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俺とお前とHiGH&LOW THE WORST

殺し屋軍団、鳳仙学園がSWORDに(電車を乗り継いで最寄駅から徒歩で)やって来た!!!


ご挨拶

 例によって例のごとく、感想という名目でどうでもいい駄文を垂れ流すわけでありますが、例によって例のごとくネタバレがあるので、気になる人は、この駄文を見る前に急いでサっと映画を見にいくとか、noteを運営する会社を買収してコンテンツを全部どエッチ小説に書き換えるとか、過去に何度も何度も果敢にタイムスリップを行って、アダムとイブのチョメチョメを阻止するとかして各自出来る限りの努力で何とかしてください。よろしくお願いします。


ボンクラたちの夢見た超時空バトル、勃発

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 お互いに戦うことがありえない、そんなキャラクター同士が激突したら一体どちらが強いのか?などという空想をしたことがありますでしょうか?私にはあります。ゴジラvsガメラ、ラオウvs範馬勇次郎、ガンダムvsデビルマン、呂布vsコナン、拳銃vsやくみつる。出会うことすらあり得ない者同士の血沸き肉躍る夢の戦いを妄想し、一体どちらが勝つのだろうかと想像して興奮をしていた、そんな私のような全ての夢見る大人、アダルトチルドレン、平たく言えばとっつぁん坊やの皆さん方に朗報です。なんと、あのHiGH&LOWの鬼邪高校と高橋ヒロシ先生の人気漫画クローズ・WORSTの鳳仙学園が激突することになったというのです。何がどうしてこうなったのかさっぱり分かりませんが、私なりに一生懸命考えた結果、おそらく、キン肉マンに出てきた余計な一言でゴールドマンとシルバーマンに殺し合いをさせたあの空気の読めないキッズが、泥酔した高橋ヒロシ先生とEXILE HIROさんの前に現れて、「鬼邪高校と鳳仙学園は世界観が違うから実現しないと思うけど、戦ったらどっちが強いの?」などと迂闊なことを言ったために、2つの世界がリンクしてしまったのだと思って勝手に納得しました。ありがとうキッズ!そしてありがとう!ゆでたまご先生!!!(俺にしか見えない大空のイマジナリーキッズ&イマジナリーゆでたまご先生たちに笑顔で手を振りながら)


ドキっ!ヤク中だらけの風雲たけし城!牙斗螺(キドラ)もいるよ!

 映画を見た感想なのですが、とにかく凄いの一言でした。音楽が凄い、アクションが凄い、衣装が凄いなど、色々な凄いがありますが、今作を見た中で一番凄いと思ったのは、やはり絶望団地の存在です。過去、無名街や鬼邪高校の設定の荒唐無稽さと異常な作りこみを見ているので、少々のことなら驚かないと思っていたのですが、登場人物たちの思い出の団地が「チンピラの籠城する麻薬精製工場」になり、チンピラが籠城するその団地に鬼邪高と鳳仙の連合軍があさま山荘事件の機動隊のように突入していくというストーリーに驚愕しました。まさか、現代の日本を舞台に「ザ・ホード死霊の大群」の犯罪集団&ゾンビが襲ってくるマンションに「ザ・レイド」の犯罪集団&ヤヤン・ルヒアンが襲ってくるマンションを合体させた「レッドラムでゾンビのように復活してくる犯グレチンピラ集団が襲ってくる団地」が見られるとは思っていませんでした。高橋ヒロシ先生とコラボするって話で、何をどうやったらこんな話を思いつくのでしょうか。ほんと、凄い以外の言葉が出てこないですよ。


轟洋介という男

 HiGH&LOW THE WORSTは、HiGH&LOWテレビシリーズとTHE MOVIEのセルフリメイクだったように思うのです。山王商店街におけるコブラ、ヤマト、ノボルの物語を、希望が丘団地の幼馴染たちの物語となぞらえ、鬼邪高内の4つの派閥と鳳仙がSWORDの連合のように一丸となって敵と戦うわけですが、これがTVシリーズとTHE MOVIEの流れと一緒のように感じてしまい、そこに新しいキャラクターと従来のキャラクターの交代の意味があるのかな、などと勝手に思ったりしております。で、世代交代が進んでいくそんな中で、旧世代側に位置する実質ナンバー2の実力を持つ男、轟洋介の存在感が増したことは本当に嬉しかったですね。強さの象徴である村山だけを追い続けながら、結局、一度も勝てなかった男。一見、優等生のように見えるのに、自分が転校する学校のことを一切調べずに定時ではなく全日制にいきなり転校してしまうスーパーおっちょこい。しかも短気で人望はなく仲間は辻と芝マンだけ。気に入らないことがあれば即ハイキックという、音無響子レベルでめんどくさい男。その轟洋介が今作において唯一、高橋ヒロシ側のキャラクターに勝利したのですが、HiGH&LOWドラマシリーズ第2シーズンから現れた孤高の不良ハンターが高橋ヒロシの世界で強者として扱われたのが嬉しくてたまらないのです。そして、村山と辻と芝マンしかいなかった轟の世界に、肩を貸す仲間たちが出来たのも嬉しいのです。高橋ヒロシ作品においてキャラクター同士が思いの内を語りながら心の交流を行うときに必ず行う缶に石を当てるアレを、たった一撃で命中させて終わらせてしまう、そんな空気のまったく読めないあの轟が、村山たちが去っていく中で成長を遂げるのは何よりも嬉しいことなのですよ。


おわりに

 先に放送されたテレビシリーズでは登場していなかった新キャラクターたちがどれも素晴らしかったのも良かったですね。マドカやオロチ兄弟、そしてサバカン。サバカンは高橋ヒロシ作品の忠実な実写化って感じがビンビンします。そしてクローズから唯一登場したのにもかかわらず、一体何のために出て来たのかサッパリ分からないチョイ役のパルコ。せっかく出てきたのに特に何も起きず、え、それだけ?って思ってるところに、パルコの建設させてるビルが「色んな焼き鳥が食べられる焼き鳥ビル」だったので、パルコだ!!!最高!!!ってなったわけです。成長する人も居れば、成長していないことが嬉しい人もいるわけで、出来れば、いつか鬼邪高の3人組も、いい意味で成長していない姿をまた見せてほしいなって思いながら、この駄文を終わりにしたいと思います。おしまい。

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