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総務課長もスペインを歩いて横断しよう

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某広告代理店を早期退職し、某医療法人で非常勤の総務課長をやってるのですが、 2022年8月から2ヶ月ほどお休みをいただきまして、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩きまし… もっと読む
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#旅

不安しかないday1 サンジャンピエドポー~ロンセスバージェス(+25Km/25Km) /総務課長もスペインを歩いて横断しよう

「1ヶ月くらい休めたらどうしよう?」って妄想するの楽しくないですかね? みなさんこんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 2020年いっぱいで新卒からおよそ20年勤めた会社を早期退職した私は、「コンサルのまねごと」みたいなことをして、意外とサラリーマン時代と変わらぬ1年を過ごしてしまいました。せっかく会社を辞めたのに。 2021年の年末、「なんか変わらん。2022年は仕事をバシッと休んで、サラリーマンでないからこそやれ

巡礼で初めての友はday10ナヘラ~サンドミンゴ・デ・ラ・カルザータ(+21Km/210Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう/

day14/day10 ナヘラ~サンドミンゴ・デ・ラ・カルザータ(21Km/210Km) こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 この日の朝、一緒に歩いたのはイスラエル人の女子2人組。「日本のあいさつは?」と聞かれて答えた後、イスラエルのあいさつを聞くと「シャラーム」というとのこと。あとで意味を調べたら「あなたに平和がありますように」という意味。そんな言葉があいさつになるというのは、彼の地の歴史によるものなのかと複雑

小さな町の美味しいバーガーなday12ベロラド~アジス(+27Km/260Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 この日は大都市ブルゴスの手前まで行く日。なんとなく惹かれた小さな町に泊まります。特に何あるということもなく、2、3軒のアルベルゲ(巡礼宿)と4、5軒のレストランがあるだけの町。 ただ、建物とかがいわゆる田舎のいい感じの風情があって、散歩しているだけでも楽しい。夕ご飯はその中の一軒、小さな町には珍しいしゃれた感じのハンバーガー屋に入ることにしました。 実際、中に入っても「ちょっといい

巡礼イチの朝陽で始まるday16カストロジェリツ~フロミスタ(+25Km/347Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬といいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 この日は特に期待もなく歩いたような記憶。前日、ルイスと話したら「後半には運河があって、5kmくらいはボートで進める」と言ってたが「乗り物には乗らん!」と謎の意地を発揮する。 また朝からせっせと歩いていて「あの丘を越えないといけないとしたらめんどくさいなぁ」と思っていたら、案の定、ルートは丘の方向に。 結構なお年のじいちゃんコンビ(この2人も最後まで一緒だった)やら、大丈夫かしら

巡礼はキリスト教徒でないといけないの?day18カルザジージャ デ ラ クエッサ~サアグン(+22Km/405Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

1年前の今日は修道院に泊まりました。キリスト様の像の下で下世話なYOUTUBEなど見る気も起きず、おとなしく過ごしました。 こんにちわ、相馬といいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 さして長い距離を歩いたわけでもないのにけっこう疲れたこの日。2軒ほどのアルベルゲ(巡礼者用宿)は満員で、修道院系のアルベルゲに泊まることとなりました。チェックインの際にワークショップ、ミサ、食事という3つのメニューを提示され、どれも「出たければ出てください」

仕事しながら歩くday22レオン~サンマーティンデルカミーノ(+25Km/485Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

この日に限らず、けっこう仕事しながら歩いておりました。便利になったものです。 こんにちわ、相馬といいます。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 この日も朝6時から打合せを一発、7時からもう一発。それぞれ歩きながらの打合せを実施。この日に限らず、けっこう歩きながら打合せをしたり、アルベルゲ(巡礼者用宿)やらホテルでばっちりと仕事したりしていました。 「8,9月は休みます」という契約で始めた総務課長の仕事なのですが、思いのほかがっつりと働き、チー

ころがり降りたday25 フォンセバドン~ポンフェラーダ(+27Km/561Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

テンションが高すぎて750mをなかば走って降りました。のちに目撃者から「ころがるように降りていった」とのお褒めの言葉をいただきました。 こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 この日は巡礼で最高地点(1510m)を通過。たまたま日本のお二方ともご一緒していたのだが、宿から出てまだ1時間足らずにもかかわらず激しい生理現象。ゆっくりお話をさせていただきたい思いも空しく、お二人を残して足早に下山を始めます。 途中、なんとか

部屋が酸っぱいday26ポンフェラーダ~ビジャフランカ・デル・ビエルソ(+24Km/585Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 この日のアルベルゲ(巡礼者用宿)は、この巡礼のアルベルゲの中では最高峰といえるところでした。外観からして高級リゾート地の邸宅のような見た目。高級バーのようなバーカウンター。部屋も大部屋とはいえ、とてもきれいでベッドも寝具も高級ホテルのよう。 そんな邸宅で夕方にサラダとビールという軽い夕飯を食べていると、おしゃべりしていたスウェーデン人のおじさんトマスと、オーストリア人のおじさん(

5カ国対抗飲み会day28ラグーナ・デ・カスティーリャ~トリアカステーラ(+26Km/634Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

さっさと昼ごはんを食べて仕事をするつもりだったのに、大宴会になりました。 こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 次の朝にお得意様との打合せがあるため、この日は昼ごはんを食べたらさっさと仕事をしたいと思いながら、18ユーロとは思えない超豪華な昼ごはんを食べていました。 そのレストラン、細い巡礼路の道沿いにあり、テラス席にいるとどんどんと知っている人が通ってくる。 デザートのチョコレートケーキも食べ終わり「そろそろ仕

古参と新参者に軋轢ができるday30サリア〜ポルトマリン(+22Km/674Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

この日から巡礼者が激増したのですが、歩きタバコをしている人がいたのにはさすがにビビりました。 こんにちわ、相馬と言います。 昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 サンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼では100Km以上歩くと巡礼証明書をもらえるため、110Kmちょっとの所にあり、大きめで鉄道も通るサリアという町から歩く人がとても多いです。一説には巡礼書をもらう人のうち7割がここから歩くとか。 巡礼(というか、ロングウォークは)だいたい10日くらい

すてきなパイセンとday32パラ・デル・レイ~アルスーア(+28Km/727Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

ちょいちょい誰かと一緒に歩くことはあったものの、終始、同じ人たちと歩いたのはこの日が最初で最後でした。そして、いよいよあと40Km。 こんにちわ、相馬と言います。 ちょうど1年前(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。 前の日のお話 この日の朝、宿を出ると日本人のKさん、Hさんに遭遇。その流れでご一緒させていただくことになりました。それまでずっと誰かと一緒に歩くことはなかったものの、日本語で話せる気安さと、何よりお二人の人柄に惹かれて、結局、この日の目