ゆとり・さとり世代の働き方

なんだかそれっぽいタイトルにしてみましたが、ただ単に僕が働く上で重視していることを書いていくだけです。すみません。
”料理人”という特殊な職業・世界において、人間らしく働くのが僕のモットー。
上の世代の方が読まれると「なんだこのナメたクソガキは」となりかねないですが、辛い思いをしても頑張っている同年代・年下の料理人に向けて。

前提として

・労働時間が長い
・休みが少ない
・給料が低い
・強烈な上下関係
・暴言、暴力あり
・下積みと称した雑用
ここら辺が料理業界の問題点と一般的には思われているかと思います。
確かにどれもが問題なのですが、僕は一つだけ問題だと思ってはいません。
それは、労働時間が長いこと。(あくまで僕個人の意見で長時間労働を肯定しているわけではありません)
僕は小さな頃から料理が大好きで料理人になろうと決意しました。趣味・特技・仕事が全部”料理”な感じです。
だからか、学生の時のアルバイトも社会人になってからも、あまり「仕事をしている」という感覚がありません。
「好きなことをしている」という感覚です。
ですので、それ以外について僕がのらりくらりとかわしてきた方法をご紹介します。

就職先の決め方

料理人の就活はかなり特殊で、大学生のように期間が決まっているわけでもありませんし、大手以外では説明会などもありません。
基本的には働きたいと思うレストランで研修やアルバイトをして、そのまま流れで就職するという形が一般的です。
僕は2年生の学校でしたが、早い人では1年目に就職が決まっている人もいるくらいです。
半数以上は2年目の夏休み前には就職が決まり、そのレストランで働き始めます。
さてさて、そんな中で僕は2年目のクリスマスになっても就職先が決まっていませんでした笑
なぜかと言うと、僕が就職先に求めていた条件のせいです。
・企業が母体の街場レストラン
・オープニングスタッフ
・完全週休2日
・福利厚生有り
・年齢給以上
・実家から通える

レストラン業界が分かる方なら、この条件に当てはまるレストランがかなり少ないのがすぐにお分りいただけると思います。
大真面目に僕はこの条件で探していました笑

なぜこの条件なのか、ご説明します。

・企業が母体の街場レストラン
パワハラから身を守るためです。オーナーシェフのレストランでは、シェフが絶対。法人化していない所も多くパワハラが問題になりにくいです。
その点企業が母体であれば、オーナーとシェフは分離するのでレストランの責任者が好き勝手やることはできません。
もしパワハラを受けた場合は会社に相談することも可能ですし、個人店より問題にすることが容易です

・オープニングスタッフ
意味のない雑用や永遠に皿洗い、そんなことにならないためにこの条件です。
オープニングということはポジションも決まっていませんし、自分の実力次第では新卒でも料理を任せてもらうことができます。すでに営業しているレストランに新卒で入った場合は、余程のことがない限り一番下のポジションからスタートですので、オープニングの方がチャンスがあると思います。
実際に僕はアミューズとデザートのポジションを取ることができ、仕込みの組み立てや在庫管理なども新卒からやることがきました。

・完全週休2日
長く働くことは構わないけど、休みはしっかり欲しい!以上!

僕は奇跡的にこの条件に当てはまるレストランに就職することができたので
・年齢給
・完全週休2日
・有給消化率100%
・暴力なし
こんな感じでこれまで働いてきています。(これが普通なんだけどね)


日々の働き方

「嫌じゃなく、辛くなく、苦しくなく」働くために意識していること。
(しっかりと全力で仕事はするし、迷惑はかけない上で)

・上司に気を使わない、仕事に気を使う
「自分のことは自分でやれ」と思うので、賄いを食べ終わった上司のお皿を片付けたり、コーヒーを入れたり、その他諸々上司に気を使って何かすることは絶対にしません。別に上司からお給料もらっているわけでもありませんし。
けれど仕事にはめちゃくちゃ気を使います。僕より美味しい料理を作れるから上司な訳ですので、上司が仕事をしやすくなる努力は惜しみません。

・テンションを変えない
店が険悪な雰囲気でも、和気藹々とした雰囲気でも、自分のテンションは少し高いところで一定にしています。それだけで変に心をすり減らすことが減るのでオススメです。

・何度も確認する
ミスをしないために、認識の違いを無くすために、僕はめちゃくちゃ確認します。
そして確認を取るときは2回繰り返しています。そうすることで仕事のミスを減らせるし、認識の違いから上司にキレられることも減らせます。

・有給はガンガン取る
レストランは特に有給を取ることに慎重な人が多いですが、僕はガンガン取ります。新卒で入ったレストランで有給取っていたの僕だけでしたが、、、笑

・基本仕事が終わったら即帰る
仕事終わりに上司が帰っていないから帰りづらい、みたいなこと思ったことありません。仕事が終わり、退勤を押したら即帰ります。
(残って飲むとか話したりするのは大好きです!!)

・仕事はめっちゃ全力
お金をもらっているのでプロとして当然。スキルアップのためにも仕事は全力です。全集中です。


まとめ

先輩方から怒られそうなnoteが出来上がってしまいました笑
全力で仕事に取り組むこと、辛く苦しく働くこと、は全く違うので、このnoteが今辛い思いをして働いている料理人、これから料理人を目指す人たちの何かの助けになれば嬉しいです。
「暴言・暴力は受け手に罪はない」「立場の前に人間として対等」
正面から喧嘩していたら疲れてしまうので、のらりくらりとかわしていきましょう。
ハッピーに働くのが一番です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?