ちがうの!⑥
「お母さんに言って、おもちゃの箱にラベルはってもらったらいいよ。おもちゃの住所ね」
みはやちゃんのぬいぐるみが言うと、ニコちゃんは元気よくお返事をしました。
「はーい!これはー、ここでー、これはー?」
ニコちゃんがふりむくと、プリンを食べおえたみはやちゃんが、走ってきました。
「だめー!わたしのなんだから遊んじゃだめー! 」
みはやちゃんはそう言って、コトちゃんのところへ走っていきました。
「ねぇ、コトちゃん。ニコちゃんがね、私のぬいぐるみで遊んだの。わたしまだ遊んでたのに」
「え? そうなの?」
コトちゃんはニコちゃんに言いました。
「ニコちゃん。みはやちゃんのぬいぐるみで勝手に遊んだらだめでしょー? ちゃんと貸してねって言った?」
ニコちゃんは手をギューッとにぎりました。
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