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『選択のパラドックス』-多すぎる選択肢は思考を停止させる-

(最終更新日:2021年12月17日)

皆さんこんにちは!まっきーです。

皆さん、「選択のパラドックス」という言葉をご存じでしょうか?私は正直知りませんでした(笑)

これが、なかなか興味深い内容でしたので、記事にしたいと思います。

沈黙のWebライティングにて知った

現在、私は勉強の一環で「沈黙のWebライティング」という本を読んでいます。

かなり良質な本で、Amazon内での評価も非常に高いですね。全て読みましたが、物語と解説が交互に繰り返される構成で、読んでいて楽しい。

ただ、本作とは別に「沈黙のWebマーケティング」という本があります。

物語的にはこちらの方が先なので、未読であれば「沈黙のWebマーケティング」から先に呼んだ方がいいかも知れません。

され、そんな本書の中で「選択のパラドックス」という言葉が出てきました。

選択のパラドックスとは?

皆さんも「パラドックス」という言葉自体は聞いた事ありますよね?

パラドックスとは、正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。逆説、背理、逆理とも言われる。
引用元:ウィキペディア より

なんだか上記の文章を読んでも、難しく内容が入って来ないですね(笑)「逆説」という言葉の方が、しっくりくる方が多いかも知れませんね。

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で、本題の「選択のパラドックス」ですが、こんな意味です。

人は選択肢を多く見せられるほど得した気分になるが、それと同時に、選択を困難に感じ、結果的に満足度が低くなるという現象を指す言葉。
この「選択のパラドックス」は、コロンビア大学ビジネススクールの教授「シーナ・アイエンガー」教授が自身の著書「選択の科学」で説いた言葉。
引用元:沈黙のWebライティング より

この中の「選択を困難に感じ、結果的に満足度が低くなる」という部分に注目ですね。

要するに、人は目の前の選択肢が多すぎると、それを困難に感じてしまい、結果「選択をしない」という選択をしてしまう、という内容のようですね。

これは実際の実験にて実証されています。

「6種類のジャム」と「24種類のジャム」を用意し、それぞれのテーブルで試食した場合、どちらが良く売れるか?という実験でした。

結果は「6種類のジャムの方が10倍売れた」という内容。どうして選択肢が少ない6種類の方が、ジャムが売れたのでしょうか?

多すぎる選択肢は負担になる

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例えばレストランに入ってメニュー表を見たとき、メニューの選択肢が多すぎると、どれにして良いか分からなくなってちょっと疲れません?

つまり、選択肢可能なメニューが多すぎると、選択をする行為が面倒に感じてしまい、お客様の負担になるという事です。

一方で、選択肢が多い方という事は、お客様の選択肢が広がる=サービスとして優秀、と考える方が多いと思います。

これが、まさに「選択のパラドックス」なのでしょうね。

飲食店側としては、たくさんのメニューを用意した方が、より多くのお客様の満足を得られる、と考えているのだと思います。

さすがに「メニューが多すぎて決められない!」と怒って帰る人は居ないとは思いますが、メニューはある程度は種類を絞ったほうが、お客様の負担にならないのかも知れませんね。

選択のパラドックスを回避する

本書では「選択のパラドックスを回避することが大事」という内容が記載されています。

先ほどの飲食店の例であれば「お客様の負担にならない程度の選択肢」が用意されている事が理想なのでしょう。

そういう意味では、ある程度メニューが絞れている「専門店」の方が、選ぶ側の負担も軽いので入りやすいのかも知れませんね。

日本では専門店はたくさんありますよね?「とんかつ専門店」「スパゲッティ専門店」「ピザ専門店」「焼肉専門店」「しゃぶしゃぶ専門店」など。

これら専門店の多さが「選択のパラドックス」の影響の末の発展なのだとすると、何とも考え深いものがありますね。

何かを販売するときには、非常に参考になる考え方だと思いました!

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