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【ドイツ音楽留学】年齢制限はあるの?ドイツの音大で取得できる学位をご紹介

・年齢制限はあるの?
・どの音大に行くか決まったけど、どの学位に入学すればいいのか分からない

とお悩みの方はいませんか?

ドイツの国公立音大には実際、大学部(学士)、大学院(修士)以外にもたくさんの課程があります。

それも学校によって異なります。

今回の記事を読むと分かること

・年齢制限について
・ドイツの音大にはどんな学位があるのか
・学位の原則について

では早速見ていきましょう。

年齢制限

基本的にどの学位も年齢制限はありません。

先生によっては年齢を気にする先生もいますので、入試前に自分の年齢でも入試を受けれるか先生にあらかじめ聞いておきましょう。

入試に関係ありませんが、オーケストラのオーディションでは年齢制限がある場合があります。

Praktikum:職業訓練

Orchesterakademie:オーケストラアカデミーのオーディション

オーケストラによって異なりますが、だいたい26歳か27歳くらいまでです。

そのため、先生たちも生徒のこれからの可能性を見て、年齢のことも加味しています。

ドイツの音大にはどんな学位があるのか

ドイツの音大にはさまざまな学位があります。

留学生がビザを伸ばすために、あらゆる学位で学生としての席を確保したりします。

ドイツの音大の一般的な大学の学位

日本と同じく大学(学士)→大学院(修士)と進むのは同じです。

しかしドイツには、国家演奏家資格という学位が存在します。

なんだかすごい名前の学位ですね。

国家演奏家資格でなくても、二つ目の修士ということで室内楽や現代曲に特化して学べる学士も存在します。

それでは以下に説明していきます。

大学の学士

Bachelor

期間 :8ゼメスター(4年間)

日本の大学と同じく四年制です。

ソルフェージュや音楽理論をドイツ語で授業を受けますので、ドイツ語の取得は必須です。

(私はドイツでBachelorから入学し、なんとか無事卒業できました。)

大学院の修士

Master

期間:4ゼメスター(2年間)

日本の大学院と同じく2年制です。

多くの留学生はBachelor(学士)を母国で終えてMasterから留学する場合が多いです。

入学時点でドイツ語ができていないと入学できない学校がほとんどですが、Bachelorのようにソルフェージュや音楽理論の座学は、ほとんどの学校でありません。

国家演奏家資格

※各学校によって呼び方が違います。

Solistexamem または Konzertexamen

期間:4ゼメスター(2年間)
カールスルーエやザールブリュッケン、シュトュットガルトなどの学校ではこの制度。

Meisterkurs

期間:2ゼメスター(1年間)
ミュンヘンやドレスデンではこの制度。

名前の通り、国家演奏家資格なので、試験がとても難しいです。

他の学位の場合は専科の先生だけで審査を行いますが、国家演奏家資格の場合は全て学科の教授たちによって審査されます。

つまり、歌、ピアノ、管楽器、弦楽器、打楽器、学長、副学長、全教授による審査ということです。

この学位で入学できるのは学校全体で二人までと決められている学校もあり、狭き門です。

二つ目の修士制度

Kammermusik

Kammermusik-Duo

Neue Musik

Liedgestaltung (歌科のみ)

Oper(歌科のみ)

期間:4ゼメスター(2年間)

Masterを終えた後、室内楽や現代曲を特化して勉強したい場合にこちらの学位に進むこともできます。

歌科の場合は、リート科やオペラ科に進めます。

NRW州のみに存在する制度

Orchester-Zentrum

期間:4ゼメスター(2年間)

日本でいう桐朋のオケアカみたいなものです。

NRW州のどこかの学校に属し、本拠地のDortmundで合奏やオーケストラの勉強を主にしています。

その他

ErasmusまたはAustausch Studium

期間:2ゼメスター(1年間)

その学校が提携している海外の音大と交換留学制度です。

Pre College

Bachelorの前に音大に入る準備ができる制度です。

教職課程

ドイツの音大で音楽の教育学を学びたい場合、教職課程(Pädagogik)もあります。


それぞれの学校によってどんな学士があるかはさまざまです。

ホームページを見て確認しましょう。

こちらの記事でドイツの音大の全リンクを掲載しています。

参考になさってみてください。


学位の原則

学士課程、修士課程を日本で終えた場合に、もう一度ドイツで学士課程や修士課程をするのは原則としてできないことになっています。

学士の次は→修士、修士の次は→国家演奏家資格、もしくは二つ目の修士…と順番は守りましょう。

ちなみに国家演奏家資格の後に→二つ目の修士というのは可能です。


まとめ

・年齢制限は基本的にはない
・ドイツのはさまざまな学位がある
・日本で終えた学位をもう一度ドイツで取得するのは難しい

となります。


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