博多のギャラリースペース「art space tetra」さんで、12月24日（月）から12月30日（日）まで、グラフィティアーティストnykeさんの1stエキシビション『FK』が開催されています。

2004年ほどにグラフィティをはじめ、今まで美術の専門的な教育は受けず、ストリートシーンから少し距離を置き、地元のグラフィティクルーにも所属していないというnykeさん。

本展示では記念すべきファーストエキシビションとなっていて、飾られているその作品の数々はどれもnykeさんがアーティストとしての日常を過ごして、そこから見えてきたものを展示してらっしゃるもの。

これは現場のストリートをよりよくしようとした実験であり、痕跡とも位置づけられていて、あらためてパッケージして展示を開くのは発見を通して見た人に歓びと洞察を与える、というメッセージも込められています。

会場では奇抜でインパクトのある作品が置いてある独特な空間なのに、会場で流れているチルな音楽とともにしばらく作品を見続けていると、繊細で情緒的な気分となり、滞在していてとても穏やかになりました。

いい味がでていますね。

中でも興味深かったのがDJブースの奥の方で、こちらはnykeさんの制作現場をリアルに再現されているそうです。いろいろ触ったりもしていいそうで、実際に手に取ってみてきたんですが、普段入れないようなお部屋におじゃましているようで面白かったです。

nykeさんが年の終わりごろに作り出した、エモーショナルな空間。ぜひ、年の締めとして会場に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

（大坪 磨亜久）

【nyke 1st Exhibition「FK」】
場所：art space tetra
（福岡市博多区須崎町2-15）
期日：2018/12/24（月）〜12/30（日）
時間：13:00 - 21:00
entrance free