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#3月13日 笑う男の話と私たちの生きる時代


突然ですが、ヴィクトール・ユゴーって
天才だと思いませんか???

私は思います。

今日はそんな天才 ヴィクトール・ユゴー原作
浦井健治さん主演 ミュージカル笑う男について書きます。

冒頭に、ヴィクトールユゴーについてさっくり話します。

レミゼとノートルダムを書いた人。


はい、これでもう全て伝わると(言葉足らずすぎる)

ご存知ない方は頼むからググってください。

どちらも登場人物が多いのですが
それぞれを取りこぼす事なく進み
時代背景や、人物背景が物語に色濃く反映し
どうしようもない人間の愚かな部分と
どうしようもない愛。
それらをありありと、言葉を着飾る事なく
伝えてくる。
個人的にはシェイクスピアと同じくらい好きな作者なんですね。

きらんきらんのご都合主義もいいけど
知る、見る、聞く、読むなら
どうしても普段知ることのない感情を知りたい。

下にあらすじ書きますので
ネタバレおっけーな方はそっち見てください!!!
もう本当ヴィクトールユゴーオブヴィクトールユゴー。

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開始10秒。
勝訴確信。

まずセットがすごい。
レミゼなん?!?!?!てなるレベルの
スクリーンに映し出される荒れ狂う海
翻弄される船
うねりを表す、ありとあらゆるスクリーンの動き
24601いる?!?!?!てなった

ウルシュスの小屋
芝居小屋
その芝居小屋が野営なのを表す、
幻想的な温かいオレンジ色のライト
きらびやかな宮殿
シアーな幕(何パターンあった?)
舞台転換

思わずため息が出る、中世イギリスに
ひとっ飛びなセットでした。

次に衣装!
マント!ドレス!ギランギランジュエリー!
なんて豪華絢爛、それでいて
芝居小屋のみんなの魅力的なキャラクター。
蛇女、猿女、巨人、、、
色や形で表されるやっぱり舞台の衣装の面白さってあるよね。
デアは純白なドレス。
ジョシアナ公爵は赤と黒のレースが絢爛なドレス。
2人とも美しい。
なんか昔の作品て1人で生きる事を決意したジョシアナ公爵みたいなひとを
憐れみたいな感じで表すのがんー、と思った点なくらい。
まあ17世紀だったら仕方ないか。
個人的には宮澤エマさんに演じてもらっても味あるんじゃないか、清水彩香さんも!と思っちゃった役。少し、若い!と言うより若々しさと美しさの混在と言った感じの方がいいのかな。


最後に、デア役 きいちゃんこと真彩希歩さん。
なんて愛おしい歌声…!
鈴を転がす
天の恵み
ソングオブエンジェル
なんて言葉で形容したらいいのかわからないくらい
絹のような艶やかで
陽だまりのような温もりを感じる歌声。
デアやん…そこにデアがおるやん…
ってなったのち

1音目から目から大洪水で。


きいちゃんは本当に
期待を超えるどころか、半端じゃない力量でこちらの鼓膜をぶん殴ってくるので
間違いない!と見られる女優さん。

まじ宝塚の時代のファントムよろしく
私がファントムなら地下から絶対出したくないし
でも眩しすぎて無理ってなるレベルのオーラと、とんでもない喉があるので
そもそもファンになってうちわとペンラ振ってる可能性が非常に高いです。

(本当に驚いたのが、歌、ヴィジュアル、ダンス、全て兼ね備える方が実在するのかと言う…!)

客席にいるファントム。最前認知相場理解。
誰が見たいんやそんなオペラ座。

私がファントムじゃなくて本当によかった。
こじらせ童貞クンとか可愛いレベルじゃないことになる。

てなわけで
大満足して帰ってきました。
(大雑まとめ)

ヴィクトールユゴーが
これ以上の面白い話かけた事ない!て言うのも頷けます。

まあどうしようもないノートルダムも
どうしようもないレミゼも同じくらい最高ですが。

話途中で
貴族の楽園は、貧乏人の地獄によってできている、と映し出される。

きっと、
ヴィクトールユゴーが生きた時代と
私たちが生きている時代
何も本質は変わってないんだろうな
と考えさせられました。

これは彼の物語を見るといつも感じる事。

人は、何人たりとも幸せになる権利を持っている。
ただそれは、時代や立場に翻弄される。
そして、それは決して
幸せになるとは限らない。

彼の物語は、ありありとそれを伝える。
私はそれに非常に共感と美しさを覚える。
なんとも人間って愚かで美しい。
そう思わされるお話。

そんな1日の話。

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笑う男の時代背景は17世紀イギリス。
子供の頃に口を裂かれてしまい
常に笑顔という不気味さを背負った少年
グウィンプレン(浦井健治)

彼らをそのようにしたのは
見せ物として貴族を笑わすため、という理由。

その理由を作った団体コンプラチコ(見せ物のための団体)は
仲間が捕まり出した事から、自らの罪を瓶に詰め港を出る。

その時、グウィンプレンは置き去りにされる。

ひとりぼっちの少年グウィンプレンは
亡くなった女性の腕に抱かれる女の子の赤ちゃんに出会う。
彼女を1番星という意味からデア(真彩希歩)という名前を与えるが、彼女は心臓が弱く目が見えないことを同時に知る。

ウルシュスという芝居小屋している男はこの2人をどうやって育てるか考えた末

グウィンプレンの醜い顔を使って生きろと。
それを見せ物にして生きろ。

大人になった彼は
醜くも笑う男として芝居小屋で人気演目として生きていた。

ちょむずい、まだたぶんこれ舞台始まって10分くらいのこと。
まあなんだかんなあってグウィンプレンとデアは両思いなんだけど、
グウィンプレンは見た目のこともあって
想いを告げることはないのね。

んで、お金持ちがグウィンプレンちゅき!ってなるし、お金持ちがデアを襲おうとして
もうグウィンプレンはデア守る!てなるんだけどなんか連行されちゃって。
え!でも実はグウィンプレンは貴族で!
跡継ぎのややこしやで、さらわれてただけ!

えー!どうしよう!一気に貴族の身分!てなるんだけど
まあ残されたウルシュスやデアたちは辛いよね寂しいし、デアは心臓弱いから。

グウィンプレンは自分のような虐げられた者を、
貴族となって救えるんじゃないか、頑張る!てなるんだけどやっぱ貴族ってその辺本当に脳みそがカッチコチなので。

グウィンプレンは自分がいるのはここじゃない!と決意してデアのもとに戻る。

デアと再開したグウィンプレン。
デアの小さな心臓は大きな喜びと安堵、疲労から
脈を刻むことを止めてしまう。

悔いるグウィンプレン。
せめて、この子を幸せに。
この子が、望んでいた事を。

彼は、海へデアと共に身を沈めていく。
海の中でようやく2人きりで再開した
グウィンプレンとデア。

2人はようやく、何にも縛られず
何にも阻まれることなく
お互いを愛し続けることができる。

泣くやんこんなん😭😭😭😭😭

なあ😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭

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