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【内緒にしといて】長井短

ねもちゃんとのラジオ面白かった演劇モデルの人の本読んだ。 モデルで芸能人でめちゃくちゃ楽しいんだろうなって短絡的に結論出しちゃうけど、そうでもないらしい。 生涯一軍なんだろうなと思ってるあの子にもちゃんと辛いことめんどくさいことがあるのに勝手にないっしょって思うのと同じらしい。 目立ってる部分だけ見てその人じゃないのにその人のこと勝手に理解した気になることあるよね~( ´_`) 自分がされたらむかつくことを自分もやってしまっているな! 誰かといるのまじ疲れる。 でも

    • 【「好き」の因数分解】最果タヒ

      薄いけどピンクと緑の文字がけっこう多くて読みごたえありました。 好きなものについて書かれた本です。 確かに何かを好きって言うと、なんとなく好意があるのが伝わるけど、具体性はなくどこまでもふわふわした言葉だ。 なので好きって言うだけでだいたいが伝わるけど、好きって言葉だけでは不安だ。 だから人から人への好きは直接聞きたいものなのかな? 言葉だけじゃなく、その時の態度と空気と言葉の重みがないと信用できない。 好きなものを言うのは気が楽だ。 相手もそれが好きだったら、好きなと

      • 「この素晴らしき世界」東野幸治

        目が死んでるでお馴染みの東野幸治さんの本読みました。 主にひどい話や悪口がとてもわかりやすく書かれていました。 でも悪口にもちゃんとそこまでの経過や意味が書いてあるので、それはもちろん東野さんのせいとかでもないので、ただそこにある悪口がすっと入ってくる感じでした。 実際会ったらきっと優しくてうんうんって話聞くのが上手で一人で帰り道に思い出して声だして笑ったりしてるんやろなぁ。 それぞれの『最近こんなことしてます。』の文章の長さとか内容がまたその人を表していて面白かった

        • 「どうしても生きてる」朝井リョウ

          朝井さんの本の題名って、いつも読み終わったときに本を閉じてもう一度表紙を見たときに、じわじわと題名の意味が身体中に広がるのをめちゃくちゃ感じる。 今回も誰もが感じたことのある、汚い悲しいできれば知らないふりをしたい気持ちがたくさん書かれていてそれを怖いもの見たさで読んだ。 余命とか病気とかじゃなく死んじゃいそうな人や死にそうな人の人生がたぶん続いていくのを感じる短編集でした。 終わるのも悲しいけどそれを越えて続いていくのも地獄だろうなって。 人はそんな簡単に死なないとか

        【内緒にしといて】長井短

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          14本

        記事

          「僕の人生には事件が起きない」岩井勇気

          ラジオで聞いていた話が活字になっていて、それを読むと脳内ではまた違った風に再生されました。 岩井さんが淡々と話す感じと明朝体の相性は良くて、言葉の響きだけじゃなく視界からも話が入ってくる感じがした。 活字読まないって言ってたけど、普段から3分とか5分に言葉と間で面白いことするにはって考えてたら、言葉がうまく伝わるリズム感とかをもう知ってたり話の構成とか考えやすくなってるのかな。 読んだ人はどの話が一番好きなのかなぁ。 もし統計取ってもあんまり偏らない気がする。 わたし

          「僕の人生には事件が起きない」岩井勇気

          「ヒップホップ・ドリーム」漢a.k.a.GAMI

          漢さんを初めて見たのはフリースタイルダンジョン。 初代モンスターの一人だった。 大将のような体格だけどなぜか先鋒のイメージ。 絶対、次鋒と中堅ではない。 見た目はTHEラッパー。 ラップの声は地声よりちょっと高くて淡々と畳み掛ける。 ただいっぱいケンカしてきましたヤンキーでしただけではない、このかっこよさは何?と知りたくて本を読んだ。 自分の家族や生まれ育った町のこと、友達のこと、音楽のことが細かく書かれていて、音源を出した時のこととかリアルタイムで知らない私には分かり

          「ヒップホップ・ドリーム」漢a.k.a.GAMI

          「きみの言い訳は最高の芸術」最果タヒ

          最果さんの文章が好きです。 本を買う基準てなんなんですかね? わたしはこの人の文章が好きだ、なんか信用できる と思ってしまうと立て続けに買ってしまう。 やった!文庫版が出てる!最初の数ページ立ち読みして今度買おうと思ってて忘れてたやつだ!と思って買った。 でも読み進めて感じる既読感。 中盤のロザンの道案内しよの話で確信しました。 これ全部読んだやつ。 でも文庫版だけのおまけが多めだったし全部うっすらとしか覚えてなかったのでよしとする。 わたしは詩とかよく分からないけ

          「きみの言い訳は最高の芸術」最果タヒ

          「かけがえのないマグマ 大森靖子激白」大森靖子+最果タヒ

          この本は大森さんの人生を最果さんが小説にしてくれたもの。 最果さんの言葉とか文章が好きなので、すらすらと言葉が入ってきて一気に読んだ。 本を読んでいると大森さんを知り始めた頃を思い出した。 ちょっと気になって検索したら、たまに炎上していて過激な歌を歌うみたいな情報だった。 私も好きなピンクをたくさん纏っていて、なんかドロドロギラギラしていてこういうかわいいもあるのかと知った。 当たり前なんだけど、同じ人は1人もいないからみんな自分だけのかわいいを持っていて、大森さん

