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豊島?強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけど、俺は負けないよ。

まずは先日投稿した
「スポーツ選手の消える現象について考えてみた」
を読んでいただいた皆様、ありがとうございました。想像していたよりも多くの方から反響をいただきました。愛知全中に出場していた同期からもメッセージをいただき、自分の考えていることを自由に発信し、繋がることができるという素晴らしさを感じ、本当にいい時代であると実感しました。

人間誰しも、アクションを起こしたらリアクションを待っているものだと思います。そして、自分の活動や創作したものは他者に良くも悪くも評価してもらいたいとどこかで思っているのも事実だと思います。基本的には空いてる時間に書きたいことを書いてるだけですがお付き合い頂ければ幸いです。

さて、本題に入りましょう。
タイトルのフレーズ、将棋界の
「大迫半端ないって」
のようなものですがご存じでしょうか。最近話題の豊島棋聖ですが、詳しくは僕より10000倍以上は詳しいと思われるGoogle先生にお聞きください。
ちなみに今回は将棋のお話をするつもりは専らありませんので、気楽にスワイプして頂ければ幸いです。

ここでちょっと真面目にこのフレーズを考えてみましょう。
「序盤、中盤、終盤、隙がない」のは何事においても最強だと思います。どんな人でもチームでも物事をこなすとき最初から最後までムラを作らずに力配分をしていくのは難しい。
私は「序盤」に苦手意識が強く、トレーニングでは前半に硬さが出てしまいます。そこで力を余計に使ってしまい、下手すると「終わって」しまう。講義でも前半より後半の方が集中できている気がします。先月、青山学院大学でプレゼンテーションを行った際も話し初めはガチガチに。
友人や家族と話しをする際も導入があまりうまくないので周りにリズムを作ってもらうことが多いような気がします。

逆に「中盤」や「終盤」は比較的得意なつもりです。感覚が馴染んできて「乗ってくる」とスイスイいける。陸上をやっていない方には驚かれますが30キロ走や1000メートルを10本行うときもキツいのは最初の5キロメートルや3本目までで、そこさえ乗り着れればあとは楽になってくる。そして周りがきつくなってくる「終盤」に力を集中する。そうすることでパフォーマンスを発揮できるタイプだと思っています。

このタイプは人により様々でしょう。「序盤」の体力があるうちに思い切って力を発揮できる人もいると思います。プロ野球のリリーフや代打などは限られた短い時間で高い出力を求められるため、「序盤」型の選手が活躍出来そうですね。

一番体力、気力があるはずの「序盤」が苦手な私ですが、ここで考えたいのは「序盤、中盤、終盤、隙がない」ということは普通の人には難しいのではないかということです。最初から最後までパフォーマンスを一定にするのには膨大な時間が必要でしょう。並大抵の努力ではできないと思うので、我々一般人が心がけるべきことは

序盤、中盤、終盤に見合った力配分をすればいいんじゃね??

ということではないでしょうか。

つまり、「序盤」には序盤の力の入れ方をする。先のことを考えつつ(私はここで考えすぎてしまうあまり硬さが出るのではないかと思っています。)遅れないようにする。「中盤」では力をキープしつつ、中だるみしないように気を付けながら勝負の終盤に備える。そして終盤で残ってる体力、気力を「終盤」らしく、最後の一撃にあてる。(レポートのラスト500文字、ラスト30mの競り合いなど)

根拠は全くありませんが、日本社会においては「序盤、中盤、終盤、隙がない」ことが常に求められ、そこを目指し過ぎてるのではないかと感じます。最初から最後まで集中するのが大前提で、「序盤」から全力を出しそのまま最後までやりきることを美徳とする。挫折したりそれが出来ない人間は排除される。最初からしっかり「のめり込む」、最後まで気を抜かないのはもちろん大切です。しかし、だからと言って過去の経験やスキルから計算をしていかにパフォーマンスを高めるかを考えて力配分している個人に他者が出力を強制するのは違う気がします。

結局、世間や他人に露呈するのは「終盤」の末端にあたる部分の「成果」です。「だけど、俺は負けないよ。」という結果の部分が一番大切なわけです。序盤に出遅れても中盤に中だるみしても終盤でまとめればそれまで。成果というゴールには様々なアプローチの方法がある。夏休みの宿題を早い段階で終わらせても最終日に終わらせても評価は変わらないでしょう。今回は成果主義の批判ではないのでここは深く触れません。これ自体は悪いことばかりではないと思います。大学の講義などは出席しなくても試験という「最終盤」で結果を示せばそれでOK。それはそれでいいところもあると思います。「終盤」にあたる部分までは最低限の準備をして力を貯めれば他のことに時間を使ってもいいわけですし、余計なエネルギーを使わずに済みますからね。

もちろん、「後のことを考えて手を抜いてもよい」なんてことは全くありません。ただ、精神衛生上や人間の合理性の限界という都合上、その時々、場面にあった力配分をすることが効率的であり、自分や他人を傷付けることが少ない気がします。

物事が長期であればあるほど労力を必要とします。そんなときに「序盤、中盤、終盤、隙がない」のを目指すのではなく、それぞれの場面にあったパフォーマンスをしていきたいですね。

高校生は夏休みが始まり、大学生は試験真っ只中、社会人の方はお盆の休みが見えてきた、といったところでしょうか。私は帰省というひとつの区切りまであと6日間の試験に合宿、試合と残っていますがもう「終盤」。最後の力を振り絞り、気持ちよく地元でリフレッシュしたいところです。

厳しい暑さが続いています。体調に気を付けよい一日をお過ごしください。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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