俳優として活躍する甲本雅裕さん（５８）が、ＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「丈熱ＢＡＲ」にゲスト出演しました。そこで、ブルーハーツ、ハイロウズ、クロマニヨンズという伝説的なバンドのボーカルを務める兄の甲本ヒロトさん（６０）の苦労話を披露しました。

廃工場で暮らすヒロト

雅裕さんは、岡山県出身で、兄のヒロトさんとは５歳違いだそうです。ヒロトさんが東京で音楽活動を始めた頃、雅裕さんはまだ岡山に住んでいたとのこと。東京に遊びに行ったときには、ヒロトさんの住まいを訪ねたそうですが、そこは笹塚の廃工場だったと言います。

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「兄貴は廃墟みたいなところに住んでいたんだよ。ドブネズミみたいな生活をしていた。ブルーハーツの『リンダ・リンダ』の歌詞にあるように、ドブネズミみたいに美しくなりたいっていうのは、本当にそうだったんだと思う」と、雅裕さんは語ります。

ヒロトさんの家には、誰でも入れるように、玄関にベスパが置いてあり、そのシートの中にカギが隠してあったそうです。カギを使って工場の中に入ると、ベニア板で仕切られたスペースがあり、そこにミュージシャンや仲間たちが集まっていたと言います。ドラムセットなどの楽器も置いてあり、バンドの練習もしていたそうです。

バイト先の人の好意で工場を借りる

雅裕さんによると、ヒロトさんは工場を借りるのにお金は払っていなかったそうです。実は、ヒロトさんがバイトしていた人が、工場の持ち主だったのです。その人は、工場が潰れて空き家になっているから、使ってもいいと言ってくれたとのこと。そこには、真島昌利さん（ギター）やマーシーさん（ドラム）など、ブルーハーツのメンバーや関係者も出入りしていたそうです。

「兄貴は、音楽に打ち込んでいたんだよ。貧乏でも、楽しくやっていた。それが、ブルーハーツの原点だと思う」と、雅裕さんは感慨深げに話しました。

甲本兄弟の絆

甲本兄弟は、音楽の道を選んだことで、親から反対されたこともあったそうです。しかし、兄弟仲は良く、互いに尊敬し合っているそうです。雅裕さんは、ヒロトさんの音楽に影響を受けたと言いますし、ヒロトさんも、雅裕さんの俳優としての活躍を認めていると言います。

「兄貴は、音楽の天才だと思う。俺は、兄貴の音楽を聴いて育ったから、兄貴の音楽が好きだ。兄貴も、俺のことを認めてくれていると思う。俺は、兄貴のことを誇りに思っている」と、雅裕さんは兄弟愛を語りました。

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ソース元：[Yahoo!ニュース]

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