ひょうしnote

noteを書いてたら夢がひとつ叶った話

noteにイラストや漫画など投稿し続けてたら「電子書籍の表紙を作成してくれませんか?」という依頼をいただいた。


昨日も書いたけど、作らせていただいた表紙はこちら。


noteを初めてから1年4ヶ月ほど経つ。趣味みたいなものになってて楽しい。noteに書いているようなことが仕事になったらいいのにな〜…と、よく思っていた。



「すきなことが仕事になったらいいな」「すきなことをしてお金を得たい」この気持ちは高校生の頃からあった。
卒業間近になって、次の進路を決める時「仕事って1日の大半を占めている。ならばすきなことを仕事にした方がよさそうじゃないの!」そう思い、憧れていた。
その時の好きなことは絵やイラスト、漫画だった。雑誌の、デザインがかっこいいページを切って部屋中に貼ったり、CDのジャケットを見るのも好きだった。好きなジャンルがそーゆう世界だった。今も全然変わっていない。

漠然と憧れてるだけで、次の進路どうしよう!と焦ってもいなかった。
どの学校に行きたいとも言い出さず、ハッキリしない私を見て父が「お前さ、絵すきみたいだから、絵やれば?」と言ってくれた。

私はこの言葉がむちゃくちゃ嬉しかった。今も何度も思い出すけど、とても嬉しくてありがたい言葉だ。

先日、どうしてそう言ってくれたのか?と父に聞いたら
「絵が仕事になるとか俺はよくわかんなかったんだけど、好きなことがあるんだったら、とりあえずソレやってみたらいいんじゃない?って思ったんだよ。まずやってみなきゃわかんないじゃん。そこから何か見えてくるものがあるのかもしれないし」

専門学校へ入って、イラストレーション科ではなく、グラフィックデザイン科を選んだ。
高校の時の美術の先生に「イラスト科はイラストしか勉強しないから、グラフィックデザインの方が、幅広く学べるよ」と教えてくれた。(今の学校はどうなのかわからないけど)
当時iMacがまだ出てない時代かな?デザインも好きで興味があるし、迷わずグラフィックデザイン科を選んだ。学校での課題は楽しかった。タイポグラフィの授業が一番楽しかった。

卒業して就職して、退職して、無職になって、アルバイトをして、また就職して、結婚して、いま。

この道のりの中で、イラストを描いて仕事した経験は一度もなかった。
ハタチくらいの時に出版社数社にイラストを送りつけたり、雑誌に送ったりした。とりあえず見てもらえばいいのかな?と。
一度直筆で編集長から「素敵なイラストありがとう!また送ってくださいね」と、ハガキが届いた。とっても嬉しかった。たしか高校生の頃。その雑誌の、イラスト募集コーナーに送ったと思う。掲載されることはなかったけど、そのお返事のハガキは宝物のように大事にしまっていた。


働いているときも、子供を産んでからも、
あんた描かなくていの?イラストで仕事してみたいって思ってるんでしょ?それやんなくていいの?思いつくこと全部やったのか?
というささやきがずーーーーーーーーっとあった。

かといって、自信があるわけでもなく、売り込みに行くような気合いもない。こだわってることって、ちょっと繊細になってしまう。もし〇〇だったらどうしよう…。後ろ向きな妄想。つまりびびってんだよ。


描いたものを載せるため、facebookやインスタやTwitterやブログなど、どれもやってみたけど、どれも続かない。何を載せたらいいのかもわからなくなっていた。得意なもの?やってみたい仕事のタッチ?伝えたいこと?あれ?なんのためにやってるんだったかな?
一人で悶々とし、モチベーションは下がるばかりだった。


そんなとき、最近はnoteってあるらしいと知った。なんかよくわかんないんだけど気になる状態が続いた。
私はこの「なんかよくわかんないんだけど」って理屈では説明できない、「なんか気になる」とか「なんかそう思うんだよね」「なんか引っかかるんだよね」を大事にしたいと思ってる。

実際にnoteを始めてみたら楽しかった。唯一続いている。

私の漫画やイラスト達の置き場所をやっと見つけた感覚になった。

「みんなのフォトギャラリー」ってあるんだ。仕事ではないけど、わたしのところだけにイラストが居続けないで、誰かのお役に立てたら嬉しいな。と載せていた。
人体を描くのは苦手だし、イラストに自信があるわけでもない。でも、書いた記事に使ってくれる方がいるんだ、と嬉しかった。過去に描いたやつを載せ続けた。頻繁にではないけど。

描いたものの置き場所を見つけた感覚になって、すこし満足していた。

すこし満たされて、イラストで仕事をしてみたいぃ!1回でもいいからぁ!と、執着のようなものが、ちょっとだけ薄れたのかもしれない。


イラストを描いて仕事もいいけど、本の表紙や、CDジャケットを作ってみたいな〜と思うことも何度かあった。


電子書籍表紙の依頼のメールをいただいたときは驚いた。

マガジンの イラスト や イメージの可視化 を見ていただけたみたい。

表紙全体を作らせていただいた。
私は、イラストだけではなく「表紙全体」と聞いて、そっちの方がやってみたい!と思った。
文字はどおする?大きさは?どんな雰囲気にする?本の内容に合ってる?そういうのを考えるのが楽しい。書体を見てるとワクワクする。

かといって、実際書籍の表紙を作るのは初挑戦だし、めちゃくちゃ緊張してしまい、アイデアは浮かばないし、最初全然描けなかったけど、「自分の感性を信じてください」と言っていただけて、とてもありがたかった…。その言葉に背中を押されて、机にかじりつくのではなく、自分の感覚を取り戻すため、音楽を沢山聴いた。音楽を聴いてるとイメージが湧きやすい。ちょうど、ライブに行く予定もあったから、これもタイミングだ!と張り切って行ってきた。



発売日当日、発売になりましたよ!と連絡をいただき、
Amazonの画面を見たときは、震えるように泣いてしまった。

自分の中の自分がぶるぶる震えて涙がだーだー出てきた。

子供の頃の私に「やりたかったことで仕事できたよ。その経験ができるよ」と言ってあげたい。高校生の頃だと、もう20年前か。

色んな葛藤のなか「これを続けてどうなるかわからないけど、楽しいからやりたいんだ」っていう自分の声に逆らわないで、続けて良かった。

noteを書いてるときも「それやってどおなるんですか?」と、もう一人の自分からの冷たい問いかけがしょっちゅうあったけど、「おだまり」とねじ伏せていた。

noteを通して夢が一つ叶った。
全ての出会いにありがとう。


この気持ち忘れたくない。



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