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「ボクと、正義と、アンパンマン」 好きなこと

今回の書籍のタイトルは「ボクと、正義と、アンパンマン」、副題 何のために生まれて何をして生きるのか、著者 やなせたかし、2022年2月10日 第一版第一刷、株式会社PHPエディターズ・グループ発行の書籍です。 著者はすでに2013年10月13日にご逝去されており、この本は1995年 PHP研究所から発行された書籍「もう一つのアンパンマン物語」の改題、新装復刊された書籍です。

第1章 ボクと、正義と、アンパンマン
第2章 子どもは先生 
第3章 人生はよろこばせごっこ
第4章 女の子・男の子 第5章 表紙の取れた本

ここでは、第2章 「子どもは先生」の中から思うことを書いてみました。

 その中の項目で「好きなことでこつこつ努力」という項目があり、そこには子供時代の話が記載されています。『自分の好きなこと=絵をかくこと』と定められてからデザイン学校へ進まれ百貨店の宣伝部に就職され、後に漫画家として独立されました。当時は大人向けのパントマイムの4コマ漫画を描かれていて月35本の仕事を抱えておられた時に、劇画ブームがやってきたのです。

劇画が苦手でラジオの台本を書くことをされていた時の事、この時に素晴らしい出会いがあったそうです。番組では詩を書くことが好きなやなせさんが、番組の中で自作の詩をいれておられました。その詩の評判がよく、回を重ねるごとに相当量となり「まとめて出版しませんか」という人が現れたそうです。

この方が後のハローキティ―ちゃんを生んだサンリオの辻信太郎さんでした。当時、花もない会社の経営者でしたが「愛する詩」というタイトルの詩集を出版し、たいへんたくさん売れたそうです。サンリオはその間、大きな会社となり投稿主体の詩の本を出そうということになり月刊誌 「詩とメルヘン」を発行されました。

 その本の中からアンパンマンが誕生しました。出版社へ持っていかれたそうですが断られて自分の編集する「詩とメルヘン」でアンパンマンが誕生しました。時は1973年です。サンリオの辻社長の先見の目とセンスがヤナセさんの作品を見つけられ、さらにその発展型となった詩とメルヘンでアンパンマンが生まれたのはアンパンマンの父が辻信太郎さんで母がやなせたかしさんと言えるのではないかと勝手に思ったりしています。

著者ヤナセさんは、言っています。

ここで自分の好きなことを見つけてください。見つからない人探し出してください。好きなものであればコツコツ努力することも決してつらくありません。楽しみながらいつの間にか何かをつかむことができます。しかし絶えず探し求めていなければつかむことはできません。またチャンスにも巡り合えません。だから僕らは失敗を恐れずに堪えず挑戦を繰り返してやっとつかむのです。 

でこの項を締めくくっておられます。

自分はこの言葉に刺激を受け、また元気をもらい機能と止まりかけた一歩をまた一歩と踏み出すことができました。それを継続していく決心をしました。





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