【地味に困ること】一年の目標

桜も散ってきて、ようやく本格的に新年度に突入した感があります。
新入学された学生さんや新入社員になられたみなさん、新しい環境は楽しめていますでしょうか?

この時期はいろんな出会いがあって、一気に人脈が広がったり、違う価値観に触れられるのですごく楽しい時期でもある反面、不安も大きいと思います。

僕の学生時代を思い返してみても、そうでした。
社会人に関しては、僕は就職したことがないので、大学院時代から今の仕事を始めて、そのまま4月に突入した関係上、特に新年度感は無かったなあ。

だから、もっぱら学生時代の思い出になってしまうのですが、この時期、実は一つ困ることがありました。

それは…

「1年の目標を聞かれること」。

この質問、めちゃくちゃ困るんですよね。

いや、だって、急にこの時期に聞かれても、学年が変わったり、入学したからといって何か特別なことを始めることはなかったので。
環境が変わることで嫌でも始めなければいけないことはあったにせよ、それ以外は特に新年度になったからといって何かを始めることはなかった気がする。

それは、本当に目標としていることなら、その前からずっと取り組んでいるから。
たった一年取り組んだだけでは目にみえる成果なんて大抵、出ない。
年単位で取り組んでやっと出るか、出ないかという世界の話なので。

僕以外にも、新年度や新年に目標を聞かれて、返答に困る人って多くいるんではないかと正直、思っています。

学生時代、紙に書かされたりしましたよね。
あれ、本当に苦手でした。

個人的に目標を持つこと自体はいいことだし、それは否定していないんですよ。
でも、それは特定の時期に応じてみんな一斉に作るものでもないかな、と思っています。
人によって、節目となる時期は違うと思う。

そして、これは個人的にですが、目標にとらわれて行動するのが僕はあまり好きではない。
それは、視野が狭くなってしまう気がするから。

どこかに向かって道を進んでいく上で、いろんな石ころや草花に目を留めたり、分かれ道があったらそこに入っていってみる、そんな進み方が自分は好きだったりします。

目標は立てていいけれど、別に達成できなくてもそれはそれで構わない。
命まで取られるという話ではない。
それよりも、4月のこの時期は、新たな友人や新たな環境がもたらしてくれる刺激をもっともっと吸収したい。

思えば、学生時代はそんな感じで4月を過ごしていた気がします。
この感覚は今もあまり変わっていないかもしれない。

桜が見れること以外、4月が特別な月でなくなってしまってもう16年くらい経ちます。
またあの新鮮な経験をしてみたいものですね。




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