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エストニア滞在日記 不動産マニアの本気

7日目。

「今日こそ不動産マニアとして家探し本気出します。」

朝のミーティングで健友から発せられた一言である。午前みんなが家で仕事をする中、健友は一人で街の不動産屋巡りに出かけた。

昼過ぎに健友が帰宅し、「どうやった?」と聞くと、「収穫なしですわ〜。」と嘆いていた。どうやら不動産屋の相手が英語を全く話せなかったらしい。健友が懸命に伝えようとしても、変なアジア人が来たと思われて相手にされなかったのだろう。嘆くのも仕方がない。

孝暁が作った昼を食べて少しゆっくりしていると、落ち込みもつかの間、昨日見た家のブローカーからオーナーが半年でOKしたとの連絡が健友に入った。「きたー!」と健友はテンションが上がりながら、どこか納得のいかない表情を浮かべていた。というのも家賃と仲介手数料が思ったよりも高かったのである。しかし、そこはさすがの不動産マニア。すぐに値引き交渉に入り、僕らが気づいた頃には仲介手数料の値下げに成功していた。

エストニアに来てほんの数日で住む家が決まった。健友は日本でシェアハウスをした時もナイスな物件を猛烈なスピードで見つけてきたが、今回の流れを振り返って、改めて不動産マニアの本気を見た気がした。後はいつ入居できるかどうか。

業務終了後は、哲誠とランニングに出かけた。哲誠はエストニアに来てから毎日走っていたが、自分は久々の運動ということもあって肺がはち切れそうになるくらい疲れた。ただ、エストニアの街並みを見ながら走っていると、どこも新しい風景ばかりで楽しかった。それもそのはず、こっちに来てからろくに観光も散策もしていない。週末は旧市街の観光にでも行こうか。

家に帰ってからは、みんなで夕食を食べた後に体幹をするという毎度の流れをこなした。その後は孝暁に教わりながらギターの練習を始め、Googleで「ギター 初心者 曲」と探しているうちにテイラースウィフトの「We are never ever getting back together」に行き着いた。「これやな。」と練習曲が決定した。

しばらく練習してから就寝。

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