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カラスウリと打出の小槌

紅葉が始まる一足前に、カラスウリが真っ赤になってぶら下がっています。
先日散歩中にみつけました。

赤くなる前の「瓜坊」と呼ばれる未熟な物も。

約60年前、お風呂から上がると「ほら、シッカロールつけなさい」と母に追いかけられ、「シッカロールってなんだ?天瓜粉のことか?」と、父が横から口を挟み、私が「天花粉っ何?」「その粉だよ」となり…。

大きくなってから、シッカロールは商品名で、英語ではベビーパウダーというのだなということと、天花粉とは烏瓜の根っこから取る粉で、汗疹どめだと知りました。

小さい頃から、烏瓜を見ると欲しくて欲しくて仕方なかったのですが、たいてい背の届かぬ高い木に絡みついています。
下の方にないのは夏草を刈る時に一緒に取り除かれてしまうからかも、と最近わかりました。
また、この年齢になってようやく散歩に行くようになったのでこんな発見も最近です。

カラスウリの花 7月頃

〝謎の糸に絡まれ拉致されたお姫様‘’
といった感じで、どうやら日没から日の出前までしか咲かない花のようです。夜行性の蛾を引き寄せるための花。

そして、もう一つ。
母が友達から教わった烏瓜の種が、お守りになるという話。

早速一番赤い実を割ってみました
ネバネバを洗っても取れないので
ティッシュで拭き取ると
黒くてつやつやでチョコみたい🍫

この種の形から、「打出の小槌」に見える=金運上昇=欲しいの出てくる、となり、お財布に入れておくといいよ〜となったようです。

烏瓜の種 拡大🔍

いまどきでいえばクロワッサン🥐に見えるこの形。昔の人は打出の小槌に見立てたようです。早速、もう少し乾かして和紙にでも包んでお財布に入れてみたいと思います。

持っているのは知っている限り
一寸法師と大黒様?

なんだか縁起の良さそうな話で嬉しい。そして、捨てずにネバネバを洗ってこんな形を見つけ、そこに小さな切実な願いを込めてお守りにする。もういない人たちと一瞬繋がったような気持ちになりました。

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