          「かけがえのないマグマ 大森靖子激白」大森靖子+最果タヒ

          「死にがいを求めて生きているの」朝井リョウ

          生きがいだと思ってることが、死にがいになってる人がいるんでしょうね。 今「死にがい」と打とうとしたら「死苦い」と表示された。 なんだか生きがいがあるキラキラした人が本当は死んじゃうぐらい苦しい状況なんじゃないって暗に表してるように感じた。 雄介みたいに何者かにならなきゃやってられない人。 わたしも雄介みたいなところがあるから読んでてなんか自分が痛々しく感じた。 生きがいなんてなくていいじゃんって言ってる側も知らぬ間に生きがいによって生かされてる。 そのどっちもからの景色

          「死にがいを求めて生きているの」朝井リョウ

          「桃色の半生!~仲井優希がぱいぱいでか美になるまで~」ぱいぱいでか美

          なんて呼ぼう。 なんか響きがかわいいから、ぱいぱいさんと呼びます。 ぱいぱいさんを知ったのは有吉反省会。そこでの大吉先生とのコントが好き。 ゲスの極み乙女。の紅白見てたら、あ!ぱいぱいでか美!なんで!と思ったのを覚えてる。 そういえば相撲やってるのもなんか知ってるな~と、追いかけてたわけではないけど、わたしは思ったよりぱいぱいさんを知ってるようです。 あとわたしの大好きな大森靖子さんの愛してる.comのMVに出てたな~と思ってたけど、弟子と師匠の関係だったようです。 本で

          「桃色の半生!~仲井優希がぱいぱいでか美になるまで~」ぱいぱいでか美

          「滑走路」萩原慎一郎

          ちょっと前にサンドリで紹介されてて、気になって読んだ。 短歌って小説とか自伝とかより短くて読みやすいから好き。 本読むの苦手な人は短歌読めばいいのにって思うけど、読んでる人少ないね。 早く終わっちゃうぶん31文字全部が勝負どころ。 かっこいい。 けっこう昔、私も学生時代に俵万智を知って、こんな感じの短歌もいいんだ!って思って図書館で何冊か読んだなぁ。 そのあとしばらくして穂村弘を知って、面白いこと言ってもいいんだ!って思った第二次短歌ブーム。 そして今回、第三次短歌

          「滑走路」萩原慎一郎

          「超歌手」大森靖子

          初めて聴いた「死神」の「いつか男とか女とか関係なくなるくらいに愛し合おうよ」 次に聴いた「絶対彼女」の「ディスったやつの家にバラの花束を毎日送るの」 ああ、この人好きってなりました。 前書きですでにぶっ飛ばされた感じ。 発見がいっぱい。 できるのかまだ分からない未来の自分じゃなくても、だめな今も最高!だめなりにがんばろうねって超やさしい。 頑張ろうよ!ってただ背中押すんじゃなく、上から見下すでもなく、でも友達なんかでもない。 ちょっと遠いところから言ってくれるのが好きです。

          「超歌手」大森靖子

          「さざなみのよる」木皿泉

          残り半分をいっきに読んだ。 ナスミが言ってた覚えておきたいと思った言葉は、自己啓発本で嫌というほど見てきた言葉と似てた。 物語にするとこんなにも心に入ってくるのなんでだろう。 すごいなぁ。 自己啓発本では泣いたことないもんね(笑) やっぱり物語ってただの作り話といえばそうだけど、実際にめちゃくちゃ地味な物語みたいな毎日を生きてるわけで。 ひとつとして同じ話はないんだけど、手に取るように分かる気持ちがあって。 別に自分宛に書いてもらった本でも歌でもないのに、元気づけられたり

          「さざなみのよる」木皿泉

          「カメラを止めるな!」映画

          公開されてからすぐ東京のほうで盛り上がってんなーって感じで、こっちでは公開してないので身近な人と話題にすることもできず、ずっと見たかった「カメラを止めるな!」 おもしろかったなぁー。 言うこと聞いてあんまり知らずに見てよかった。 最初のほう普通にこわかった(´・ω・`) あの悲鳴とかあの小屋出たとことか、全部見たらとにかくスッキリする。 伏線回収といえば伏線回収なんだけど、そういう言葉で簡単に表したくない感じ。 同じ演技なのに状況が違うと違って見えた。 うまく言えない

          「カメラを止めるな!」映画

          「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」花田菜々子

          大好きなヴィレバンで目について買ってしまった本。 さくさく読めておもしろかったー。 最初はきっと花田さんて内向的な人だったと思うんだけど、そんな人がすごく自然な流れで少しずつチャレンジして変わっていく様がすごくいいと思った。 変化することは何事も良いも悪いも伴うけど、何かに怖がって変化しない現状維持はあんまり好きじゃないから、読んでいて気持ちよかった。 でもうまくいくことばかりじゃなくて、ちゃんとそれなりに嫌な思いもして、でも続けてみて、しっかり時は流れて変わっていく。こう

          「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」花田菜々子

          はじまり はじまり

          本とか音楽とかが大好きなんですけど、感想を言い合う機会がなかなかなくて。 でもせっかく思った言葉とか忘れたくなくて、なんかもったいなくてノートにつらつら書いてたんですけど。 そのノートは日記のような感じで誰かに見せたりもしない感じで。 でもこんな感じで発信したら、「わたしもそれ読んだよー」とか「いいよねー」とか言い合えて楽しいかなーと思ったりしてnote始めてみました。 ここで軽く自己紹介。 普段は刺繍をやっています。 刺繍用のSNSはいくつかあるので、ここでは刺繍以外の

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