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#セミファイナル

平成最後の8月だ。

この時期は1年で最も蝉がひっくり返っている。ひっくり返っているから死んでいると思いきや、近づくとジジジジジィっと鳴いてもがくパターン、ある人が蝉爆弾「セミファイナル」と呼んだ。
ゴキブリの場合は「Gショック」というらしい。なるほど…そっちの方が衝撃かな…

私はこのセミファイナルが大苦手で、
毎日マンションの通路に2.3匹ひっくり返っているので外出するのが本当に怖い…

セミが好きな人、くだらないと思う人は
ここでサヨナラしてくれたまえ。
セミは1週間の命なんだから可愛そうとか
そういう話はいらない。(しかも蝉は最近では、1か月は生きるらしいよ。)

この時期は
まず、玄関をそーっと開け、見える範囲でセミの位置を確認する。
ドアの裏側の死角にいる場合もあるからね、油断するな。
視界にセミファイナルが入った場合、一旦ドアを閉め、状況を整理して、心を落ち着かせる。
急いでいるときは、ゆっくりしている時間もないし、見ないようにダッシュ!!!
爆弾が爆発する確率は1/2くらい。そう、かなり高い確率で爆発するから嫌なのだ。

爆発したら最後、マンションの狭い通路で逃げ場もなく、セミファイナルが壁にぶつかって跳ね返り、最悪のパターンは
どこかしらにくっつく。
うまいこと飛んで逃げてくれたらラッキーだ。

玄関からダッシュし、セミファイナルも爆発せず、セーフ!と思っていたら、今度はエレベーターの前にセミファイナルが仕掛けてあるではないか。

あかん、そこはあかんでー

ここは11階。エレベーターを使わないで降りるのはつらい。気温37度、赤子を抱っこしている。
しかしセミファイナルがあっては下るボタンも押せず…仕方がないので非常用階段で数階降りてみることにした。
我ながら良いアイデアだと思った。しかし

安易な考えだった。

11階から10階に行く階段にも奴がいた。そして10階の通路に2匹のセミファイナル。敵はそうそう簡単に逃してはくれない。

ダメか、よし9階にいこう。

私はさらに9階まで階段で降りることにした。しかしまた階段にも数匹のセミファイナル、そして、そしてです。
予想もしなかった、まさかのGショック!!

ぎゃああああああぁあああぁあああぁあ

そこからの記憶が曖昧なのだが、
気がついたら8階のエレベーター前にいた。8階は安全だった。

やっと地上へ生還できた。

と、ここまでおそらく15分くらいかな…
家を出れたのはいいけど、また帰りがね…

毎日こんな感じで、セミファイナルを発見すると冷や汗と鳥肌が止まらないのだが、
同じような状況の人はどれくらいいるのだろう?
克服できた人などいたら話を聞いてみたい。

あとは3歳の息子が
セミファイナルを退治してくれるよう、たくましく育てたいなと思っています。

#平成最後の夏 #セミファイナル #蝉爆弾 #Gショック #日記 #育児

電車大好きな息子といただいたサポートで、電車に乗って行けるだけ遠くに行きたいです。