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日記 20210529

今日の日記はめちゃめちゃ長くなったぞ。このページを開いたからには「おわり。」まで読んでもらわないといけないので、覚悟してください。


朝8時から始まるモラトリアムの日。ご飯を食べて、公園で哲学のブログを読みふけり、警察のでっかい建物を眺めて、ブックオフで10分居てから、地下鉄の改札を巡る。尚、達成できたものは何もありません。

おわり。


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朝兼昼食に餃子を焼いて食べた。説明書に書いてあるとおり焼いたら非常にきれいに焼けたけど、焼目はすこし厚めで硬かった。歯ごたえと思えば美味しい。ケーキの底にザクザクのクッキー生地があるが、私はあれが結構好き。

説明書はこんな具合だ。「①熱したフライパンに薄く油を敷き餃子10個を並べます。②150mlの水をまんべんなくかけ、蓋をして4分蒸し焼きにします。③水気が粗方飛んでネチネチした白いものが沸騰しているだけになったら、蓋を取り、弱火でじっくり焼き目をつけます。」水を計量カップに150mlを計りとったはいいものの、注いでいるとあまりの量に怯えて100mlくらいでやめた。それでもきちんと焼けたので、弱火の部分が重要なのだろうか。

普段はよく焦げ目をつけるところで失敗する。火の調節を考えていないから、水気がとんでも中火だか強火のまま焼きつづけて真っ黒に焦げてしまうか、生まれたての焦げ目のまま皿にひっくり返すのだ。そして一度焦がしすぎると、次に焼くときには慎重になり焼き目をつけられず、そしてその次は焼きすぎて炭をつくる、とシーソーのように出来栄えが変わる。今回きれいに焼けたことで揺れが収まったので、次からは素晴らしく焼けるであろう。


家で珈琲を挽くリベンジ。ミルの代わりにフードプロセッサーで豆を粉々にすることができた。フードプロセッサーを叩いてみれば文明開化の音がする。

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あ〜、これこれ!この光景が見たかった!後ろはトマトです。

豆をフィルターに広げてお湯を注ぐと泡泡が発生するのはなんでなの?と思っていると、フォロワーが焙煎時に豆内部に炭酸ガスが発生するおかげだ、と教えてくれた。熱湯を注ぐことでブワワワワ〜となって、粉が膨らんで見えるのもこれが理由らしい。へ〜。知を得た。

フードプロセッサーで豆を惨殺して淹れた珈琲はしっかり味が凸凹(でこぼこ)していて、昨日の凹凸(おうとつ)のないまな板のような、味が複数のキャンパスに分離した「苦いお湯」とは大違いである。こんな植えてから3年以上してようやく収穫できて、実など余分なところを取り除き乾燥させ、選別に選別を重ねて、緑色の種が真っ黒になるまで煎り、粉々に砕いて湯に溶かすとかいう、こんにゃくに比肩する面倒くささを経てまで飲む割に、苦いとか酸っぱいとか毒の要素の味だけじゃないか、人間って気味が悪いなとか思っててごめん。珈琲っておいしい可能性を秘めている。

可能性って言うのは、まだ私は珈琲の美味しさをわかっていない気がしていて、珈琲の4大要素である香り・苦味・酸味・コク(「コーヒー 味わい方」で調べたら出てきました)の香りくらいしか理解できていない。この一杯だってはちみつを結構入れた。そうしないと苦くてとても飲めないから…。香りはとっても好きなんですけど、この香りだけを液体にしてカフェインと共に飲むことってできないですか?このまま飲み続けていれば美味しさがわかるのかな。



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はっ倒れていたスイセンら。




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こういう建物の、

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近づいて、

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覗き込んだこの部分。良くないですか?

本当にこういうところを見ずにはいられなくて、周りで他の誰もここを覗き込んでいなかったのが信じられない。こんなの会議が始まる時間とか好きな人の好きなものとか一昨日食べた昼ごはんとかより気になるでしょうよ。あ、やっぱり好きな人の好きなものは結構気になるな。ギリ同率。



突然noteを書き始めた理由を話すか。この人の連載(日記)を読んだからです。

(「漫画家になれるのは千人に1人。途中で諦める人たちが脱落していくから、諦めずに頑張り続けていればそれだけで漫画の天才だ」という趣旨のツイートを受けて)

