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山口絵理子さんの話を聞いて「信頼」と「責任」について考えた

・MOTHER HOUSE 山口絵理子さんの講演へ
・頑張ったら頑張っただけ報われる仕組み
・人でしか付加価値が出せない時代に
・「信頼のお返し」最初は自分から信頼する
・【提案】責任を持ち意思決定→信頼を得る

MOTHER HOUSE 山口絵理子さんの講演へ

9月24日に行われた朝日地球会議にて、山口絵理子さんとHUFFPOSTの竹下隆一郎さんのお話を聴きました。

ただ、私はMOTHER HOUSEのことを「途上国発のカバンブランド」というレベルでしか知りません。

ところが今回、山口さんのお話を聴き、一発でファンとなったのです。

・頑張ったら頑張っただけ報われる仕組み

山口さんは、バングラデシュで起業します。20代そこそこの山口さんが、現地で職人と交渉し、四苦八苦しながら何度も裏切られ、感じたこと。

それは、「頑張ったら頑張っただけ報われる仕組み」をつくりたいというものでした。

ただ、そのためには「自分がコントロールできる範囲」を持たなければなりません。

それはつまり、現地の工場と提携するのではなく、自社工場を持つということです。

山口さんは、起業わずか2年目にして、リスクをとって自社工場をつくるという意思決定を行います。

その結果、店頭でお客様からもらうリアルなフィードバックを現地の職人さんに直接返せるようになりました。
そして、職人さんの誇りを尊重しながら、「お客様目線」を取り入れることで、どんどんクオリティが上がっていったのです。

それは、単純なフィードバックに留まらず、お客様を現地工場に案内するなどして職人と「顔を合わせる」ことにも発展します。

山口さんは「お客様のリアルな声に勝るものはない」「職人もお客様の顔が見えることで、どんな人が自分の作ったものを買っているのか、初めて知ることができ、モチベーションが高まった」と言っていました。

・人でしか付加価値が出せない時代に

山口さんに対し、聞き手の竹下さんが質問します。

「今、インターネットを使ってどんどんコストカットし、人の手を介さない時代になっているのに、なんで、山口さんは店舗でも工場でも人を重視するのですか」

それに対し、山口さんはこう答えていました。

「人の手が必要じゃなくなる時代だからこそ、人でしか付加価値が出せない、と私は思います」

MOTHER HOUSEでは店舗で接客する人も全員が社員。そして、肩書も販売員ではなく「ストーリーテラー」となっているそうです。

つまり、ただモノを売る「作業」をするのではなく、工場から生まれた商品ひとつひとつのストーリーを紹介し、個々人のお客様と結びつける。

そんな、
「人だからできること」
「人がやることに意味があること」
が、一見無駄に見えても、これからの価値になっていく、とお話されたのです。

・「信頼のお返し」最初は自分から信頼する

最後のQ&Aで、高校生から質問がありました。彼女は「自分も途上国で起業する」と語り、山口さんにアドバイスを求めました。

山口さんは
「途上国でビジネスをするのは大変で、私も裏切られたことは何度もある。それでも、”この人について行こう!”と決めたならとことん信じ抜く。そしたら、”信頼のお返し”がもらえる。それで少しずつ仕事ができるようにらなった」

「私が途上国で色々経験して、最後に気がついたことは、自分が信頼を始めないと、信頼関係を築くことはできない、ということ。だからまず、自分のほうから相手を信頼して下さい」

と答えていました。

・【提案】責任を持ち意思決定→信頼を得る

約1時間半のお話を聞き、私は目からウロコがボロボロ何枚も落ちていました。

山口さんの経験談と、それに基づく世界と人を見る視点だけでなく、その語り口、優しく、それでいて芯のある佇まいにすっかりファンになってしまったのです。

そんな私は、質問コーナーで山口さんに相談をしました。

「私は意思決定が苦手なのですが、MOTHER HOUSEさんはお客様からのフィードバックなど、どうやってまとめて誰が意思決定するのですか?」

それに対して山口さんは

「私は0から1のデザインをしているだけ。あとのお客様からの膨大なフィードバックから”重み”のあるものをみつけ、反映させるのは、全部ヤノちゃんがやってます」

と答えて下さいました。

え、全部任されている、「ヤノちゃん」すごい。

山口さんのお話が終わり、帰宅する途中に考えたことは、
「責任」をとって「意思決定」をするから、「信頼」が生まれるのかな
ということです。

職人さんを山口さんから先に「信頼」することができたのも、山口さんが起業家として「責任」をとり、自社工場をもつという「意思決定」を行ったからだと、思うのです。

きっと、ヤノちゃんも、お客様の意見を反映させることに対する「責任」をもっているから、どれを反映するか、しないのかの「意思決定」が出来るのだと思います。

それは、自分の決定を山口さんや職人さんが受け入れてくれると「信頼」しているからであり、また、ヤノちゃんもMOTHER HOUSEのみんなからその責任と意思決定を「信頼」されているからでしょう。

だから、人を信頼する、そして人から信頼されるためにも、まずは責任をとって、自分で意思決定をしていこう

そんなことを考えました。

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林拓馬(編集者)

書籍編集者 ビジネス書、小説などを担当しています。「ハフポストブックス」担当編集。書店員が選ぶ小説新人賞「本のサナギ賞」企画運営。1989年生まれ。富山県出身。一児の父。
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