【良い稼ぎ方と悪い稼ぎ方】収入の質

「お金に色はない」

とはよく言われる言葉ですが、この言葉には僕もある程度は同意します。
ただ、どうなんでしょう。
これまでの経験を振り返ってきて、お金に色は無くても、「良い稼ぎ方と悪い稼ぎ方」はあるように思います。

お陰様で、自分でも頑張ったと言えるくらい仕事に打ち込んできたため、ここ数年は安定的に、それなりのお金をいただいています。
昔も本格的にお金に困るような経験はしていませんが、ある意味でそれよりもっと困ったことがありました。

それは、「月によって収入の差がかなり激しかったこと」。

三桁近くとは言わずとも、二桁後半の月収を記録する月もあれば、その翌月はわずか十数万ということもありました。
これだと心は落ち着かないよね。

なぜこういったことが起きていたかと言うとそれは……。

まだ当時キャリアの浅かった僕が、「継続的なお金の稼ぎ方」を知らなかったからだと思います。

別に詐欺とか犯罪とか犯していたわけではありませんよ。
お仕事をいただいて、その成果報酬としてお金をいただいていました。

ただ、思うに、「短期的なプロジェクト」ばかりだった。

昨今、「持続可能性」という言葉をよく聞きますが、まさにこれが欠けているプロジェクトが多かったような気がします。
見通しが甘かったり、すぐに終わりそうな予感がぷんぷんしていたり。
大抵、そういうプロジェクトは労働時間に対する実入りが良い。
そりゃ、安定すべきところに使う資本を人件費に回しているのだから当然だ。

そして、そういうプロジェクトって、表向きはこんな特徴があります。
それは…


「キラキラして見える」

なんだか華やかでおしゃれに見えるんです。
内容自体も、そこに集まっている人たちも。
でもそれって実は、全部が全部とは言いませんが、裏側は不安定だったり未熟だったりすることが多い。

若いときってこういうキラキラしたものに惹かれやすいですよね。
そうした一見、煌びやかなものや動機に惹かれて始めるお金稼ぎを、あえて言わせてもらうなら、「悪い稼ぎ方」だと僕は思います。

シンプルにすぐに終わりやすいので、厳しい状況を何度も経験して徐々に身についていく忍耐力も身につきづらい。

反面、僕は今、仕事を選ぶときこれを大事にしているのですが、地味に見えても「持続可能性」があるもの。
長くやっていけそうな、安定しているもの。
誰かの暮らしに貢献できそうなもの。

こうした目線や目的のもとに始めるお金稼ぎを「良い稼ぎ方」だと僕は思っています。

この方向性で、変にキラキラしたところに無理に飛び込まず、仕事に長期的な視野で取り組むようになってから、収入が安定してきたような気がします。

だからあえて「良い・悪い稼ぎ方がある」、とさせていただきました。

フリーランスになられたばかりの人や、入社して間もない方など、キャリア初期にいる人たちの何か参考になれば幸いです。



読んで頂き誠に有り難う御座います! 虐げられ、孤独に苦しむ皆様が少しでも救われればと思い、物語にその想いを込めております。よければ皆様の媒体でご紹介ください。