・この漫画を読み、これを読んだ人の多くが「自分は一握りになれる」と思いそうなのはなぜだろうと思った。普通に考えれば、自分も脱落する大部分のひとりになるはずだ。
・おそらく「諦めなければ」という前提が大切なのだろう。人はなぜか「諦めない」ということに関して無限の可能性を見出してしまう。それは、世の中のハウツーを見てみればよくわかる。「才能がないから上手く歌えない」「素養がないから勉強ができない」という声に、ハウツーはやさしく声をかける。「毎日継続さえしていれば、才能がなくたって大丈夫」と。「継続する」ということに関して、世の中は「才能」という言葉を使った諦めを許してくれない。これはなぜなのだろうか。
・それは根本的に、人間に備わっている自由意志というある種の信仰が関わっているのだと思う。誰でも、なぜかその体だけを動かせて、叩かれれば痛いと感じる唯一の肉体を持っている。社会通念の底にはその事実が巧妙に織り込まれていて、誰でも継続できるがんばれる、はずだ。という「がんばり信仰」を生み出している。
・唯物主義とかそういう立場では、人間も含めてすべてはモノである。モノなのだから、モノの特性を調べつくせば論理的には機能の限界を知ることができるので「こいつは絶対なにも長続きしない」と証明することもできるはずだ。私もそれは正しいと思っている。
・ところが「なぜかこれがこの自分である」という事実は原理的に共有が不可能な、端的な事実であり、唯物主義を含む科学的態度の外側にある(にもかかわらずなぜか常に正しい)。なので、人はみな、自分がモノであることを全面的に認めつつ、他ならぬ自分自身に関しては(なぜか"これ"を動かせるという)神の奇跡を確信している。

・よくわかんないと思うけど(適当に書いたから)、ようは「意思」とか「がんばる」という言葉はかなりスピリチュアルな、宗教的な言葉なのだ。カルト宗教が担ぐ神さまと違うのは、この宗教の「神」にあたるものが全ての聞き手にとって実際に存在する(にもかかわらず存在はしない)、という点で、だからこそ私たちは「がんばれる」し、「がんばれ」と言える

・なんかPayPay(ぺいぺい)っていうふざけた名前の電子決済サービスがすごい流行ってる。対応店で必ず20パーセント還元というすごい甘言をバラまいているからだ。総予算100億円らしい。

・人がごった返してて、客も店員もみんな「ぺいぺい」「ぺいぺい」言っててすごいバカみたいだった。100億ばら撒けばどんなにあほくさい言葉でも流行らせられるんだな。もし名前が「ちんちん」だったとしても普通に流行ってるんじゃないか。
・決済したらスマホから「ぺいぺい♪」って音が鳴った。やめろ! 何勝手に言わせてるんだ! スマホがぺいぺい言って、これで20%返ってくるの? 夢みたいだな(現実感がただただないという意味で)。

引用元

元記事の大半を引っ張ってきてしまった。

こういう思弁的な文章が好きだ。私が思弁的ではないので。こういう思考を習得したくて、欲する理由はいろいろありつつとにかく文章にしてみようかなと日記を始めた。そのためnoteの日記では意識してこの品田遊さんの文体というか思考プロセスのような、そういうものに近づけているのだけど、普段はもっと感覚神経→文章で何も考えていない言葉しか出していない。Twitterとかこんなんだぞ。

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脊髄でツイートしてる。ていうかこれ最近のツイートの中でも特にわけわからん部分を抜き出してきてしまったな。何言ってるんだこいつ?カニクリームコロッケ。


思弁的な、と表現したのは品田遊さん本人で、自分の思考を思い返してみるとすぐ比喩に走り具体化しているのだが、品田遊さんは抽象化して本質についての問答を求めている感じがある。というかそう本人も書いていた。具体化=比喩を使うことで理解は普遍的なものにできるのだけど、実態とか真実からは遠ざかるよね、という。この内容は原文はこの5倍位は軽くあって、且つ幾つもの記事からざっと上澄みを掬ってきた要約です。めちゃめちゃ簡単に書いているこれも具体化だし、浅学のため正しく理解できていない可能性があります。これをどうにかしたいんだな……。だから真似をしている。猿真似。

ただ、私が比喩を使いがちなのは絵やデザインを勉強しているからかもしれない、とも思う。私にとって絵は三次元を二次元に焼き直す、まさに比喩をやるものだ。二次元のキャラクターも頭の中に三次元で生み出されるので、それを平面に刷り降ろす。デザインも、人に伝えるために具体化具体化の連続。もちろん抽象化してデザインすることもあるけど、そうするとアートの分野に近くなって"伝えるためのデザイン"から遠ざかる。アートに近いデザインも好きだけど。

今のところ具体化と抽象化を二項対立にして考えているが、それもなんだか違う気がしてきた。わー!なにもわからない。


ぺいぺいの話など、日記としての内容も好きです。立ち止まって考えを巡らせるポイントが自分とは違うので読んでいて面白い。ぺいぺいと聞くと、2年ほど前に友人らと話していて、私が手慰み(?)にモゾモゾ意味のない踊りを踊っているのを見た友人が、当時流れていた宮川大輔が踊り狂うぺいぺいのCMの踊りをやり、テレビを全く見ない自分はなにも分からず苦笑いしていたことを思い出す。今もよく知らない。

ここに書くためにそのCMについて調べたら、「うざい」「不快」「嫌い」とネガティブワードが3拍子揃っていて物凄い憎悪を感じた。そんなになるほどか?


先程の引用は有料マガジンの一部なので、気になった方はぜひ購入して読んで。初月無料だし。

購入まで行かずとも興味があったらこちらをどうぞ。本人による抜粋で、無料で読めます。



長すぎ。おわり。

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