見出し画像

Wantedlyのランキングがどのように決まるのか調べてみた

Wantedlyで募集を行なっていてもなかなか効果が上がらず、一足飛びに反響を狙う前に、そもそもWantedlyの仕組み、特に、管理画面で大きく目立つランキングがどのように決まっているのか調べてみました。

Wantedlyランキングについて

IT系ベンチャー、スタートアップ企業を中心に、安価に採用広報が行える媒体として人気のWantedly。その管理画面の中で、最も目を引くのが「ランキング」です。

↑Wantedlyダッシュボードのランキング。最も大きな文字サイズで管理画面のど真ん中に鎮座。ランキング上げたい!他所よりも順位を上げたい!という競争心をくすぐります。

ランキングの下に「トップとの差 〇〇PV」「PVを増やすには?」というPV数UPのためのオプション商品への誘導リンクが設置されているため、PV数を増やせばランキングが上がるんだろう、ということは推察できますが、どのページのPVを上げれば良いのか?とか、ランキングを上げるにはどれくらいの期間PVをを増やせばいいの?とか、常々気になっていました。

昨年から管理アカウントを付与されたのを機に、かねてから気になっていたランキングのロジックを解明すべく、半年間管理画面上に表示されているランキング及びPVデータを集計し、ランキング決定のロジックを推察しました。

ランキングに影響を与えるものとは?

先に結論から。Wantedlyのランキングは、前日から過去7日間の「募集」合計PV数の移動平均との相関が最も高く、ランキング決定の主な要素になっていると推察します。

注意事項

本調査は、いち営業マンが個人的に手作業で集計したデータを元に、ググったり聞きかじったりした分析手段を用いています。そのため、元ととなるデータや分析方法に誤りがある可能性がございます。
この投稿は2018/12〜2019/5のデータを元に作成しているため、Wantedlyの集計方法の変更等により、今後意味をなさなくなる可能性がございます。また、Wantedlyにおけるランキングの上昇や反響数UPを保証するものではございません。あらかじめご留意ください。

調査方法:あたりをつけて手作業でデータ集め

Wantedlyの管理画面・アナリティクスメニューで公開されているPV数の中から、ランキングに影響しそうな①「募集」(求人票のようなもの)②「フィード」(採用ブログのような投稿記事)③「会社」(会社紹介ページ)各データと、そのランキングに表示されてる各項目のデータをスプレッドシートに毎日記録しました。(期間:2018/12〜2019/6)

 なぜ上記の①〜③にしたかというと、ページのカテゴリ分類としてこの3つが最も大きい単位(?)であり、PV数がランキングに影響しているのであれば、この3つの中のいずれかあるいは全てが影響している可能性が高そう。また、これ以上の細かいカテゴリになると、会社間でそこまで大きく差がつかなそうですし、何より↑のようにPV数を表示する「アナリティクス」ページに最も大きく表示させているということは、媒体側が最も意識させたいから数値だからなのではと、考えたため。↓こんな感じで毎日記録。

発見その1:ランキングとPV数は集計サイクルが違う

記録を開始してすぐに気づいたのが、「ランキング」は一日一回しか更新されず、アナリティクスのPV数はタイムリーに更新されていること。(※リアルタイムか、数時間ごとかまでは確認できず。)であるならば、「ランキング」は当日のPV数では無く、前日以前のPV数を元に算出されている、と言えそうです。
余談:ランキングは毎日朝4時〜5時頃に切り替わるようです。深夜0時を回っても表示順位が変わらず、気になって朝まで1時間に一回チェックしたところ、4時〜5時あたりで順位が切り替わったことを確認しました。

発見その2:当日の順位とPV数は相関しない

上の表を見て分かるとおり、日次の順位とPV数は全く相関しません。PV数が増えてるのにランキングが下がってたり、その逆もあったり。
また、下のスクショのように、ランキングトップ30のページを見るとやたらと『今週の』という表現が多く、ランキングは週次のPV数に基づいて決まっているのではないか、と仮説。

発見その3:たまに1位のPVがめちゃくちゃ跳ねる

ダッシュボードの中に「トップとの差:〇〇PV」という表示があって(↓これ)

PV数もランキングも大して変動してないのに、めちゃくちゃ差をつけられることがあります。自社のPV数と「トップとの差」を合計して1位のPV数を集計したのがこちら。

平常時5,000〜6,000PV程度に対して、跳ねるときは25,000〜30,000PV!5倍!(たぶんきっとオプション利用の効果。)ロジックを推計する上ではノイズになるので、該当期間の数値は除外して考えます。

まとめ:ランキングは「募集」PV数の週次移動平均の影響が最も高い

発見1〜3をもとに、ランキングとPV数の週次移動平均を比較。
↓こんな感じ。

2018年12月〜2019年5月のランキングと募集PV数移動平均値・募集+フィード+会社の合計PV数移動平均値との相関を取った結果がこちら↓

決定係数を比較すると、募集PV数の移動平均値がランキングとの相関が高いと言えそう。会社・フィードのPVを追加したもの(右)は募集PV単体(左)よりも明らかに相関が弱くなっています。つまり、1週間の募集PVの平均値が高ければ、会社・フィードのPV数やそれ以前の募集のPV数はランキングにはあまり関係がないと言えそうです。
※会社・フィードを定期的に更新することで結果募集PVが伸びることはあるかもしれませんが、本調査ではそこまで検証しきれませんでした。

尚、6ヶ月の間に、季節要因やWantedly自体のPV増加等があったはずなので、集計期間が長過ぎて数字がバラついています。そこで、集計期間を1ヶ月に区切ったものがこちら↓

変動要因が少なくなったせいか、決定係数が6ヶ月のものよりも高くなっています。
また、1週間の移動平均だけでなく、3日・5日・10日・14日、等、平均する期間を色々試してみましたが、7日間が最も決定係数が高くなりました。

おまけ1:ランキング上位を取るのに必要な募集PV数

上記の実測値から、ランキング辺りに必要な募集のPV数を算出してみました。一桁にいくには毎日250PV以上必要。。

おまけ2:「募集」は月曜・金曜にPV数が増加する傾向

ランキングとは直接関係ないですが、毎日記録をしていて気づいたのがこちら。↓何も更新をしていなかった1月〜2月の募集PV数の日次推移。(※月曜・金曜のグラフをオレンジに着色しています)仕事始まりの月曜日(ないし火曜日)と週末前の金曜日のPV数が増加する典型的なB向けサービスのPVトレンド。エージェントがチェックしているのか、求職者が通勤時間or勤務時間外の息抜きに見ているのか。いずれにせよ、何か施策を打つ際は何曜日に実施するかで多少効果が変わりそう。

当社では全職種で採用強化中です。当社Wantedlyの「シゴト」ページより、各職種の募集内容をご確認いただき、お気軽にご応募ください!

Twitterでも情報発信しています!よければフォローお願いします! https://twitter.com/makoto_wada