO、メールマーケ、ライティング、写真撮影・レタッチ)をたくさん学べました。

ですが、そういうスキルは陳腐化すると私は感じていて。全員がウェブのライターや編集者になる訳ではないですしね。

それよりも弊社のインターン経験をつうじて、もっと自分の興味と所属したい組織を明確化して欲しい。なんなら私や弊社を踏み台にジャンプしてもらい、自分にとっての良い会社を探して欲しい、と思います。


過去のインターン生の就職先事例

●取材で知り合った、外資系PR会社さんへ
●自由な働き方に興味を持ち、某大手人材会社Rさんへ

もともと能力も高くビジョンの強い人が多かったので、私たちのサポートなど微力なものだと思いますが、、

特に後者の人は「インターンにおける最大の学びは業務内容以上に、自由な組織運営を目の当たりにできたことだ」といって、就活の軸もIT×人材に変わったそうです。

ここからは具体的に私がどのようにサポートしていたかを書いていきます。


1on1の具体的な方法:「何になりたいか」を常に聞く

私は業務を教えるMTGとは別に、週に1度30~60分間、レビューの時間を取りました。

最初は私が議題を決めて話題を振っていましたが、徐々に「聞きたいことやテーマは自分でアレンジして」と伝えて壁打ち相手になるよう心がけました。

そこで、下記のような問いを立てます。

●自分にとって幸せな状態は何か(ex. 給与~ライフスタイル~家族) 

●就活のゴール、あるいは将来のゴールはあるのか 

●学生のうちに学んでおくと役立つことは何か 

●具体的なスキルは何か 

●その為にインターン期間では何をしておくと良いか 

●ベンチマークとなる企業や人は何か

下記は実際にインターン生の言葉をOKRにしたものです。シートにはこの下にKPIと進捗リストがあります。

正解はない作業ですから、何かの答えを無理強いはしたりしません。

必要に応じて社内の専門家を案内したり、本を紹介して気に入ったら、その人のセミナーに行くよう勧めたりさせています。

例えば、実際に外国での勤務を夢見ている学生に、外国の情報をリサーチする業務を任せて、インターン生の記名記事の本数をKPIにしたこともありました(無事に彼は外資系PR企業の内定も決まり、私が同社の推薦書を書いた)。


まとめ

参考になりましたか? 今回の内容をまとめると下記になります。

・インターン生を単純な作業リソースとして扱わない 

・インターン生に「教育」するというより、「キャリア支援」するように心がける 

・業務も希望するキャリアに対応して任せると、納得感をもって打ち込んでもらえる

月並みなまとめになってしまいましたが、、良かったら実践してみてくださいね。


■ゆるく、ランチできれば


■私が過去に書いたnote記事


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