「かけがえのないマグマ 大森靖子激白」大森靖子+最果タヒ

この本は大森さんの人生を最果さんが小説にしてくれたもの。

最果さんの言葉とか文章が好きなので、すらすらと言葉が入ってきて一気に読んだ。

本を読んでいると大森さんを知り始めた頃を思い出した。

ちょっと気になって検索したら、たまに炎上していて過激な歌を歌うみたいな情報だった。

私も好きなピンクをたくさん纏っていて、なんかドロドロギラギラしていてこういうかわいいもあるのかと知った。

当たり前なんだけど、同じ人は1人もいないからみんな自分だけのかわいいを持っていて、大森さんも大森さんだけのかわいいを持っていた。
それがだんだん気になって、すごく好きになった。


全然トントン拍子な話はなかった。
今までの地道な活動の先に今の大森さんがいる。

どこでも歌える大森さんは最高にかっこいい。
一瞬も無駄にせず大切に生きてるから、傷ついたらちゃんと怒ったり意見を言ったりする。

それを炎上だとか激情だとかちょっと目を引く単語で表現されて、深く知ろうとしない人はふーんって通りすぎてそのまま受け取ってしまう。

わたしも最初はそれを受け取った。
でも私はもっと知りたいと思ったから大森さんの歌をたくさん聴いたり本を読んだりした。

わたし会ったことないし主にYouTube見てるだけですけどこんなに優しくしてもらっていいんですか?と思ったぐらい、とてもやさしい人だった。

それからもたくさん新曲を聞いてライブにも行って大森さんの言葉を追っているけど、この印象は今も変わらない。


旦那さんとの話は実際は好きとか愛してるとかの言葉があったかもしれないしなかったかもしれないけど、とにかく優しいが溢れていた。
そしてあの人なんだなぁふふふと思って読んだ。


子供に神様と思われたくないのも、家族だけどどうしても合わなかったりうまくいかないのを私も知ってるからすごく分かった。


わたしも生きているから簡単に誰かを傷つけることができる。
でも好きなものに愛を注ぐこともできる。
わたしだけの、わたしにしかできないやり方で。

とりあえず夢中で読んだこの本に愛を注いで感想書きました。
本自体に愛が溢れてるのでさらに注いじゃって大変です。愛。

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